著者:吉岡 友治 …
世界で通用する20の普遍的メソッドとは⁉ 分かりにくい文章を、メソッドを使って、分かりやすく仕上げていきます。そのメソッドを是非とも自分のものにしたいです。(Inobe.Shion) |
内容紹介 シカゴ大学で確立した世界標準の論文執筆マニュアル「シカゴ・スタイル」に基づき、どんな相手でも伝わる文章を書くための20の普遍的メソッドを公開。何をどう考え、どう整理し、どんな順序で言葉化すべきか?レポート、企画書、志望理由書からメール・ブログ、研究・学術論文まで…あらゆる文章の普遍的な型が身につく本。内容(「BOOK」データベースより) 全世界で100年以上学び継がれる、世界標準の論文作法「シカゴ・スタイル」。日本人だけが知らない最高峰の文章上達術を初めてわかりやすく解説。 |
いろいろな事例を挙げながら、メソッドを使って「分かりにくい」が「分かりやすい」に変わっていきます。
なぜこうすると、分かりやすくなるのかという端的に説明していくれて、理解しやすいです。ただ、すぐに身につくものでもないと思います。ここに挙げる20のメソッドを意識しながら、見直して文章を再構成するというようにしたいです。
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少しわかりにくいところを補足しておきましょう。(わかりにくいというのはよろしくないのですが・・・)
「2.キャラクターとアクションで描く」(p.22)
文章は「~が・・・する」というアクションの形にすると、いきいきとする。抽象的なキャラクターであっても、主体的に行動すると、その結果として何かが起こる。そんつながりが、読者に変化と臨場感を印象づけるからだ。 |
「4.しりとりの流れをつくる」(p.42)
文は既知の旧情報から、未知の新情報につながるのが原則である。つまり、読者が知っている内容を前提にして、知らない情報に導く。だから、文や段落の冒頭に既知の情報が並び、末尾に新情報が示される。これが逆だと読みにくくなる。 |
「17.批判する人と反批判する人」(p.178)
論理的文章は、自説を高める契機として、批判を尊重する。主張の根拠は、読者が検証して、妥当性を確かめる。その検証に耐えたものが、とりあえず「正しい意見」として確立する。一方、批判では、相手の議論をそのまま使って、意図と違う結論に導くと効果的である。 |
それぞれのメソッドごとに詳しく説明されていますので、一読をお勧めします。