記憶に残る速読 あなたの脳力はまだ眠っている

記憶に残る速読 あなたの脳力はまだ眠っている

著者:堀大輔…

ショートスリーパーの堀さんの書です。どんな速読のスタイルなのでしょうか。速読もして、ショートスリーパーとなると、時間の使い方が半端ないですね。(笑)
そんな堀さんのスタイルについて学べるところ、学んでいきましょう。

写真: しらさぎで読書

内容紹介
NHKテレビ「ためしてガッテン」で速読の達人として話題となった若き天才児が、人類の求めてきた理想の読書法を紹介!内容(「BOOK」データベースより)
集中していなくても読書は可能、目のつかい方は関係ない、音読は頭の中でするもの、目次を読まない―1分で3000文字が読めるようになる。

読む速度が2倍、考える速度が2倍、書く速度が2倍であれば、単純にほかの人の8倍の速度で仕上げることができるのです。(p.24)

いやいや、それは無理でしょう。読みながら書けないですよね。となると、MAX2倍だと思うのですが・・・。つい突っ込んでしまいました。あと、校正が甘いですね。

P.184の7行目、変わたい→変えたい
P.188の1行目、段落の1文字下げができていません
ほかにも・・・結構段落の分けるレベル感、気になりました。気になりだすと、気になって仕方ない感じになってくるから不思議です。

それ以外で、勉強になったところ、心がけておきたいことなどもたくさんありましたのでメモして、行動フェーズに展開できるところはしていきたいと思います。

普段から、目に見えないものを感じ取る力を養うことで、様々な脳の機能で本を読むことができるようになります。自分から言葉で匂いを表現する機会は少ないかもしれませんが、普段から香りに意識を向けていることで、今までは違う発見が起こります。(p.79)

これは面白いですね。匂い・・・読書から匂いというのはあまり意識していませんでした。強烈に描写する小説ではそういうこともありますが。

人は今目の前に認識しているものが、次にどういう展開になるかを必ず予測し、その予測通りに物事が進むのか。もしくはまったく違う展開になるのか。その違う展開が自分にとってうれしい展開なのか、悲しい展開なのかによって、脳内のホルモンバランスが変わるのです。この予測という思考は、普段言語化されているものではなく、無意識に行っているため、自分が未来を予測しているという認識を持つことは、殆どの人がありません。(p.90)

何かの本でも読みましたが、「慣れ」などもそうでしょう。習慣化することによって何も考えなくてもその行動を行えるようにすることで、脳へのストレスもかなり減ることでしょう。

どのようなことでもまったく見知らぬジャンルや、自分がこうどうしたことのないものは、その分野の苦しみを知ることもありませんし、どれだけ凄いことをしていたとしても、その凄さを本当の意味で理解することは到底できません。・・・自分自身がその分野において、ある程度上手くなることで、いたずらな評価をすることなく、様々な表現の在り方を受け入れられるようになります。(p.94)
もっともおススメの読み直すタイミングは、読み終えた直後に、冒頭から読み直すことです。すべてのページを読み直さなかったとしても、初めの数ページを読み直すだけで、記憶に残る割合は段違いに変化します。・・・ほかにも、レミニセンスという現象も存在します。これは、読書や勉強、運動などの行動から、しばらく経過して記憶の定着が起こるという現象です。読んだ直後に思い出せないことや、忘れてしまったことを翌日以降にすんなりと思い出すようなことがあります。(p.102)

レミニエンス・・・初めて聞きました。WIKIによると、「レミニセンスとは記銘した直後よりも、一定時間が経ってからのほうがよく記憶を想起できることを表す。ワード・ホブランド効果とバラード・ウィリアムズ効果に分けられる」とのこと。

ワード・ホブランド効果:
意味を持たない内容の記憶(無意味綴り)について起こるレミニセンスをワード・ホブランド効果という。10分以内に起こる。
バラード・ウィリアムズ効果:
意味を持った内容の記憶について起こるレミニセンスをバラード・ウィリアムズ効果という。数日の間に起こる。

時間とは本来、汎用性が高く、つかい方も自由です。私たちは当然ながら、読書のために生きているわけではありませんので、読書や実践の時間は様々な活動の中から捻出する必要があります。つまり読書という時間を長く取るということは、他の活動を圧迫することになるということです。(p.105)

そうですね、読書に時間奪われているところ、無きにしも非ずです。そういう意味では、これは求めているのと違うとなると、早めに読むのを切り上げるのも選択肢としていつも用意しておいたほうがいいですね。

読む速度、吸収する率、そして実際に行動する量の3つの掛け算で、能力がついていくと考えられます。どれが一つでも劣っていると感じたら、その劣っている能力を上げることに注力してみましょう。(p.111)

あとでも出てきますが、「行動する」というのがポイントですね。読んだら読んだっきりということが多いですからね。

本を読んで成功するためには、本の内容を確実に行動に移す能力が必須となります。・・・確実に実践するためには、“速読”や、“何冊読んだ”という観点に囚われず、自分自身が読書から何を得たのか、1冊の本から何を学んだのかという視点で、活動することが大切になります。(p.155)

 

そういう意味では、そんな1冊に出会うために読んでるような気がしますね。まぁ、自己啓発の本ばかりではないですからね。単なる知識を得るためのもありますから、ひとくくりにできないでしょうけどね。ここでいう「本」は自己啓発本のことなんでしょう。

いきなり本をすすめても、実際には読んでくれないことが多く、まずは相手の悩みを聞き出し、その悩みの解決に、自分の進めたい本が効果的だよといった形で伝えることで、相手が読んでくれる可能性が少し高くなります。もっとも相手が読んでくれる可能性が高くなる勧め方は、自分の感動をありのままにシェアし、実践して変化したことを伝えることです。(p.178)
非常に簡単に、しかも時間を取らずに本の効果を引き出す方法があります。自分が読んだ本に書いてある、基本的な行動をしっかりできるようになったあとは、誰かほかの人に、その本のことを伝えて、理解してもらうことです。たったこれだけの動作で、3倍以上の効率を引き出すことができます。(p.181)
脳で考える言語を英語で考えることも、行動力が早くすることができるテクニックになります。動詞の位置を前に持っていくだけで、そんなにも効果があるの?と思われるかもしれませんが、考えられないほど、行動速度に変化が生じます。(p.195)

結局、「記憶に残る速読」というタイトルとはいまいち読後感はことなりますが、まぁ、行動するための読書・・・とか、読書から行動へ・・・みたいな感じでしょうか。

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