新事業創造のマネジメント: 創発型システムの設計

新事業創造のマネジメント: 創発型システムの設計

著者:山田 幸三 (著), 石田 修一 (著), 江島 由裕 (著)

日本企業は、グローバル化に伴う多様な価値観や視点を持つ人々が協働する土壌をつくり、新領域での技術開発と柔軟で適応力の高いイノベーション創出のシステムを設計、新たな価値を創造するビジネスに取り組むことが求められている。

本書は、企業の事業創造のマネジメントについて、新事業の創造を考える基礎となる論点を整理したうえで、現場や組織の中から自然発生的に新たな価値を生み出す「創発性」を重視したシステム設計についてわかりやすく論じている。

新事業創造では、新事業を担当する人事とその選抜が注目されることが多いが、組織の他の機能との関連性や整合性を分析して議論しなければ部分最適に陥ってしまうリスクがあることを筆者らは指摘。企業の生存領域であるドメイン、イノベーション、社内企業家、プロジェクトチーム、組織文化等の経営戦略論、経営組織論、企業家論の概念をもとに、戦略と組織の有機的な結合のシステムを対象として論じている。
新事業を成功へ導くワン・ベスト・ウェイは存在しないが、新事業の成功確率を高めるために必要な要素とその有機的な結合のあり方を見出すことができると説く。

【目次】
第1章 経営戦略と新事業創造
第2章 社内企業家と新事業創造
第3章 製品開発マネジメントとイノベーション
第4章 新事業創造とプロトタイプ
第5章 創発型事業創造と制度的独立
第6章 創発型事業創造システムの設計

アカデミックな書籍です。研究者向きかなと。

私の時間のないときの本の読み方としては、「冒頭」と「あとがき」を読んで全体像をつかんでから読み始めるようにしているのですが、「あとがき」がないんですね。

割とアカデミックなやつで章ごとに違う人が書いていたりすると抜けていたりするのですが、こちらもそうでした。

それはそれとして、久しぶりに「経営戦略」関連の本を読みました。昔は好きで無茶苦茶読んでたんです。今回、久しぶりに読んでみて、特に今回のがアカデミックに寄っているところもあるせいだと思いますが、あまり腹落ちはできない感じでした。(私自身の立ち位置も少し変わったからかもしれません。)

というのも、経営の現場はそれぞれ独立しながら他と結びついていて、それぞれにオリジナリティがありカスタマイズされたものです。釈迦に説法になりますが。

そんななかでのソリューションやフレームワークですが、その企業がそれで成功した(ように見える)だけで、だいたいが当てはまらないんですよね。特に本書は事例も挙げてくれているもののちょっと私自身で自分ごとにしきれなかったので残念でした。

でも研究をされている方には、たくさん参考文献も引用されていて、研究の参考になるのではと思います。

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