著者:ジェイムズ E ライアン
ハーバード大学教育大学院長の卒業式での訓示をベースに整理されたとのこと。150ページほどですのですっと読めます。しかし含蓄は深くたまに見返して読んでみたい作品です。(Inbe.Shion) |
内容紹介
成果が出ないのは、「質問」を間違えているからだ。 「待って、何それ?」 生きていくうえで本当に大切な問いは五つしかない。 内容(「BOOK」データベースより) 成果が出ないのは、「質問」を間違えているからだ。流されずに問題を明確にする、相手の意見に耳を傾ける、大切なものを見極める…etc.たった「5つの問いかけ」で仕事も人間関係もうまくいく!ハーバード大学教育大学院長の教え。 |
さて、このスピーチ動画を見れば大部分はカバーできると思いますので、そちらを紹介します。
「はじめに」のところにエッセンスが語られていますので、リストアップしていきます。
答えのほうはどうでもいいと言っているのではない。答えと同じぐらい問いが大切であり、答え以上に大切な場合もしばしばあるという意味だ。単純な真実だが、答えの質は、質問の質を越えられない。適切でない問いには、適切でない答えしか返ってこない。(p.19) |
どのような仕事でも、成功するには良い質問をする能力が不可欠である。たとえば優秀な教師なら、適切な問いかけが知識に命を吹き込み、子どもの中に好奇心を芽生えさせることを熟知している。旺盛な好奇心は、子どもが持ち得る最高の資質である。偉大なリーダーだからといって、すべての正しい答えを知っているわけではない。しかし彼らは正しい問いを知っている。訊いた方にも答えたほうにも、それまでは見えていなかった可能性が見えてくるような問い、手垢のついた答えなど寄せつけない問いである。(pp.20-21) |
あらゆる分野で言えることだが、革新者というのはジョナス・ソークの言葉を理解している人たちである。ポリオワクチンを開発した彼はこう述べている。「世紀の瞬間とは実は新発見の瞬間ではなく、疑問を発見した瞬間である」疑問に行き着くまでには長い時間がかかるが、それは価値のある時間だ。問いの重要性を深く信じていたアインシュタインが、命のかかった状態で1時間の猶予を与えられたら、助かる方法を導くのに最適な問いを55分かけて考える、と言ったのは有名な話である。(p.21) |
問いは鍵に似ている。適切なときに発せられた適切な問いは、未知の世界へ続くドアを開いてくれる。他者についてであれ自身についてであれ、知らなかったこと、気づかなかったこと、考えてもみなかったことが、ドアの向こうにあるかもしれない。(p.27) |
そして、著者がつくった5つの質問とは、下記になります。
質問 | カバーする領域 |
Wait, What? 「待って、何それ?」 |
理解の根っこ |
I Wonder … ? 「どうして~なんだろう?」 |
好奇心、探求心の源 |
Couldn’t We at Least? 「少なくとも~はできるんじゃないか?」 |
前進するための第一歩 |
How can I help you? 「何かできることはある?」 |
良い関係を築く足掛かり |
What truly matters? 「何が本当に大事?」 |
あなた自身の根幹に目を向けさせる |
こらが「5つの質問」ですこれに対しては、頭の整理をしないといけないと思いますが、しっかり自分自身で使えるように自分の環境に応じて、若干アレンジするのがいいと思います。