原著を読むときに注意しなければならないことに気づかされました。
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たとえば、アダム・スミスの『国富論』にある「神の見えざる手」ですが、象徴的な言葉ほど一人歩きして、誤解されてしまうんですよね。
原著を読むときには、その社会背景を知らないと前提として書かれていないことを、「今」の尺度で解釈すると大きな勘違いをしてしまう恐れがありますし、その奥深さを感じられないまま「古い」などと切り捨ててしまいかねないこともあるでしょう。しかし、長きに渡って読み継がれているものでありそんな軽いものではないはずで、おそらく読み手自身の読み方が甘いことが多いのではないでしょうか。
そういう意味でも原著を読むときは注意して読まなければならないし、そういったことをしっかりと解説してガイドをしてくれる人や書物は必要不可欠でしょう。
残念ながら、冒頭で紹介した書物をじっくり読む時間はなかったのですが、改めて『国富論』を読む前に読んでおくと理解はかなり深まることでしょう。