世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか
著者ピョートル・フェリークス・グジバチ
内容紹介 世界一速く仕事をする彼らの仕事術なぜ、仕事が終わらないのか。 そして、なぜ、その終わらない状態が続くのか。 これは、そんなあなたの悩みを根本的に解決する本です。 ●世界より速く仕事をする人たちは何をしているのか 「仕事が終わらない」「仕事が思うように進まない」――。 Googleでの「速さ」を実現する方法は、実は単なる「仕事術」「効率」にだけあるのではありません。1分1秒を削るノウハウを知っても、「仕事が終わらない」状況はそう簡単には変わりません。 本書では、 ・今その場で仕事を終わらせる仕組み ・無駄に悩まない仕組み ・非効率な会議やメールを、仕事を速く進める会議・メールにする方法 ・疲れないための「マインド」のつくり方 など、実際に著者が行っている仕事術を紹介します。 ●最大の効率化は、自分の仕事をなくすこと |
★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] まぁ、気になるタイトルで・・・まずはそこからでしたが、読み始めるとどこかで読んだような内容で、よく見ると、先日読んだ、「0秒リーダーシップ」の著者だということが分かりました。
[目的・質問] まさ「なぜメールを使わないのか」ということが本当か・・・ということ。
[分類] 336.2:合理化.生産性.能率, 生産性(経営管理)
中で仕事をしていて印象的だったのは、世界より速く動いて成果を上げなければいけないというグーグルの強い使命感です。常に今の10倍の成果を上げよう、そのためにはどうしたらいいかと考え、それを実現しているのです。(p.4) |
10倍・・・これがポイントですね。120%などだと、改善止まりですが、10倍となると、改善どころではないですからね。
日本企業は、なぜ生産性が低いのか
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「自分の仕事を壊す」自分の仕事を自分でしなくて済むようにすることこそ、究極的な「効率化」であり、今後生き残るために必要なことです。・・・こんな時代には、「自分の仕事がなくなる」ことを恐れるのではなく、むしろ「どうしたら自分の仕事をITに置き換えられるか」「どうすればもっと自動化・省力化できるか」を考えてほしいのです。(pp.8-9) |
大事なのは、時代の変化にただ流されてしまうのではなく、その変化より速いスピードで動けたら、時代に取り残される心配はなくなる、ということです。時代の変化より速く動けたら、時代を先読みして、自分が変化を起こしていけるようになるかもしれない。自分が変化に踊らされるのではなく、自分が変化をコントロールするようなイメージです。そのためには、去年の1割増、2割増を目指すのではなく、いきなり10倍の飛躍を目指すグーグルの「10X (テンエックス)」の考え方も、みなさんのヒントになるかもしれません。10倍の成長を出そうと思ったら、従来の延長線上の発想ではとても間に合わないので、仕事のあり方そのものを根本から考え直さないといけないからです。(pp.10-11) |
1回で終わるところと「持ち帰る」のは、ずるずると仕事が終わらない大きな理由の一つだと思います。二度手間になることもありますし、この仕事が終わらなかったために、次の仕事に集中できなくなり、効率も悪くなってしまいます。(p.22) |
これは盲点でした。逆に議論が続くくらいなら、持ち帰ってまとめてから話をした方がよいかと思っていたのですが、先にそれを準備してから、会議で一気に決めるというスタンスを常に意識していかないといけませんね。
仕事を速く進めたいなら、「結論を出す」ことに期限を切ることです。明日までに決めるべきなのか、来週まで余裕があるのか。それとも、とことん考え抜いた方がいい案が出そうなら、ギリギリいつまで待てるのか。お尻を決めることで、そこまでに集中して問題解決に当たるのです。(p.25) |
要は、自分の範囲はここまでだからできない、というのではなく、問題解決するのに必要なリソースを集められるかどうかです。その意味では、「この問題を解決するには、これとこれが必要だから集めていきましょう」ということを相手に伝えるのも、その場での解決法のひとつです。こうして自分でできる仕事だけでなく、より大きな問題を解決していく人が、最終的に出世していくのです。(p.28) |
結局、「わからないときに何をすればいいかが分かる人」が成功するのです。そんなときにできるのは次の3つです。(pp.29-30)
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・1回で済ませる ・その場で、今この瞬間に終わらせる こうした意識を持って、今に集中して仕事をすると、その時間に得られる結果の密度も高くなり、仕事も速くなっていきます。(p.33) |
メールというのは、持ち帰り分化です。いったん持ち帰って検討してから返事をする。でも、チャットというのはリアルタイム・コミュニケーションです。その場で全部解決します。このスピード感の違いが、仕事の面で生きています。(p.49) |
