バカ売れ法則大全

バカ売れ法則大全

著者:行列研究所…

「ヒット商品の謎」を上手に深堀りし、そこから学ぶべきポイントをピックアップしてくれており、気づき・刺激が満載の良書です。このなかのいくつかは『がっちりマンデー』などでも取り上げられたものがいくつかありました。(Inobe.Shion)

「バカ売れ」の画像検索結果

内容紹介
あのヒット商品が成功した舞台裏!

◆なぜあの商品は大ヒットした? その舞台裏!
売れまくりの秘密とヒントが満載!

◆自転車シェアリング・加熱式たばこ・うんこ漢字ドリル・もぎたて缶酎ハイ・ニンテンドースイッチ・プライドポテト・ブラックサンダー・切腹最中・AbemaTV・クルーズトレイン・磯丸水産・USJ・変なホテル・新江ノ島水族館・N高校
……55例、その理由とノウハウを読み解く!

◆特別インタビュー、川上徹也氏、デービット・アトキンソン氏収録!

どのようにしてネタを見つけられるのですか?
この仕事をしていて、よく聞かれる質問である。ひょっとしたら「特別のルートから情報を得ている」といった返事を期待されているかもしれないが、残念ながら違う。「新聞を読んでいて」「雑誌をペラペラめくっていて」「人と話をしていて」などである。ただ、そのあとに共通する言葉が出てくる。「なんとなく」だ。
なにかひっかかるモノがあるので、企業の担当者に話を聞いてみると、いい意味で「裏切られる」のである。
「切腹最中」という奇妙なネーミングをつけた和菓子屋は、発売前に調査を行ったところ、119人中118人が商品名に否定的だった。しかし、たった1人の肯定的な声にかけて商品化したところ、大ヒットする。
どんなネジでもはずすことができる工具「ネジザウルス」を開発した会社は、少数意見を無視せずに商品を改良することで、累計330万丁も売れているのだ。このように「ヒットメーカー」と呼ばれる人たちの声をご紹介するのが、行列研究所である。行列研究所は2015年4月に創刊したビジネス誌「ITmedia ビジネスオンライン」の〝ナカ〟にある。「なぜ、この商品が売れているの?」といった読者の疑問に対し、行列研究所のメンバーライターさんが取材をして、さまざまな謎に迫っているのだ。
本書は、最近売れているモノ、これから話題になりそうなサービスなどを取り上げ、どこから読んでもヒットの要因や法則性を理解できるように構成している。これからも「なんとなく」からリサーチが始まり、ヒットの真相はいい意味で「裏切られる」──こうしたサイクルで、読者に有意義でおもしろい情報をお届けしていければと考えている。 行列研究所所長 土肥義則
出版社からのコメント
ITmedia ビジネスオンラインで好評連載中!

【本書の内容】一部
・2ヵ月で200万部! 「うんこ漢字ドリル」に隠された驚くべき設計
・過去最高! V字回復した「新江ノ島水族館」
・クルーズトレイン「四季島」「瑞風」が観光を活性化させる
・予定調和を排した「AbemaTV」が地上波テレビを食う日
・湖池屋「プライドポテト」が販売休止を経ても、支持を得続けた秘密
・加熱式たばこ「アイコス」大ブレイクの陰にあった喫煙者への抵抗感軽減
・都内の中心部でよく見かける「赤い自転車」が、倍々ゲームのように増えている
・鋳造メーカーの炊飯器、「バーミキュラ ライスポット」は何が違うのか
・〝どうせ売れない〟を覆した缶酎ハイ「もぎたて」開発ストーリー
・定価2万円超えでも25万台以上も売れたバルミューダ「ザ・トースター」
・生産中止! 大苦戦しても売れ続けている「ブラックサンダー」
・スニーカーのような履き心地の「テクシーリュクス」は、どのように売れていったのか
・長年苦戦した「ローソンの焼鳥」が、今年になって売れ始めた
・発売から半世紀経っても愛され続ける「チョコボール」
・日経が撤退しても存続し、影響力を持ち続ける「四季報」
・お詫びの手土産「切腹最中」はなぜ日に7000個も売れるのか
・カーシェア事業で唯一黒字化できている「パーク24」の戦略
・TDLより高いチケットでも、「USJ」はなぜ急成長できた?
・女性専用のフィットネスクラブ なぜ「カーブス」は大きくなったのか
・完全無人化は可能なのか ロボットが接客する「変なホテル」
・ダンボール製のVRゴーグル「ハコスコ」が、60 万個以上も売れている
など、55例を紹介

やっぱりほぼすべてに言えることは、SNSなしではここまで流行らなかっただろうということです。そして、SNSで映えるような一味がないと、ここまでのヒットの速さ、大きさはなかったことは間違いありません。

 

学べるポイントが書かれていますので、ピックアップしていきましょう。

  • 未知の分野にチャンレンジする社風をいかにつくるか
  • 競合他社の動向よりも消費者にとって必要な機能を考え抜く
  • 見た目にインパクトを持たせ、SNSで注目を集める
  • 焦って動きがちな状況でも慎重に攻めることが会社の信用につながる
  • 口コミや二次創作が生まれやすい環境を構築して話題を持続させていく
  • シェアリング経済を追い風に、現在ある移動手段よりもさらに便利な移動手段を考えた
  • 相互利用の範囲を広げることで手軽に安い移動を可能に
  • 今日買う客だけでなく、昨日買った客ために「価値」を落とす値引きをしない
  • 誰が魅力を認めて、広めてくれるかを見極める
  • マーケティングの結果を意識しすぎると、商品の差別化ができなくなる
  • 「モノより体験」、生活者によりよい体験を提供できているか
  • 固定観念にとらわれず、顧客の潜在的なニーズをいかに捉えるか
  • ファンを増やし、ラインナップを増やすことで、平均単価を上げていく
  • アピールする軸をわざとざらし、宣伝効果を高める
  • 業界の常識だった仕様(価格と厚み)を変え、多くの消費者が手にしやすい価格にした
  • 来店客の行動を可視化することで、適切な施策がとれる
  • 業界の慣習に疑問を抱き、利用者に使い勝手のいいサービスを実践する
  • サービスの質を維持するために、提携先のひょかを厳しく行う
  • 顧客ターゲットにあった設備・サービスの検討をしているか
  • お祭りや掃除に参加するといった地道な活動を通じて地域・会員に密着し、口コミを広める
  • 常に一定のサービスが提供できるロボットの優れた点は活かす
  • 完全無人化を目指すものの、ロボットにはできない部分を明確化し意識する
  • 「得体の知れない」存在を逆手にとり、先入観のない場所で販売した
  • 都会での評価を引っ提げて、全国展開をはかる
  • 製品の特長を活かした利用シーンを生み出し、利用を促す
  • 普及に必要な価格設定がある。それを実現するために逆算して考える
  • 従来のロボットの欠点を理解し、それを補う新しいロボットを作った
  • 大きな意味のある目標のために、できることから始める
  • 失敗事例がある商品でも諦めず、粘り強く商品開発を進める
  • ユニバーサル商品として開発し、世界中の消費者に支持される可能性を持たせる

ここ最近のヒット商品・サービス、ずっと売れ続ける商品・サービスについて深く分析し、その要因を的確に探っています。

 

楽しく読ませていただきました。

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