BS-フジの番組に「ガリレオX」という番組があるのですが、幅広いジャンルをカバーしていて、チョイスしながら見ているのですが1か月ほど前に放送された『戦争の社会学』の紹介です。
トランプ氏が勝って、日本人も戦争を身近に感じざるを得なくなりそうな・・・そんななかでこの番組を改めて見ましたが、いろいろと考えさせられました。
筑波大学の野上准教授は戦争を次のように分類しています。
戦争 | 象徴的なメディア | 個別性・集合性 |
市民・国民の戦争 | 啓蒙のメディア(出版・新聞) | 近代的個人 |
総力戦 | 扇動のメディア(映画・ラジオ) | 群衆・民族 |
冷戦 | 誘惑のメディア(テレビ・広告) | 消費者・視聴者 |
新しい戦争 | 再起するメディア(PC・インターネット) | ID(アカウント) |
また桜美林大学の加藤朗 教授は、戦争とは対極の平和から戦争を見ようとして、平和を次の4類型に識別します。
精神(心理的)平和 | 身体(物理)的平和 | |
集団 | 神の平和 | 地の平和 |
個人 | 心の平和 | 体の平和 |
リバイアサンとは、『旧約聖書』の「ヨブ記」41章に出てくる怪獣の名前で、神を除き、この地上において最強のものを象徴したことば。 ホッブズによれば、この最強なるものとは、人々がその生命を守るために契約を結んで設立した政治共同体=コモンウェルス(国家)を意味した。
新しい戦争とはなにか?
いま世界中で起こっているのは、かつてのような国家同士の戦争ではなく、非国家も交えた、誰が、どこで、誰と戦っているのかさえ見えにくい「新しい戦争」である。桜美林大学の加藤教授はそれを「グローバル内戦」と捉え、世界中の紛争地で実際にそれを見てきた。日本では、平和の定義がバラバラであるため、戦争についての議論が噛み合ない状況だと指摘する。 |