著者:堀江 貴文 …
「多動力」とは何か。それは、いくつもの異なることを同時にこなす力のことと堀江さんは言います。そしてこの「多動力」、これからの時代にこの力が最も必要な能力だと言います。具体的にどんな力なのでしょうか。 |
内容紹介 堀江貴文のビジネス書の決定版! !一つのことをコツコツとやる時代は終わった。 これからは、全てのモノがインターネットに繋がり、全産業の〝タテの壁〟が溶ける。 このかつてない時代の必須スキルが、あらゆる業界の壁を軽やかに飛び越える「多動力」だ。第1章 1つの仕事をコツコツとやる時代は終わった 第2章 バカ真面目の洗脳を解け 第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ 第4章 「自分の時間」を取り戻そう 第5章 自分の分身に働かせる裏技 第6章 世界最速仕事術 第7章 最強メンタルの育て方 第8章 人生に目的なんていらない Iotという言葉を最近ニュースでもよく耳にすると思う。 これは、ありとあらゆる「モノ」が すべての産業が「水平分業型モデル」となり、結果〝タテの壁〟が溶けていく。 そして、「越境者」に最も必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる この『多動力』は渾身の力で書いた。 「はじめに」より 著者について |
複数の肩書きを掛け算し、レアな存在になろう。あらゆる産業の”タテの壁”が溶けた今、一つの肩書きにこだわっていてはいけない、と書かれています。そして下記の話は、よく例に出てきますのでご存知の方も多いでしょう。
元リクルートの藤原和博さんが唱えている「レアカードになる方法」を紹介しよう。まず、一つのことに1万時間取り組めば誰でも「100人に1人」の人材にはなれる。1万時間というのは、1日6時間やったと考えて、5年。5年間一つの仕事を集中してやれば、その分野に長けた人材になれる。ここで軸足を変えて、別の分野に1万時間取り組めば何が起きるか。「100人に1人」×「100人に1人」の掛け算により、「1万人に1人」の人材になれる。これだけでも貴重な人材だ。さらに飽き足らず全く別の分野にもう1万時間取り組めば、「100万人に1人」の人材が誕生する。ここまですれば、あなたの価値と給料は驚くほど上がる。(pp.31-32) |
これは有名ですよね。私の場合は、どうでしょうか?
マーケティング(顧客戦略、販売戦略)×データ分析×経営戦略というような感じですが、どれも同じベクトルのところなので、残念ながら、幅は狭いですね。今回の転職で軸は違って、BtoCからBtoBというところになるので、同じマーケティングでも広げられるように意識しています。
「準備が整ったら始めましょう」を会議で言うのは禁止しよう。その代わり「とりあえず始めてからあとから修正していきましょう」を口癖にしよう。(p.55) |
「思い立ったら吉日」と言いますし、すぐにやり始めることは大事です。そのモチベーションが熱いうちに。
「多動力」とは異なる、いくつものことに次から次へとハマる力だ。では、この力を身につけるためにはどうすればいいか。初めからいくつものことに手を出すのではなく、まずは「何か“一つのこと”にサルのようにハマる」ことだ。・・・何か一つのことに極端なまでに夢中になれば、そこで培った好奇心と集中力が他のジャンルでも同じように生かされる。(p.59) |
これは大事です。私も、高校~大学時代はギターにはまり、バンドばかりやってました。そして、社会に出てからは、データ分析・・・でしょうか。SASを身につけ、S-PLUS、SPSSモデラ―など、必要に応じて(会社の予算の都合)、独学で学びました。そしてそれらは細かなことは忘れてしまっていますが、大きな糧となっています。
飽きたことを羅列した「飽きたことノート」を作ってみよう。どれだけ多くのことに飽きてしまったか、はっきりと可視化しよう。飽きるということは、慣れて、余裕が出てきたということだ。つまり、「飽きたことノート」は「成長したことノート」だ。(p.69) |
これは面白いですね。私もいっぱい飽きたことありますが、それを記録はしていませんでした。あとで手繰るとおもしろいですね。
嫌な仕事、気が乗らない仕事は断らなければ、「仕事」に振り回されて「自分の時間」がなくなってしまう。大丈夫。仕事は逃げない。仕事を選ぼう。(p.97) |
色々なスキルについて書かれています。これまでの堀江本に書かれていることと重複することもかなりあると思いますし、それほど私自身にとっては目新しいことはありませんでした。
ということで、評価はそれほど高くはないですが、初めて堀江本を読まれる方には、新鮮な気付きがたくさんあることでしょう。