監修:木元寛明 …
世界史を変えた30の名戦術をピックアップし、「戦いの原則」に基づいて解説しています。(Inobe.Shion) |
内容紹介
「アウステルリッツの戦い」「ナチス・ドイツの電撃戦」から現代の特殊戦まで、 内容(「BOOK」データベースより) 「勝者には勝つだけの理由があり、敗者にも負けるだけの理由がある」―米陸軍が採用している「戦いの原則」を、ビジネスパーソン向けにわかりやすく解説する世界史上の名戦術ガイドです。「戦いの9原則」を通して、世界史上の30の事例における勝敗の分岐点を解説。本書で紹介した戦いにおける「成功」の原理・原則を応用することによって、仕事や人生の「勝利」を勝ち取ることができます。 |
1838年 スイス出身の軍人アンリ・ジェミニ『戦争術概論』
そして、それをイギリス人の陸軍軍人チャールズ・フラーが発展させ、1921年に8項目の戦いの原則としてまとめたそうです。
そしてそのフラーの提唱した原則をアメリが陸軍が進化させ、現在も同陸軍の野外マニュアル『OPERATIONS』に採用されているとのこと。
アメリカ陸軍『OPERATIONS』 | フラーの8項目の提言 |
Objective(目標) | Maintenance of the Objective(目標の維持) |
Offensive(攻勢) | Offensive action(攻勢的行動) |
Mass(集中) | Concentration(集中) |
Economy of force(兵力の節用) | Economy of force(兵力の節用) |
Maneuver(起動) | Mobility(起動) |
Unity of command(指揮の統一) | × |
Security(警戒) | Security(警戒) |
Surprise(奇襲) | Surprise(奇襲) |
Simplicity(簡明) | × |
× | Co-operation(協同) |
■状況判断のプロセス
危険見積 | ステップ① 任務の受領 |
師団司令部から作戦計画や作戦命令として旅団に与えられる | 情報見積 |
ステップ② 任務の分析 |
任務の詳細を分析して旅団が行う作成を確定する | ||
ステップ③ 行動方針の列挙 |
作戦目標達成に向けた複数の実行可能な行動方針を列挙する | ||
ステップ④ 行動方針の分析 |
行動方針に基づいた模擬戦闘、シミュレーションを行う | ||
ステップ⑤ 行動方針の比較 |
行動方針の比較検討を行い作戦案の特性を明らかにする | ||
ステップ⑥ 行動方針の承認 |
幕僚長が最良と判断した行動方針案を旅団長に報告し承認を得る | ||
ステップ⑦ 計画・命令の作成 |
決定した行動方針に基づき明確で簡素な作戦計画、命令を作成する |
上記のことについてはさらりと書かれていて、各項目に関してはそんなに詳しくは書かれていません。
木元さんのこちらの書が良く売れているようなので、こちらを読むことでより理解が深まるかと思います。
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下記のものも気になりますね。チャンスがあれば読んでみたいと思います。
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