著者:福原 義春
乱読派の私にとって、あらためて、読書百遍・・・本質をつかむ読書をしなければと考えさせてくれました。(Inobe.Shion) |
内容紹介
ビジネス教養人が読むべき15冊! 人は、本を読み、多くの人と出会い、多くの経験を重ねることによって、 いまも読み継がれる古典や名著が視界を拓いてくれる。 私も、五十数年に及ぶ仕事人生を生きてきた。 世界で、そして日本で読み継がれてきた人間の真理、経済の真理、人生の真理が、 これからの若い人がビジネス教養人を目指して良書に出会えば、 内容(「BOOK」データベースより) 良書に出会えば何者にでもなれる!ビジネス教養人が読むべき厳選15冊。 |
ここのところ、ハードな本が多かったので少し軽いタッチの本を挟んでみました。
こちらは、資生堂名誉会長福原さんの著作になります。若者たちへの進言といった内容でしょうか。
私が本当に大事だと考えているのは、知識や経験を糧にして、その人が全人的にどのような存在になれるかということだ。教養とは、情報(データ)や知識(インフォメーション)が、もとのかたちのまま蓄積された個人的なものではない。人間という入れ物のなかで知性(インテリジェンス)に変換された「知の遺伝子」が教養だと考えている。(p.4) |
さらにそれらを消化しながら、自分というアイデンティティーを確立していくかということだと私も考えています。
つまり、人間がどのように人生の中で課題とミッションを発見し、生涯を通じて学び続けるか。「教養」という網を広げるだけで、大切な情報はいくらでも入ってくる。それは、ビジネスの領域でより良く生きるための道しるべともなるだろう。(pp.4-5) |
そして、ビジネス教養人が読むべき15冊が挙げられています。数多読まれた中からのセレクションですので、あまり知られていない掘り出し物もあり、一度手に取ってみたいと思いました。
[amazonjs asin=”4003251016″ locale=”JP” title=”ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫 赤510-1)”]
[amazonjs asin=”400334071X” locale=”JP” title=”ガリア戦記 (岩波文庫 青407-1)”]
[amazonjs asin=”4003010019″ locale=”JP” title=”方丈記 (岩波文庫)”]
[amazonjs asin=”4006030053″ locale=”JP” title=”ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)”]
[amazonjs asin=”4003103726″ locale=”JP” title=”寺田寅彦随筆集 (第2巻) (岩波文庫)”]
[amazonjs asin=”B01DM1VQNI” locale=”JP” title=”史記(1)覇者の条件 (徳間文庫)”]
[amazonjs asin=”B00O1VK0CW” locale=”JP” title=”悪童日記”]
[amazonjs asin=”4409130315″ locale=”JP” title=”嘔吐 新訳”]
[amazonjs asin=”4003106237″ locale=”JP” title=”猫町 他十七篇 (岩波文庫)”]
[amazonjs asin=”4122024137″ locale=”JP” title=”陰翳礼讃 (中公文庫)”]
[amazonjs asin=”4003107632″ locale=”JP” title=”銀河鉄道の夜 他十四篇 (岩波文庫 緑76-3)”]
[amazonjs asin=”4003255216″ locale=”JP” title=”地獄の季節 (岩波文庫)”]
[amazonjs asin=”4488013511″ locale=”JP” title=”薔薇の名前〈上〉”]
[amazonjs asin=”4336057591″ locale=”JP” title=”モンテーニュ随想録”]
※挙げられていた川喜多次郎『パーティー学』は絶版のようです。
忙しい時期にこそ1日5分でも本を読んで、吸収した栄養をその時からの人生に仕事に役立てるべきなのだ。本にも旬があり、人が本を読むにも旬が大切だ。(p.105) |
いろいろと素晴らしい本を紹介してくださいました。機会をみて読んでいきたいと思います。
読書好きが薦めてくれる本にハズレはまずありませんからね。しかもここまで絞り込んでくれているわけですから。
しかし本文中にも書かれてましたが、本質が書かれている本については、「読書百遍」しないと本質はつかみきれないように思います。ちなみに、この読書百遍ですが、「読書百遍義(ぎ)自(おのずか)ら見(あらわ)る」、あるいは「読書百遍意(い)自ら通ず」の略で、二つあったようです。
方や「義」であり、方や「意」。なかなか感じるところがあります。私も一遍しか読まないことが多いので、特に古典はしっかりと読みこなしたいものです。