「今すぐやる」人たちは、その前提として、目的志向で動いています。長時間ダラダラと仕事をするということはなく、「今この瞬間」に最大のパフォーマンスを発揮するために、目の前の課題をしっかり分析して、何のためにその問題に取り組むのか、いつまでに答えを出すのか、目的とゴール(締切)を設定してから全力で取り組んでいます。(pp.62-63) |
●ミーティング前の準備リスト(p.63) □ 何のために集まるのか □ 何を決めるのか □ どんなアウトプットをしなければならないのか □ そこから何を持ち帰るか |
事前に目的をはっきりさせるためには、先読みする必要があります。先読みするのは、その場を自分でコントロールするためです。様々な状況を想定して、「こう来たらこう返す」というシミュレーションができているから、周囲に流されずに、主体的に動くことができるのです。・・・「今するやる」人は、先読みして、あらゆることに対して準備ができているからこそ、今すぐに取り掛かることができるのです。ただ与えられた仕事を順番にこなしているわけではなりません。(pp.64-65) |
第1章 まとめ(p.70)
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アイデアはふとした瞬間に突然降りてくるものです。・・・そうした「ふとした瞬間」を意図的に起こすために、刺激となる材料を大量に用意します。雑多な情報を一度に並べ、色々組み合わせてみて、ハッと思いつく。みんなが自由に思いつきを口にしていくと、その言葉が刺激となって、アイデアはどんどん膨らんでいきます。閃きの連鎖が起きるからです。(pp.76-77) |
アイデア創出のツールとして、「クルーカード」が紹介されています。様々な素材をカードにして、まさしくconnecting the dots のdotsとするということでしょうか。
何百枚もクルーカードを用意するのは、カオスを創り出すためです。・・・人は混乱するときに脳波が活性化し、深層心理や無意識にある情報にアクセスできるそうです。こうしてカオスを生み出すことで、無意識を活性化させ、新たなアイデアを生み出そうとしているわけです。(p.81) |
第2章 まとめ(p.102)
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10倍を達成するために、まずやらなくてはいけないのは、自分の前提や固定観念を破ることです。違うルール、違うやり方を考えるしかないのです。今と同じことをやり続けている限り、どんなにがんばっても2倍いけばいい方だと思います。(p.108) |
10Xで成功する人が意識していることについて挙げておきます。グーグルなら新入社員から期待される内容でもあります。(pp.125-131)
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第3章 まとめ(p.132)
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僕は、原則としてメンバー一人につき、1週間に1時間ずつ時間をとってミーティングをしていました。それだけの時間でも、うまく対話をすれば、その中で解決できることはたくさんあるものです。・・・1週間に1回、時間をとるだけで、大抵の問題は解決できますから、突発的な問題も起きにくくなり、そのフォローに時間を捉えることもあまりありませんでした。・・・メンバーと信頼関係ができると、チームの誰が誰をどう思っているといったことまで話してくれるので、メンバー同士の関係構築も手伝えるし、チームミーティングでその人がうまく立ち回れるように導くこともできます。(pp.139-141) |
僕は個人的に「How to use me」、つまり「ビョートルの使い方」というファイルを共有ドキュメントに入れておきました。そこに、たとえば、
自分のスタイルを押しつけると、押しつけられた方は引いてしまいますが、「ピョートルの使い方」という形で文書化することで、意識してもらっていたのです。(pp.143-144) |
ハーバード大学のエイミー・エドモントン教授は、問題を、「解決すべき問題」ではなく、「学ぶべき問題」として検討すると、分からない部分が見えてきて、チーム全体で知恵を絞ろうという姿勢をつくりやすくなると話しています。これもメンバーの見方を広げるに当たり、大事なことだと思います。(pp.154-155) |
第4章 まとめ(p.176)
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第5章 まとめ(p.210)
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第6章 まとめ(p.228)
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終章 まとめ(p.255)
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