ヤナ・ワインスタインほか (著)
科学的エビデンスに基づいた「学習法」の決定版。認知心理学者の研究・実験を用いて導き出した「学習法」の最適解を多数のイラストで紹介。6つの学習方法など具体例や多数のイラストや図版を用いて、わかりやすく解説する。学生、教師、保護者、制作立案者など教育関係者に、エビデンスに基づいた効果的な学習方法を提案する1冊。 |
効果的な6つの学習方法が提示されています。(p.147)
学習方法 | 説明 | |
学習を計画する | 分散学習 | 学習時間を分散させたスケジュールを作る方法 |
インターリーブ(交互配置) | 学習するトピックを切り替えながら学習する方法 | |
理解を深める | 精緻化 | なぜ機能するのか、どのように機能するのか等を尋ねたり、説明したりする方法 |
具体化 | 抽象的な概念を学習させる時に、具体的な例を使って説明する方法 | |
デュアルコーディング(二重符号化) | 言葉と図を組み合わせる方法 | |
学習を強化する | 検索学習 | 学習した情報を長期記憶から引き出す |
6つの中で最も支持されている学習方法は、学習時間の分散と検索練習の2つです。学習時間の分散とは、試験前の詰込み勉強ではなく、学習時間を分けて勉強する方法です。(p.146)
検索記憶は情報を思い出す方法であり、テキストを読み直すよりも学習効果が高い方法です。学生が自分自身をテストすることがありますが、記憶する方法ではなく、記憶した知識を確認する方法です。(p.146)
インターリーブとは、1つのトピックや同じ種類の問題を続けて学習するのではなく、トピックや問題の種類を切り替えて学習する方法です。切り替えることによって、各知識や解き方の違いをよく理解できるようになります。(p.148)
精緻化とは、「どのように?」「なぜ?」等のように、精緻な質問をする方法です。(p.148)
具体化は、学生が抽象的なトピックを理解するときに役立ちます。(p.148)
デュアルコーディング(二重符号化)とは、言葉と絵を組み合わせる方法です。つまり、後で情報を思い出すときの手がかりを2つ与える方法です。