アントレプレナーの戦略思考技術


アントレプレナーの戦略思考技術―不確実性をビジネスチャンスに変える

アントレプレナーの戦略思考技術
―不確実性をビジネスチャンスに変える
著者:リタ マグレイス,イアン マクミラン

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] 図書館でチラッと見てこれは読みたいと。
[目的・質問] アントレプレナーと一般人との思考技術の違いを知りたい。

本書では「起業家的マインドセット」という新しいビジネス思考法―不確実性というものを有利に捉えるためのビジネス思考法―を紹介する。すなわち、不確実性そのものを経営に有利に使おうという考え方である。
1.プロ起業家は新しいビジネスチャンスの探索に情熱を燃やす。
2.プロ起業家はビジネスチャンスを厳格な起業律に基づいて追及する。
3.プロ起業家は手の内にあるビジネスチャンスすべてを追求して自分や会社の体力を消耗させることは避け、最善のビジネスチャンスのみを追求する。
4.プロ起業家は実行を重視する。特に、状況適応型の実行を重視する。
5.プロ起業家は関係者全員のエネルギーを巻き込むことがうまい。
(帯)

起業家となるなら、持っておきたい5つの要素だそうです。4,5・・・これができるとかっこいいところですが、非常に難易度は高いです。周りの参謀にどんな人がいてくれるか・・・このあたりも大きなところです。

プロ起業家は不確実性を回避せず、むしろ、うまく利用する中で複雑なことを単純化し、計算ずくでリスクをとりながら何かを学習していく。チャンスを目の前にしたときに、誤った決定をするよりも正解を求めて時間をかける方が高くついてしまう場合が多いことを十分知っている。そのため、プロ起業家は時間をかけて「正解」を求めようとはせず、「ほぼ正しい解」を素早く求めようとする。(P.3)

風林火山ではありませが、「疾きこと風の如く」ですね。

起業家的マインドセットの最初の目的は、新規事業に投入する努力に見合った価値を生み出すために会社は何をなすべきかを明確にすることである。単なる現状改善とはまったく異なる起業家的行動をとれるようにすることが必要である。つまり、利益と利益率の両面から見て、新規事業を真の成功に導くフレームワークを構築することが必要不可欠なる。(P.12)
新規事業フレームワークに盛り込む要素は2つある。1つは、企業にこれまでよりも高い利益をもたらすために、新規事業(成熟時点で)に求められる最小限の利益額の明確化である。単に売上を伸ばすだけではなく、重点はあくまでも利益、あるいは、利益の増加率にある。2つ目の要素は、新規事業が達成しなければならない利益率(ROA;総資産利益率あるいは業界平均値)の上昇幅を明確化することである。既存事業より収益力の劣る新規事業には誰も興味を示さないだろうし、時間や資金の無駄遣いになる。(P.14)
新規事業フレームワークの次のステップは、将来実現させたいアイデアを登録しておくためのビジネスチャンス登録システム用フォーマットを決めることである。これは成功した起業家に共通のスキルの1つで、ビジネスチャンスを諦めずに蓄えておくというスキルである。すぐに企業に取り掛かるわけではないけれども、忘れることなく絶えずビジネスチャンスに注目し続ける。まだ機の熟さないビジネスチャンスを管理するための最も簡便な方法が、ビジネスチャンス登録システムである。(P.17)

これは、既存事業に対しての新規事業にも対応する形で書かれていますが、起業家の第一の事業においても適応する内容でです。

【ビジネスチャンス登録システム】(P.18-19)
①事業コンセプト:ビジネスチャンスを短文で記述する。
②関連トレンド:関連のありそうな主要トレンドを記述する。
③主要データ:関連のありそうな主要なデータを記述する。
④障害と障壁:ビジネスチャンスの実現を妨げているものが何かを記述する。
⑤自社のポジション:ビジネスを実現するため有効な自社の資源、スキル、コンピタンスを記述する。
⑥競争相手:想定される競争相手を記述する。
⑦情報源:入手した情報にはすべて情報源を記入する。
⑧ビジネスチャンスのタイプ:新分野構築型のチャンス/ビジネスモデル変革型チャンスのどちらか
⑨参入のタイミング:どのようなタイミングで参入するか)
進むべき方向も結果も見通せない新規事業の計画や管理はどうあるべきかが本書の主要課題である。ここでは、この問題を解決するために開発したDDP計画法(Discovery-Driven Planning)と名付けた新規事業計画の方法論を説明する。新規事業推進の早期段階における活動結果を十分に駆使して、ビジネスチャンスを確実に捉えるための軌道修正と学習を繰り返すというプロ起業家の行動パターンを見習うやり方である。(P.172-173)

DDP法について、参考になりそうなサイトを紹介いたします。
Discovery-Driven Planning (仮説指向計画法) の紹介
仮説指向計画法(DDP)が必要な理由

【起業家的マインドセットに基づく経営のガイドライン】(P.257-262)
・顧客の行動パターンに集中する
・全員、起業家的マインドセットで行動する
・賢く実験する
・起業律を行使する
・金の代わりに頭を使う
・フレームワークは重要な責務である
・断固たる優先順位
・曖昧でも早めの「ものさし」
・失敗のコストに注目

結局、日本語タイトルに則した思考技術というものは冒頭のマインドセットと締めのガイドラインだったような感じです。

改めて、英字タイトルを見ると・・・
The Entreprepreneurial Mindeset
– Strategies for continuously creating opportunity in an age of uncertainty

あらあら・・・・・内容は英字の通りだったんですが、日本語タイトルに騙されました。最初に英語タイトルを確認して読み進めないといけませんね。

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