超訳 哲学者図鑑
著者:富増 章成
内容紹介 難解な哲学を、ギリギリまでわかりやすくしました! わかっていたような、わからないような…という哲学者の思想も、本書を読めばスッキリ理解できます!詳しく知りたいわけではないけど、哲学の「さわり」は教養として知っておきたい、学校の授業の内容が、なかなか理解できない、 などなど、使い勝手のいい図鑑です! |
★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] ザックリチェックするにはいい感じ。
[目的・質問] まずは全体像を・・・把握して、次は原典もトライしたいです。
[分類] 102:哲学史
Chapter1 古代 | ||
ソクラテス | 倫理的主知主義 | 問答法、「無知の知」 |
プラトン | イデア論 | イデア、エロース |
アリストテレス | 形而上学・倫理学・政治学(万学の祖) | 目的論、幸福 |
エピクロス | エピクロス派 | アトム論、快楽主義 |
ゼノン | 禁欲主義・ストア派 | アパティア(無感動) |
キケロ | ストア派 | 老年、死 |
仏陀(釈迦) | 仏教の開祖 | 縁起、無我 |
孔子、孟子 | 儒家、徳治主義 | 仁、義、礼、智 |
老子、荘子 | 老荘思想 | 無為自然、万物斉同 |
Chapter2 中世 | ||
アウグスティヌス | 教父哲学 | 神、恩寵(おんちょう) |
トマス・アフィナス | スコラ哲学 | 神の存在証明 |
ピコ・デラ・ミランドラ | ルネサンスの人文学者 | 自由意志の肯定 |
マキャヴェリ | 政治思想 | 政治と道徳 |
デカルト | 大陸合理論 | 物心二元論 |
スピノザ | 大陸合理論 | 汎神論、決定論 |
ライプニッツ | 大陸合理論 | モナド論、予定調和 |
ベーコン | イギリス経験論 | 帰納法 |
ロック | イギリス経験論 | 経験、観念、認識 |
バークリ | イギリス経験論 | 知覚・観念論 |
ヒューム | イギリス経験論・懐疑論 | 因果律の否定 |
パスカル | モラリスト | 考える葦、中間者 |
ルソー | 啓蒙思想 | 社会契約、一般意志 |
カント | 道徳哲学・理性批判 | 理性、定言命令 |
ヘーゲル | ドイツ観念論 | 弁証法、歴史哲学 |
ショーペンハウアー | ドイツ観念論 | 生きんとする意志 |
Chapter3 現代①~実存主義、現象学、社会主義 | ||
ベンサム | 量的功利主義 | 功利の原則 |
ミル | 質的功利主義 | 質的な快楽、自由論 |
ジェイムズ | プラグマティズム | 実際的効果、信念 |
デューイ | プラグマティズム | 道具主義、民主主義教育 |
マルクス | 共産主義・唯物論 | 史的唯物論 |
キルケゴール | 実存主義 | 主体的真理、絶望 |
ニーチェ | 実存主義 | 力への意志、超人 |
フッサール | 現象学 | 現象学的還元 |
ハイデガー | 現象学・存在論 | 存在論、死 |
ヤスパース | 実存主義 | 限界状況、超越者 |
サルトル | 実存主義 | 物と意識、自由と責任 |
メルロ・ポンティ | 現象学 | 身体論 |
レヴィナス | 現象学 | 顔、他者 |
アラン | モラリスト | 幸福、上機嫌法 |
Chapter4 現代②~構造主義、ポストモダン、分析哲学 | ||
フロイト | 精神分析学 | 無意識、リビドー |
ユング | 分析心理学 | 集合的無意識、元型 |
アドラー | 劣等感の心理学 | 劣等感、優越追求 |
アドルノ、ホルクハイマー | フランクフルト学派 | 道具的理性 |
ハーバーマス | フランクフルト学派・公共哲学 | 公共性、討議 |
ソシュール | 構造言語学(構造主義) | ラング |
レヴィ・ストロース | 社会人類学・構造主義 | 野生の思考 |
フーコー | 知の考古学 | エピステーメー |
リオタール | ポストモダン | 大きな物語の終焉 |
ボードリヤール | 社会哲学・記号論 | 生産の終焉、差異 |
ドゥルーズ、ガタリ | ポストモダン | パラノ、スキゾ |
デリダ | ポストモダン | 脱構築 |
アルチュセール | マルクス主義・構造主義 | 認識論的切断 |
ハンナ・アーレント | 政治哲学 | 全体主義論 |
バルト | モードの記号論 | テクスト、モード |
ベンヤミン | フランクフルト学派 | アウラ、ファシズム |
ネグリ、ハート | グローバリゼーション | 帝国、脱領域性 |
ロールズ | 政治哲学 | 正義、格差原理 |
フランクル | ロゴセラピー | 意味への意志 |
ラッセル | 分析哲学・論理学 | 述語論理学 |
ウィトゲンシュタイン | 分析哲学 | 言語ゲーム |
ざっと整理しただけですが、それぞれの考えが数ページでわかりやすくまとめられています。ここで本当に大きなアウトラインを掴んで、さらに深い迷宮に入っていきたいと思います。
それにしてもこういうことも、学び方が今一つ分からなくて、そういった学び方のガイダンスってものすごく求められていると思いますし、そういうことを大学は本来すべきことなのでしょう。
そういう意味でも一般教養(リベラルアーツ)の段階こそしっかりと充実させるべきだと思います。
私も当時は、卒業するため、そのために専門に上がらなくてはならない、そのためには必須科目の単位だけはとらないといけないということで、最低限の学生生活でした。恥ずかしながら、本当にもっと勉強しておけばよかったと思います。とはいえ、当時の自分にこれを語っても分かってくれるとは思わないというのが本音です。