去年の12月に『2030年ジャック・アタリの未来予測』を読みました。ここに書かれていた「自覚を成就させる10の段階」ですが、これについてさっと紹介しただけだったのですが、すごく気になっていたので、改めてこの部分に焦点を当てて読み込みたいと思います。
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p.184~194に書かれている内容になります。
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一つ目から順を追って、見ていきます。
1.自分の死は不可避だと自覚せよ
自分は唯一無二の存在である。この世は諸行無常である。自分の人生をよりよくするのは大切なことである。今現在を最後だと思って生きる。 |
終わりがある中で「今」を意識する。そして、その「今」を生きている自分は、昨日の自分とも明日の自分とも違う、自分のなかでも唯一無二の瞬間である。そういった意味でも「今」を意識すると、「今」の重みはさらに大きくなり、意味深いものとなります。1秒たりとも無駄にできない、そんな意識が芽生えてきます。
2.自己を尊重しろ、自分自身のことを真剣に考えろ
この世において 各自にあてがわれた時間は非常に短い。だからこそ、その時間を最大限有効に利用しなければならないのだ。意義のないことや凡庸なことはすべきではない。そのためには、自分でなくてもできるようなことは、仕事でもプライベートでもなすべきではない。なぜなら、すべての人生はその本質において唯一無二であり、その成就においても同様だからだ。自分および他者の天賦の才能を見つけることは、充実した人生を過ごす最大の条件の一つでもある。 |
他人のために良いことをするのも非常に大切である。しかしその中にも自分の成長を考えて、有意義な時間、自分の成長の時間にどれだけ置き換えられるか。私はそんな風に考えていて、それは自分の価値観と違うものでもなく、自分のアイデンティティそのものでもある。
3.変わらない自分を見つけろ
不変的な価値観を自己の奥底に見出し、それらを明らかいにし、自分がそれらに固執する理由を他者に分かってもらうことは、極めて重要だ。それらをうまく探し出し、明らかにできるのなら、自分の命を賭けてでも守るべき課題も浮かび上がってくる。今日、われわれの価値観を破壊するために死ぬ覚悟の者たちがいる。だからこそ、自分自身に対し、己の課題を明らかにすべきなのだ。 |
後半、不思議な訳になってますが、とにかくしっかりとした自分のアイデンティティと問題意識を持って生きていくべしということでしょう。
4.他者が行おうとすること、そして世界の行方について、絶えず熟考しながら自分自身の意見をまとめろ
前提として、先入観なく、好奇心旺盛にしてちゅい深くなければならない。世界をさまざまな側面から絶えず分析するのだ。そのためには、共感力は必要不可欠だ。共感力とは、たとえ他者の行動が利己的、不誠実、敵対的だと思えても、彼らの価値観、不変的なもの、探求しているものを見出し、なぜ彼らがそのように行動するのかを理解しようとすることだ。 |
自分自身の意見を持つというのは非常に大事だと思う。そのためには調べ、考えなければならないのだから。
5.自分の幸福は他者の幸福に依存していることを自覚せよ
誰もが利他主義を理性的かつ情熱的に熱望し、利他主義が人々の心の奥底に根付かなければならない。 |
他人の慮る気持ち、これが他人の幸せに、ひいては自分の幸せとして戻ってくるということ。ペイ・フォーワードの精神でしょうか。
6.複数の人生を同時かつ継続的に送る準備をせよ
野心と勇気をもって堂々と大胆に、複数の生涯プロジェクトをすぐにでも構想するのだ。それらのプロジェクトはできる限り、独創的かつ誠実なものであることが望ましい。複数の職業的なプロジェクトと個人的な成就のためのプロジェクトを、同時かつ継続的に準備するのだ。その目的は、自己実現のさまざまな形式を絶えず発見するためであり、自己開花の道筋で絶えず新たな人々と出会うためである。 |
7.危機、脅威、落胆、批判、失敗に対する抵抗力をつける
抵抗力を身につければ、レジリエンス[へこたれない精神]と勇気が得られる。他者に責任を押し付けることなく、自身の失敗から教訓を導き出すことができるのだ。屈辱、不満、疎外に対する憤懣を決して忘れてはならない。 |
8.不可能なことはないと思え
思いもないことを望め。ありそうもないことを考える。待つのではなく行動するのだ。 |
9.実行に移す
これまでの8つの段階をマスターしたなら、自分自身で、自己のために、自分にとって意義のある(複数の)プロジェクトを、理性を働かせ、他者の意見に耳を傾け、謙虚な姿勢で実行に移すのだ。 |
10.世界のためにも行動する準備をせよ
世界の現状を深く理解し、世界を変革する必要性を痛感したのなら、あとは行動するだけだ。 |
以上の10の段階・・・意識して、身につけていきたいと思います。
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