著者:児島 保彦 …
著者のコンサルタント業を通しての儲かる仕組みを書いた著作。(Inobe.Shion) |
内容紹介
・万年赤字会社を半年で黒字化! 中小企業のほとんどは、人材なし、市場なしの環境で生きている。著者が経営に参画した地方の自動車販売会社も長年、人材不足と市場の小ささに悩んでいた。そこで著者が取り組んだのが、出身企業である住友大阪セメントの関連会社社長のときに行った「当たり前のことを当たり前にやる」仕組みの導入である。 人材不足でも、小さな市場でも、会社は黒字にできる。処方箋は難しくない。当たり前のことを当たり前にやり続けることだ。それが黒字化の黄金律である。 しかし、当たり前のことをやり続けることは難しい。人には甘えやゆるみがあるからだ。当たり前の行動は習慣化して、はじめて「本当の当たり前の行動」となる。そこで鍵となるのが「仕組み」とその運用だ。 本書は、当たり前のことを当たり前に「やらざるを得ない」仕組みと、それを「習慣化する」方法について述べた、まさに“コロンブスの卵”的一冊である。 内容(「BOOK」データベースより) 人材がいなくても、市場が小さくても、会社は必ず黒字化できる―儲かっている会社をよくよく見れば、いい人材といい市場があるからいい結果が出ているのではなく、いい仕組みが普通の人を動かしていい結果を出させているのだということがわかる。多くの場合、結果がいいから市場にも恵まれているように見えるだけだ。この仕組みのことを、社長の手腕という。 |
筆者はズバリ言います。
儲かっている会社には、普通の人がいい仕事をする仕組みがあり、儲かっていない会社にはそれがないということだ違いは仕組みにある。(p.3) |
この仕組みのことを、社長の手腕という。仕組み作りは組織づくりであり、組織をつくることは会社をつくることに他ならない。会社をつくることは社長にしかできない仕事だ。したがって、仕組みづくりは社長にしかできないのである。つまり、会社とは畢竟、社長次第なのだ。(p.4) |
あとから出てくるかもしれませんが、「儲かっていた会社」はいい仕組みがあったはずで、儲からなくなったのはその仕組みが時代と適合し得なくなったからということなのでしょう。例えば私が以前在籍した通信販売においても、カタログ(総合)から専業通販へ、そしてネットでのプラットフォーマーへという流れのなか、その中で勝負するか、あるいは元の市場をしっかり確保して、あえてそことは勝負しないかなど、どういった戦略オプションを取るかといったあたりも、まさに社長の手腕なのでしょう。
私の座右の銘は「凡事を徹底すれば非凡になる」だ。元東芝社長の岩田弐夫(かずお)氏の言葉である。したがって、私のコンサルタントの理念は、「経営は、当たり前のことを当たり前にできる社員をつくれば必ず儲かる」である。ところが、理念である「当たり前の経営」に、最近は「仕組み」が加わった。(p.248) |
上記の言葉の通り、この信念に基づいて事例などを挙げながら解説をしています。