伝わる言葉に“文章力”はいらない

伝わる言葉に“文章力"はいらない ベテランコピーライターの誰も教えてくれなかった文章術

伝わる言葉に“文章力”はいらない
―ベテランコピーライターの誰も教えてくれなかった文章術
著者:宮澤 節夫

内容紹介
人を動かすのに上手な文章はいらない!

●伝わる文章に「文章力」はいらない

社員各位
ご存知のように、最近、得意先との間で情報ミスのトラブルが何件か発生しています。このままでは大切な顧客を失うことになります。社員全員が、情報ミスを起こさないよう心がけることが重要です。

あなたは文章の良しあしを何で判断するでしょうか?
実は、上記の文章は悪文の典型。文章の意味は取れるけれど、
この文章を書いた人が望んでいることを、読んだ人は実現するでしょうか?
逆、ではないでしょうか?

実は伝わる文章を書くには、「考え方」のコツが必要なのです。
本書では、多くの人が「大切だけどやっていない」伝わる文章のコツを紹介します。

●「9マス」で伝えたいこと、相手に思ってほしいことを整理する

方法は簡単。本書で紹介する3×3の図で、
伝えたいこと、相手に思ってほしいことを整理するだけ。
すると、相手にささる1文が生まれます。

企画書やプレゼン資料、リリース、チラシなどの仕事上の文章から、
メール、ライン、SNS、ツイッターなど、短い文章で伝えるケースまで
幅広くお使いいただけます!

内容(「BOOK」データベースより)
プロの頭の中をメソッド化、2時間で文章が変わるツールを初公開!「9マス」で必ず伝わる文章が書ける。当てはめて書くだけで、“ササる”文章がつくれる!センスも経験もいらない文章講座。

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯]
[目的・質問]
[分類] 816:文章. 文体. 作文

 

ものすごくシンプルで分かりやすかったです。刺さる文章のためには、9つの要素がそろっていればよいということで、9マスマトリクスが紹介されています。

具体的な9マスマトリクスを紹介しましょう。下記が基本形になります。

  知ってもらう 関心を高めてもらう 行動を起こそうと思ってもらう
     
事実      
メリット      
本音      

この考え方を使った例を示します。
まずはメールの場合です。

  知ってもらう 関心を高めてもらう 行動を起こそうと思ってもらう
提案のポイントを知ってもらいたい 他社より有利だと思ってほしい 発注してほしい
事実 他社より安価 他社より安価 他社より安価
メリット コスト削減できる コスト削減でき、予算を達成できる 安い値段で手間なく競争力を高められる
本音 (話を聞くのが面倒)

見ると納得していただけます。
(よくある話)

弊社だからできるご提案です
(社内で通すのが大変)

この金額なら、決済もしやすい額だと思います。

これらの要素をもらさずにメールを書くと、質の高い読んでもらえるメールになるということです。

もう一つ例を示しましょう。
次は提案の場合です。

  知ってもらう 関心を高めてもらう 行動を起こそうと思ってもらう
パソコンの性能が低いこと 仕事に集中するため必要なこと パソコンを変えるだけで、残業が減る
事実 パソコンの処理速度が遅い 途中でフリーズしたりして、思うように仕事が進められていない 残業が多いうえ、効率も悪くなっている
メリット 仕事が速く進められる 仕事の効率が高まる 残業がなくなるうえ、部署の成績にもつながる
本音 (パソコンだけの問題ではないのではないか)

最新のパソコンが入っている部署では、仕事がスピーディに終わっている
(仕事の効率が高まるのはいい)

肯定なので、このままのメッセージ
(余計なコストがかかる)

ネットなら安価で買えるし、残業代を考えれば安い 

このような感じで、9つのマトリクスの内容を整えて、提案書を作ると漏れのない質の高い、刺さる提案書ができるということです。

参考になりました。

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