「顧客の習慣のつくり方」…
定期購読している「DHBR3月号」が届きました。テーマは「顧客の習慣のつくり方」(なぜ、あの商品は売れ続けるのか)です。 |
内容紹介 Diamond Harvard Business Review March 2018 2018年 3月号 目次 │特集│顧客の習慣のつくり方 ●累積的優位を築く4つのルール ●累積的優位が失われる時 ●なぜ同じ商品やサービスが選ばれ続けるのか ●[インタビュー]習慣は、いずれ価値になる ●目新しさだけでは消費者に選ばれない ●[インタビュー]人々のルーチンの観察から商品が生まれる │HBR翻訳論文│ ●【経営戦略】[インタビュー]アマゾンといかに競争していくか ●【組織】がん研究所はどのように文化を変えたのか ●【経営戦略】[インタビュー]長期成長を果たすため事業を大転換 │連載│ │Spotlight│ │Inventing the Future:未来をつくる16│ │Idea Watch│ ●ストレッチ目標の負の側面 ●働き者の隣に座るべき理由 ●大気汚染で株価が下がる |
さてさて、今月ですが、私も長い間、BtoCの業務をやってましたので、非常に興味があるところです。
顧客の「選択」を「習慣」に変える・・・の記事にグサッとくる言葉がありました。インスタグラムがアイコンを変えたことに対して・・・
いまいる顧客をつなぎとめ、新たな顧客を引き付けるには、常に顧客のニーズに応えながら、しかも顧客よりも少し先に進んでいなければならない。その点からすると、インスタグラムは自社がなすべきことをまさに行ったことになる。つまり積極的な変革である。たしかに鋭い県ではある。しかしこれが思い違いであることは、多くの事実が証明している。(p.29) |
脳は、選択を迫られると、何度も何度も同じことをしたがるようだ。(p.31) |
ジョブズが、同じ服を着るのもそのあたりの心理もあるのでしょう。選択する時間が無駄ということがよく言われますが、マイナスの解消ではなく、同じことは脳にも気持ちよいという線で、プラスになっているということもあるのかもしれません。ファッション好きの人はその心理は分からないのでしょうけど。
そして、その何度も何度もというところを、「累積的優位」と書かれており、それへの保護膜として4つの基本ルールを挙げています。
1.早く人気を獲得する
2.習慣付けを「仕組む」
3.ブランド内でイノベーションを起こす
4.コミュニケーションをなるべくシンプルにしておく
自社の価値提案とブランディングを常に更新し続けるという罠に陥らないよう、気をつけるべきだ。どんな企業でも(実績を積んだ大手企業、ニッチ分野で活躍するプレーヤー、新規参入者のいずれも)、累積的優位に関する4つのルールを理解し、守ることによって、優れた価値提案を提供する当初の優位性を維持できるはずである。(p.38) |
その他、今月は「顧客」をテーマにした論点で、興味深い論文が多数掲載されているので、ご確認いただけたらと思います。