著者:シェリル・サンドバーグ,アダム・グラント…
準備・・・それは本当に大切です。でもそれができていないと現状認識すらできない。例えば、最愛の夫の突然の死・・・そんなのは準備なんてできるわけがない。著者の場合はそうでした。そういった人生の喪失や困難への向き合い方、逆境の乗り越え方について書かれています。(Inobe.Shion) |
内容紹介 朝日新聞、読売新聞、産経新聞、日経新聞で紹介されました!《人生の絶望から、立ち直る》 愛する夫の死から、すべては始まった時に人生は苦難を与える。 心を打ち砕かれた彼女は、 悲しみをどう乗り越えたか。 『LEAN IN』のシェリル・サンドバーグが 自らの体験を赤裸々に語った感動作「オプションB」とは、「次善の選択肢」のこと。 だれであれ、「バラ色」だけの人生はあり得ない。 「最良の選択肢(オプションA)」ではなく、オプションBを選ばざるを得なくなったとき その逆境からどう回復すればよいのか。 夫を失ったシェリル・サンドバーグに、友人で著名心理学者のアダム・グラントが教えてくれたのは、 回復する力(レジリエンス)の量は、あらかじめ決まっているのではない。 失恋、挫折、人間関係のこじれ、仕事の失敗、突然の病、そして愛する人の死―― 内容(「BOOK」データベースより) |
その出来事がなるべくして起こったのか、それとも起こることが分かっていて、準備ができていたのか。その準備ができているかどうか、覚悟ができているかどうかということはその後の行動に大きく影響を及ぼします。最近そのことについてよく考えます。
さて、本文の中からの学びをピックアップしていきましょう。
完璧な人生なんてあり得ない。だからみんあ、何らかのかたちの「オプションB」を選ばざるを得ない。この本は、だれもがオプションBをとことん使い倒せるようにするための本である。(p.17) |
こちらが公式サイトで、この本に書かれていないお話が更新されているような感じでしょうか・・・。
私たちは人生のネガティブなできごとをさまざまな方法で処理するうちに、レジリエンスの種まきをする。心理学者のマーティン・セリグマンは、人が失敗や挫折にどのようにして対処するかを長年研究し、「3つのP」が苦難からの立ち直りを妨げることを明らかにした。すなわち自責化(Personalization:自分が悪いのだと思うこと)、普遍化(Pervasiveness:あるできごとが人生のすべての側面に影響すると思うこと)、永続化(Permanence:あるできごとの余波がいつまでも続くと思うこと)である。・・・つらいできごとが「自分一人のせいではない、すべてではない、ずっとではない」ことに気づけば、子どもも大人も立ち直りが早くなることを、多くの研究が示している。ネガティブなできごとを自責化、普遍化、永続化しない人は、うつになりにくく、状況によりよく対処できるのである。(pp.21-22) |
最後のこれにつきますね。もう一つ言うなら、「そして今が一番最低・最悪のときであとは良くなっていく」ということも意識できると楽になります。私もちょうどこのようなことをアドバイスすることができて、友人が楽になったのを見ました。
このことが理論的にあったのを知って、汎用的にまた応用的にこれを使うことで部下のコーチングやメンタリングなどもできそうです。
また、この3Pですが、逆にポジティブな事象については、全く逆でこう思うことが原動力になっていくのかもしれませんね。
あとはこういった苦しみに打ち克っていくいくつかのお話が掲載されています。
先にも書きましたが、ホームページにもどんどんとアップされているようなので、お読みになると参考になることが多々あるように思います。
英語のページではありますが、最近の google 翻訳はかなり読みやすくなっているので、話を追いかけられると思います。
「3つのP」・・・これは頭の片隅に置いておくとよいでしょう。