人間を磨く

人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」 (光文社新書)

人間を磨く ― 人間関係が好転する「こころの技法」 (光文社新書)
著者:田坂 広志

◎なぜ、欠点の多い人間が好かれるのか?

・「嫌いな人」は、実は自分に似ている
・人間関係がこじれていく「本当の理由」
・心がぶつかったときこそ、「絆」を深める好機
・どうすれば、本当の自信と強さが身につくのか?
・「人間を磨く」とは、「非の無い人間」をめざすことではない
・難しい人間関係に直面したときが、人間を磨く最高の機会
・「優等生」が、周りから好かれない理由
・なぜ、心の中の「思い」が、相手に伝わるのか?
・なぜ、「自分の非」を認められないのか?
・心の中で相手を誉める、それだけで、嫌悪感は薄れていく
・相手の心に「正対する」だけで、関係は良くなる
・自分から心を開いて、拒否されたらどうするか?
・感情的な非難をすると、相手に対して、ますます攻撃的になる
・「和解」は、ときに、十年の歳月を超えて起こる

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] 書評を見て。
[目的・質問] なぜ、欠点の多い人間が好かれるのか?
[分類] 159:人生訓. 教訓

我々が、優れた「古典」を読んでも、なかなか「人間力」を身につけることができないのは、「意志が弱い」からでも、「克己心が足りない」からでもない。その真の理由は、我々が、「古典」を読むとき、その「読み方」を誤解しているからである。(p.19)

その誤解は、3つあるようです。

第一の誤解は、古典を読むとき、そこから「人間として、かくあるべし」といった「理想的人間像」を学ぼうとすることである。しかし、古典を読むとき、むしろ大切なことは、「いかにして、人間として成長していくか」という「具体的修行法」を学ぶことである。特に、その修行法の要諦としての「心の置き所」を学ぶことである。・・・古典を通じて我々が深く学ぶべきは、登るべき「高き山の頂」(理想的人間像)だけではない。その頂に向かってどのように歩んでいくか、その「山道の登り方」(具体的修行法)を学ぶべきであり、山道を登るときの「心の置き所」を学ぶべきであろう。(pp.19-25)
第二の誤解は、古典を読むとき、多くの古典が語っている「我欲を捨てる」「私心を去る」といった言葉を、素朴かつ表面的に受け止め、自分の中の「我欲」や「私心」、言葉を換えれば「小さなエゴ(自我)」を、否定し、捨て去ろうとしてしまうことである。・・・我々は、古典を読むとき、「我欲を捨てる」「私心を去る」といった言葉を、素朴かつ表面的に受け止めるのではなく、自分の中の「我欲」や「私心」「小さなエゴ」を、ただ静かに見つめる、という成熟した「こころの技法」とともに学ばなければならない。(pp.26-30)
第三の誤解は、古典を読むとき、我々がめざすべき人間像として、一つの理想的な「統一的人格」を心に描き、その人間像を追い求めてしまうことである。(p.31)
我々が、この人生において、人間を磨き、人間力を高めていくために、どのような場でどのような修行をすればよいのか?それは、日々の仕事や生活において、ン人間関係の問題に直面したとき、思い出し、少しだけの努力で実践することのできる「こころの技法」でもある。(pp.38-39)

「人間関係が好転する『こころの技法』」
第一の技法 心の中で自分の非を認める
第二の技法 自分から声をかけ、目を合わせる
第三の技法 心の中の「小さなエゴ」を見つめる
第四の技法 その相手を好きになろうと思う
第五の技法 言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす
第六の技法 別れても心の関係を絶たない
第七の技法 その出会いの意味を深く考える

この「修行」は、極めて具体的な「こころの技法」の実践であり、誰でも容易に取り組めるものであるが、ひとたび、この技法に取り組むと、まもなく、その「奥の深さ」に気がつくだろう。しかし、その「奥の深さ」を味わいながら、この「修行」を続けていくならば、いつか、自身の「言葉」に、静かな力が宿っていることに気がつくだろう。そして、自身の「心」に、大きな変化が生まれていることに気がつくだろう。その変化こそが、「人間を磨く」ということの真の意味に他ならない。(p.41)

後半は、この7つ技法に関しての詳細の説明になってます。相手との関係に解いて、この7つの技法を意識していれば、多くのトラブルは防げるように思います。余計なトラブルを招いて無駄な時間を過ごすよりはより建設的な会話の時間を作るべきなので、そのためにもこの7つをしっかりと身につけたいものです。

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