実践 問題解決 最強ツール37

実践 問題解決 最強ツール37

著者:松井順一…

こういうタイプの本もいろいろと読んできましたが、この著作はどうでしょうか。前半が問題解決の基本的な要領があり、後半にツールが整理されているようです。さぁ、読んでいきましょう。(Inobe.Shion)

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内容紹介
ビジネスパーソンに必須とされるビジネススキルのひとつ、問題解決。
しかしながら、その手法を学んだところで、多くの人が現場で使いこなせないのも事実です。
なぜならそこには「問題解決できない原因」「問題解決に時間がかかる原因」に伴う、数々の落とし穴が潜んでいるからです。
では、どうしたらこの失敗しがちなポイントを乗り越えられるのでしょうか?
本書では、現場経験豊富なコンサルタントの著者が、はまりがちな落とし穴の攻略の仕方と、「あたりまえ」に使っているものから、とっておきのものまで、問題解決にあたって現場で使いこなしているしかけやツールを紹介します。内容(「BOOK」データベースより)
「MECEもロジックツリーもわかる」のに問題がいまだ解決しない職場に!現場でいますぐ使える!改善のプロの“道具箱”。いま、このプロセス、ステップで何を使うべきかがズバッとわかる!

まず、著者は問題解決がうまくいかない原因として下記のように整理しています。(p.17)

 

問題解決ができない 問題が分からない
原因が分からない
改善案が立案できない
問題解決に時間がかかる 分析・立案に時間がかかる
ムダな時間が多い
「問題」とは、いままでできていたことができなくなったり、正常だったものが何か不具合を起こし正常ではなくなることです。つまり、実績や事実があるものにおける不具合が「問題」です。「課題」は、まだ実績も事実もないものを実現するために解決しなければならない事柄です。目指すものに対して足りないもの、合っていないものが「課題」です。課題解決で重要なのは、目指すものを明確にして共有することです。(pp.16-17)

「問題」と「課題」、明確に区別して使い分けたいですね。このように定義してくれていると頭がすっきりしました。

問題を認識し、特定するときは、
①問題がどこで発生しているのか
②何が問題となっているのか
③問題とされているものの正体は何であるか
というように整理することで、事実に基づいて問題を特定でき、「問題が見えない」という状況を防いでくれます。(p.19)
「課題」は「問題」と違ってまだ事実がありません。これから実現しようとすることを阻むものが「課題」ですので、現地、現物、現実で捉えることができないのです。では、「課題」における事実基点考動とは、どんなものでしょうか。重要なのは「事実」です。「想定」では事実基点考動になりません。事実基点考動とするためには、「事実」をつくることです。「課題」を認識し、特定するためには、課題を「事実化」する取り組みをします。(p.20)

論理と事実を一致させて問題解決をはかる取り組みを、ロジカルアプローチとしています。

論理と事実を一致させるためには、2通りの方法があります。1つめは、机上で行った論理的推論に対して、事実で裏付けをとっていく方法です。・・・2つ目は、事実をもとに論理をつくる方法です。(pp.23-24)

●問題解決の力点(p.31)

テーマ選定 効果が出ない 目的と対象を明確にする
問題把握 問題が見えない 仕事のプロセスの見える化
問題が大きすぎる 問題の切り分け
目標設定 手応えがない 管理指標の目標を持つ
原因分析 原因がつかめない 系統展開×因果関係+事実
対策立案/実施 効果的な対策案が出ない 失敗からのDCAPサイクル
評価と振り返り 成長しない 4つの切り口と5つの評価視点でレベルアップ
歯止め/標準化    

●課題解決の力点(p.32)

テーマ選定(目指す姿の設定) あいまい・バラバラ シナリオで考える
ビジネスの特徴がない ビジネスモデルを描く
課題設定(事実をつくる) 推定だけで進めてしまう 事実をつくる
課題が大きすぎる 問題(課題)の切り分け
目標設定 手応えがない 管理指標の目標を持つ
原因分析 原因がつかめない 系統展開×因果関係+事実
対策立案/実施 効果的な対策案が出ない 失敗からのDCAPサイクル
評価と振り返り 成長しない 4つの切り口と5つの評価視点でレベルアップ
歯止め/標準化    
自分の知識や経験で及ばない問題を解決するためには、経験し、失敗し、自分たちに何が足りないのかを1秒でも早く気づき、それを手に入れることが必要です。そのためには、1秒でも早く気づき、それを手に入れることが必要です。そのためには、1秒でも早く実行して失敗することが必要なのです。DCAPサイクルで回すとは、実行し、失敗して、そこから学び、成功の秘訣を手に入れることです。DCAPサイクルを回す問題解決プロセスでは、2つの「力」が必要となります。1つは、「事実をつくる力」で、もう一つが「事実からつくる力」です。(p.33)
事実をつくる力は、問題であれば、起きた問題を再現する力です。課題であれば、目指す姿の状況をつくる力です。(p.33)

以下、37の問題解決ツールについて、書かれています。そのうちのいくつかは著者のサイトにも掲載されています。

https://www.consultsourcing.jp/product-cat/tool_kanrikaizen

ちなみに、なぜか同じ37なのですが、内容はかなり違います。

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