著者:吉田 行宏
| 【推薦者の言葉】
30社員一人ひとりの見え方が変わった。MSマトリクスは相当な衝撃。 リーダーの悩みのうち9割は人。その悩みを解決するための1冊。 ▼ 会社と組織の成長を大きく左右する要素とは? あなたの会社には、社長は何名いますか? 「何を馬鹿な質問を!」 ▼ 5年で500店舗出店を実現させた組織づくりの方法 いくらよい戦略を立てたとしても、それを実行するための「組織力」がなければどうしようもありません。 本書の著者は、中古車買取販売のガリバーインターナショナル(現IDOM)において、創業4年で株式公開、5年間で500店舗出店などを実現した組織を支えてきた経営戦略・組織戦略のエキスパートです。 その手法の中心となるのは、マインドの高低をタテ軸に、スキルをヨコ軸にとったマトリクス上で、自分やメンバーそれぞれの位置を示すことで、組織のあり方や改善の方向性の羅針盤となる「Mind×Skillマトリクス」、略して「MSマトリクス」です。 個人の集合体である組織の力を高めるためにはどうしたらよいのか。 ▼ 本書の目次 第1章 自社の組織は強い? 弱い? 第2章 マインドセットの高い人、低い人とは? 第3章 マインドセットは、誰から、どう向上すべきか? 第4章 リーダーのマインドセットとスキルが向上する方法 第5章 MSマトリクスを採用・評価にも活用する 特別章 マインドセットが上がり、戦略思考が磨かれる“全員経営者弁証法的会議” |
| 会社が成長していくには、「ミッション・ビジョン・中期目標」「戦略力」「組織力・人材力」「市場創造・イノベーション」の4つが必要不可欠だと考えています。(pp.30-31) |
①ミッション・ビジョン・中期目標
・存在意義である「ミッション」
・中長期的に目指すべき「ビジョン」
・マイルストーンとしての「中期目標」
②戦略力
・顧客により良い価値を提供し、自社を選んでもらうことで、
市場競争に勝つための策略
③組織力・人材力
④市場創造・イノベーション
・新しい価値を生み出し、市場を創り、大きくする
・非連続の技術革新
| 「MSマトリクス」とは、タテ軸に「マインドセット」、ヨコ軸に「スキル」を置いた、組織戦略をかが得る際の拠り所となる概念図です。(p.36) |
※MSマトリクスの図の例は、こちらに掲載されています。
MSマトリクスの軸の定義
▼タテ軸の定義<マインドセット>
①当事者意識
②覚悟
③オーナーシップ
④全体最適
⑤ミッションフィット
⑥バリュー体現
・0~29:体現度が低く、マイナス影響を与える
・30~59:平均から低めでまだ迷いやブレーキが感じられる
・60~99:相対的には高いが、完全ではなく向上の可能性
・100:非常に高く、他者のロールモデルになり、組織に好影響
▼ヨコ軸の定義<スキル>
①テクニカルスキル
②組織マネジメントスキル
③コンセプチュアルスキル
④戦略思考力
・SS:4つのうち3つ以上で圧倒的な高さを保有し発揮
・S:4つのうち2つ以上で非常に高く、社内外でも評価
・A:業務スキルだけでなく、組織マネジメントでも期待される
・B:一定レベルのテクニカルスキルと自立して業務遂行
・C:新入社員レベルで、指示指導の下で業務を行う
| そもそも自分が「当事者意識100%」かどうかは、他と比較して評価するものではなく、自分自身が決めることです。ブレーキを踏まないほうが、自分の人生に取ってプラスであると考え、「よし、ブレーキを踏まないようにしよう」と「覚悟」を決めて行動すると、前に進みやすくなるはずです。(p.75) |
| バリューを浸透させるために最も重要なものは、「バリュー体現度の高い生身の人間による影響」だと思います。皆から尊敬されるバリュー体現者と、いつも会社の不満や愚痴を言ってブレーキを踏んでいる人とでは、どちらがロールモデルとして「あの人のようになりたい」と思われるかは明らかです。(p.89) |
| <マインドセットとロイヤリティの共通点> ・自然に生まれるもの ・強制したり、求めたりするものではない <マインドセットとロイヤリティの違い> <マインドセットとモチベーションの共通点> <マインドセットとモチベーションの違い> |
| 時間やお金などの物理的なものは、持っているものを100として、配分してものの合計が100を超えることはありません。しかし、物理的なでない想いや情熱、愛情などは、単純に割り算で計算できるものではなく、一つ一つの質を上げることで、元々の総量自体も増加する可能性があります。「マインドセット」は物理的な時間配分ではありません。仕事もプライベートもすべてに対して100%ということもあり得ると私は考えています。(pp.101-102) |
| 個人が何かを身につけ、成長するためには何が必要でしょうか?(p.120) ①適性・才能 ②意識・工数 ③理論・型 ④場・経験 ⑤継続・年数 |
| 経営者やリーダーの陥りやすい3つ(pp.202-203) ①組織課題の原因が部下のほうにあると考えてしまうこと ②中期成長育成計画を立てていないこと ③今いるリーダーのスキルが身につかないと育成を諦めて外部からのスキルが高い即戦力人材の採用だけに頼ろうとすること ↓ この3つの陥りやすい罠を打破するステップ ①「成長育成設計図」を作る |
| 「リーダーの器以上に会社は大きくならない」と言われます。ですからリーダーは自身の器(マインドセット・組織マネジメントスキル・戦略思考力、コンセプチュアルスキル)をより大きくしていくことが、結果的に優秀な人材を採用できることにもつながっていきます。(p.237) |
| 弁証法的会議(pp.254-) ・発散・収束を繰り返しながら、アイデアをどんどんと発展させていくこと ・ルールとファシリテーションが重要な役割 ・7つのポイント ①居酒屋で愚痴を言わなくなる方法 ②心理的安全性の担保 ③人の意見に相乗りできない全員同時アウトプット法 ④制限時間・最終意思決定者を最初に決める ⑤「正解はない」という共通理解と覚悟 ⑥成長・育成の場 ⑦戦略向上と目標の達成 |
私も、常に視座を高く経営者視点でと思いながら働いていましたが、マインドセットを高く持てていた時期もあれば、依存してしまっていた時期もあったりと改めて気づかされました。
またリーダーの器以上に会社は大きくならないというのは、会社だけでなく部やチームもそうかもしれません。そのあたりも私自身が箍になっていたところもあるのではと、これまた反省させられるところでした。
それの打開は客観的に自分を見ていくことや第三者的に自分をみてもらうなど、ちょうどこの書籍では経営者に対するアドバイザーという立場で指南をしながらというストーリー仕立てで展開されていましたが、そういったメンター・アドバイザーが必要なようにも思いました。
