著者:エリン・メイヤー …
サブタイトルに、「相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養」と題されています。これだけグローバルになってくると、異文化の理解は必須のビジネスリテラシーとして、学んでいきたいものです。 |
内容紹介
語学留学、海外出張、海外赴任、外国人の取引先・上司・同僚・部下とのコミュニケーション… ■海外で働く人から圧倒的支持! 「この本が2002年に発売されていたら、僕のNY赴任生活はもっと楽しく充実してたのに!」 「グローバルな仕事に関わる人すべてに薦めたい本。異文化を客観視するための最高のツールだと思います。」 ■ハーバード・ビジネス・レビュー、日経ヒューマンキャピタル、HONZほか書評多数! ■異文化を理解する力:ビジネスパーソン必須の教養 ■カルチャーマップ:文化の違いが一目瞭然! 異文化を理解する強力ツール ■エリン・メイヤー:「次世代の最も有望な経営思想家」に見事選出! (「Thinkers50」2015) 出版社からのコメント この本が私にとって「感動的」だったのは、次の二点だ。 もうひとつは、「カルチャー・マップ」を使って、文化の違いを可視化していること。「カルチャー・マップ」とは、8つのマネジメント領域を縦軸に、各領域における両極端の特徴を横軸に置いた、文化の「見取り図」だ。「評価」という領域では、左端が「直接的なネガティブ・フィードバック」、右端が「間接的なネガティブ・フィードバック」となり、たとえばドイツは左端、日本は右端に位置する。このマップを使うことで、自分と相手の文化がどれくらい違うかがひと目でわかる。 グローバルビジネスが、二国間から多国間へ、リアルからバーチャルへと、その複雑性が急速に増す中、「異文化を理解する力」の欠如は、ビジネス上の重大のリスクとなりかねない。そしてリスクも大きいが、チャンスも大きい。国家機関やグローバル企業、また私たちが日々お手伝いをしているクライアントのあいだでも、「異文化理解力」を次世代リーダーの条件と定義し、強化する取り組みが次々に始まっている。現代のビジネスパーソンにとって「異文化理解力」は、まさに「必須の教養」と言える時代になったのだと思う。 田岡恵(グロービス経営大学院教授) 内容(「BOOK」データベースより) ハーバード・ビジネス・レビュー、フォーブス、ハフィントン・ポストほか各メディアで話題!ビジネス現場で実践できる異文化理解ツール「カルチャーマップ」の極意をわかりやすく解説。 |
「気が利く」とは、ともに仕事をしている相手に「気持ちがいい」と感じさせる対応ができることだ。少なくとも不快にはさせないのが最低ラインだが、不快な感覚というのは非常に身体的なもので、「説明できないけれど、瞬間的に嫌だと感じる」ものである。そして、グローバルビジネスにおいてこの「快と不快を分ける枠組み」というのが、実は私たち一人ひとりが持つそれぞれの「文化」なのだ。・・・グローバル環境において「気が利く」ということはつまり、「相手と自分の文化の違いを理解して、みなが心地よく良いパフォーマンスを出せる環境を作り出す」ことなのだ。(p.4) |
8つの指標はそれぞれ、マネジャーが自覚しておくべき分野を表し、その分野内で両極端の特徴のうち当該文化がどこに位置するかを示すことができる。 |
1 | コミュニケーション | ローコンテクストvsハイコンテクスト |
2 | 評価 | 直接的なネガティブ・フィードバックvs間接的なネガティブ・フィードバック |
3 | 説得 | 原理湯銭vs応用優先 |
4 | リード | 平等主義vs階層主義 |
5 | 決断 | 合意志向vsトップダウン |
6 | 信頼 | タスクベースvs関係ベース |
7 | 見解の相違 | 対立型vs対立回避型 |
8 | スケジューリング | 直接的な時間vs柔軟な時間 |
従業員の士気を上げたり、クライアントを喜ばせたり、あるいは単に異文化のメンバー間で電話会議を行うときなど、これら8つの指標はあなたの力をより効果的に発揮する手助けとなる。ある文化と別の文化の指標における位置づけを比較することで、あなたの国際チームに分化がどう影響しているかを読み取ることができるようになり、ウェバーやデュラックが経験したような辛い状況も回避できるはずだ。(p.32) |
この8つの指標で文化を考えるとよいとのこと。これはマネジメントが個々のメンバーに対して評価するときも使えそうです。
2018年の読書数もこの『異文化理解力』で100冊目となりました。
去年は200冊を達成しましたが、そもそも冊数が目的ではありませんので、今年はそこまで伸びないと思いますが、興味は広がる一方ですので、いろいろジャンルのほうを読んではリベラルアーツ力を高めていきたいと思っています。このブログのPV数も励みになっておりますので、引き続き閲覧のほどよろしくお願いいたします。