著者:水町 雅子…
平成29年5月30日施行された「個人情報保護法」についてなかなか確認する間がなかったのですが、一度整理しておきたいと思いまして、こちらの本を読んでみました。法律は遅ればせながらになることが多いですが、社会を反映したものです。裏返して考えると、法律を見ると社会の一端が垣間見えるということにもなるでしょう。(Inobe.Shion) |
内容紹介 平成29年5月30日全面施行 すべての企業が対象に! 改正事項と実務上の留意点をわかりやすく解説□多岐にわたる法改正の変更箇所を一目でわかる新旧対比や図表を交えて紹介 □どのようなルールが総合的に求められるのか、個人情報を取り扱う際のポイントやルールを解説 内容(「BOOK」データベースより) |
法律全文:こちら
個人情報保護委員会事務局による資料:こちら
上記の「個人情報保護委員会事務局による資料」がさすがに本家本元でもありますので、きっちりと網羅されまとめられています。本書は、ここでまとめられている内容をさらに詳しく説明したというような体裁になっております。
さて、今回のポイントとして、当著作では14点掲げられてます。
- 個人情報保護法に従わなければならない対象者が大幅に拡大
- 個人情報の定義の明確化
- 法の目的の明確化
- 個人情報保護委員会による監督(命令・立入検査等)
- 新ガイドラインの公表
- 要配慮個人情報
- 第三者提供時の記録
- 第三者提供を受けたときの確認と記録
- 外国にある第三者への提供
- オプトアウトによる第三者提供に伴う届け出義務
- 消去の努力義務
- 利用目的の変更基準の緩和
- 匿名加工情報
- 個人情報データベース等の不正提供・盗用材
これらの各項目について、具体例を挙げながら説明してくれています。非常にわかりやすく、理解が深まります。
なかなか普段、法律を細かく見ることはないですが、リーガルマインドを磨くためにも、しっかりと確認しておきたいところです。