監修:寺浦信之 …
2009年出版ということで若干古いですが、少しでも情報を取得したく図書館で借りました。(Inobe.Shion) |
著者略歴
寺浦/信之 |
RFIDのアプリケーションに関しては多くの場合、ユーザ、サプライヤともに不確定な要素が複数存在するため、双方が協調してリスクをとらないと、いつまでも現在の均衡状態から抜け出せず市場が拡大しない(ユーザにとってRFIDを利用することによる便益を享受できない)。このため、マーケティングのあり方が極めて重要となってくる。(p.9) |
RFIDのアプリケーションはユーザにとっても新しいものであることから、ユーザに聞いてもニーズは分からないことが多いと考えられる。このため、マーケットインの発想は必ずしも通用せず、顧客と一緒にアプリケーションや商品を作っていくリレーションシップ的な発想でのマーケティングはますます重要となるであろう。(p.10) |
さまざまな取り組みとして、アパレル、食品、医療などが掲載されています。当時としては実験的であったこともすでに実現されていることも多々あり、データが「情報」となり、利活用されている様子が伺える。
しかし、あらためていざ中小企業となるとこのあたりの取組に関して、うまく取引先や上流側から良い刺激で試行錯誤されているといいのですが、なかなか難しいところも多いように感じます。
となると、ICTデバイドはますます開く一方でありこれに対する危機感をしっかりともってまずは課題化していってほしいと思います。