「時間がない」を捨てなさい

「時間がない」を捨てなさい―死ぬときに後悔しない8つの習慣

「時間がない」を捨てなさい―死ぬときに後悔しない8つの習慣
著者:有川真由美

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] 図書館での新着で発見!
[目的・質問] どう捨てることができるか・・それを知りたいです。
[分類] 159:人生訓. 教訓

あら・・・・過去に対しての感覚についてずっと思ってたんですが、ちゃんと法則としてあったんですね。
「ジャネーの法則」というそうです。

ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。
簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。(Wikpediaより)

<「時間がない!」を捨てて、自分の時間を生み出すための方法>(p.9)
1.まず自分にとって、「大切な時間(自分の時間)」から確保する
2.やっていることを、「やりたい時間(自分の時間)」にシフトする

当たり前ですが、そういうことになるでしょう。そして、その当たり前になぜか気づけていない理由として・・・・

 

個であることの証を意味する言葉「アイデンティティ」に匹敵する日本語がなかったように、私たちは、つねに周りを優先し、「自分は何なのか?」「何がしたいのか?」を考える歴史が浅いと言わざるを得ません。これは、紀元前から「汝自身を知れ」と、自分自身の存在に目を向けてきた西洋の文化とは大きく異なるところです。(p.9)

汝自身を知れ」深いコトバです。ラテン語ですと「Cognosce te ipsum.」、英語ですと、「know thyself」だそうです。こちらの説明を読むと、解釈のレベル感によって当然意味合いの深さは変わってくるわけですが、「他者を知らないと自分も知ることができない」わけですから、日本人は西洋とは視点や視座が異なるという前提に立つということが大切なのでしょう。

時間を自分のものにしたいなら、「自分でやりたいからやっている」という実感が大切なのです。そんな自分が選んでいると感じられる「自分の時間」が増えてくると、「時間を諸費している」「時間を奪われている」という感覚から、「与えられた時間を味わっている」という感覚に変わってきます。(pp.11-12)
「時間がない」と言って、やることを先送りしていては、「なんのために時間を使ってきたのか」と、最期にいくらか自分を責めることにもなりかねません。たった一度きりの人生、「やりたいことは、全部やってきたから後悔はない」と思いたいじゃありませんか。(pp.12-13)

このためにも先立つものがないとそれはできません。そう簡単にできるものではありませんので、それのできる環境をどう作っていくかということが、分ちゃいるけどできないを突破するための前提になってくるように思います。

 

そして筆者は、下記の8つの習慣によって時間を有効活用できると言っています。

<死ぬときに後悔しない時間の習慣> (pp.13-14)
第1の習慣:自分の感覚を大事にする
第2の習慣:目的を意識する
第3の習慣:人生の哲学をもつ
第4の習慣:命の期限を考える
第5の習慣:動くことを大切にする
第6の習慣:人とつながっていく
第7の習慣:時間を積み重ねていく
第8の習慣:時間の質を上げる

厳密にいうと、因果関係的にとか、レベル感や具体性のレベルの違和感はありますが、総論では納得のリストです。ここまで修練するのも筆者のさまざまな経験からくるところだろうと察することができます。

 

大切な時間を、大切なことに使って、あなただけの大切な人生の“ドラマ”を作り上げていきましょう。人生の主役は、つねに“あなた”なのです。(p.14)

少し違いますが、アンディ・ウォーホルの名言に「人は誰でもその生涯で15分だけは有名になれる」というのがありますが、大きな人生というドラマの中で、その15分の出番のためにしっかりと意味のある準備をしておく必要があるというように感じました。

 

以下は、第1の習慣からエッセンスが書かれていますので、気になるところをメモしていきます。

第1の習慣:自分の感覚を大事にする

  • 毎日を「上機嫌で過ごす」と決める
  • 「マイナスの感情」は自分で解決すると決める
  • 「本当に必要?」自分の心を軸にして予定を組む
  • 「心がざわつく」と感じたら、情報から離れる
  • 身の丈にあった暮らしをする
  • 「やりたいこと」と「やっていること」を一致させる

第2の習慣:目的を意識する

  • 自分の“忙しさ”は「何のためなのか?」を見極める
  • やっていることの“目的”をハッキリさせる
  • 習慣化していることの目的を見直す
  • 時間を考えるときは、「or」ではなく、「and」でイメージする
  • 会社や家族に対して「どんな時間を使うか」考える

第3の習慣:人生の哲学をもつ

  • 自分の優先順位で、時間の使い方を決める
  • 「時間の余裕」の前に、「心の余裕」から考える
  • 「NO」を伝える言い方を覚える
  • 「みんながそうしているから私も」をやめる

第4の習慣:命の期限を考える

  • 「与えられた命の時間」を考える
  • 「どんなことにも期限はある」と考える
  • 心を基準に、時間を選ぶ
  • 年の初めに「絶対にしたいこと」の予定を入れてしまう

第5の習慣:動くことを大切にする

  • 「挑戦」でなく、「実験」と考える
  • 「無駄な時間」から利用価値を見つける
  • 予定は最小限にしておく
  • 「自分の評価」「他人の評価」は別物と考える

第6の習慣:人とつながっていく

  • 「自分にできること」で、「自分の居場所」をつくる
  • 「いまの自分」に関わっている人の時間を考える
  • 心と体の健康には、自分で時間をかける
  • 「お金」ではなく、「時間」でつながる

第7の習慣:時間を積み重ねていく

  • いまを大事にしながら、長期的な視点をもつ
  • 「やりたいこと」かつ「やれること」に時間を積み重ねる
  • 価値あるものを手に入れるには、「時間はかかる」と認める
  • ちいさな「やればできる」を積み重ねる

第8の習慣:時間の質を上げる

  • 「いつものこと」を丁寧にする
  • 身近な「感動」に気づく
  • どんな経験も「生きる糧」と考える
  • 「やりたいからやっている」という時間を増やしていく

以上、各習慣のポイントを書いていきましたが、ここの内容についてはそれぞれ読んでいただいてより深めていただけたらと思います。

これから生きていく上で大切なものに改めて気づかされた気がします。以前も別トピックで書きましたが、

“Yesterday is history,
Tomorrow is mystery, and
Today is a gift.
That is why we call it present.”

まさにこの感覚だと思います。あらためてこの時代、人生考えないといけません。良い刺激になりました。

是非皆さんもご一読ください。サクッと読めますが、気づきは多いと思います。

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