著者:折戸 裕子 …
プロジェクトに関してのいろいろなコツが書かれています。私もいろいろとこういった類のことは分かっているつもりですが実践できていないことに気づかされます。(Inobe.Shion) |
内容紹介
イベントやキャンペーン、委員会、発表会などといった小さなプロジェクトの準備の仕方、回し方、仕切り方をまとめた本。 プロジェクトを任されたときに、「はい、これが手順書ですよ」と渡されることがないように、組織には「〇〇プロジェクトのやり方」とか「〇〇企画の手引き」といったものは存在しません。 ・これから自分なりに仕事を上手くまわしていきたい こんな風に考えている人にも、役立ちます。 内容(「BOOK」データベースより) メンバーを動かし成功に導く。期限までにダンドリよく進めて終わらせる。キャンペーン、発表会、展示会、販促委員会、パーティー、新商品開発…どんなプロジェクトでも対応できるリーダーになる! |
人は、「命令」や「指示」だけではある程度までしか動きません。自発のない、与えられた仕事では力を発揮してくれないのです。だからこそ、最終的な決定があなたの手でされたとしても、それはみんなの総意であること、全員共通のビジョンであることを常に押さえておきたいものです。・・・そして、ちょっと意外かもしれませんが、メンバーに仕事を割り振る場合は、外部にオーダーするつもりで動きましょう。「ビジョンや目標が共有されているのだからわかっているはず」と考えると痛い目に遭います。プロジェクトの成功を妨げるのが、ほかでもないメンバーにならないよう、気をつけていきましょう。(p.33) |
これは確かにそうですね。メンバーであってもしっかりと確認し合いながら進めたいものです。
小さな規模の会社からすると、大企業だから「できること」はとても羨ましいものばかりです。でも、「大企業だったらできるのに」と思い悩むのは意味のないことなので、「与えられている条件でできることはなんだろう?」と工夫することを考えましょう。小さなプロジェクトはとかく条件面が整っていないことばかりです。「なぜ、こうなのか」と条件に恨み節になるのではなく、常に、「どうやったら、できるか」を考えるのです。(p.36) |
着地点を決めずに走り出すと、取り組み方ややり方に相違が生まれ、いい結果にならないどころか、プロジェクトそのものが破綻する危険があるのです。そんなひどい結末にならないよう、小さなプロジェクトほど、ゴール地点を明確にして、共通のビジョンを持つ必要があるのです。(p.47) |
イメージしたゴールをより輪郭のハッキリしたものにするため、具体的に思い描き、シミュレーションしていきます。次の設問に答えてみましょう。
じっくりと自分の答えを出します。そして、それぞれをメンバー全員で共有してみると意外なくらい各人の考えの違いが見えてきます。・・・このシミュレーションは、ゴール地点をピンポイントで想像するだけではありません。何が起こるか、何が必要か、何が重要か、どこの誰と関係がありそうな案件かなど、「成功」への道筋を推し測っているので、仕事の各局面を思い浮かべることができます。ですから、リスクの想定や、条件面や構造面で準備しておくべき選択肢の種類も幅も増え、ぐっとリアルな仮説が立てられるでしょう。メンバーの数だけ筋書きがあり、程度の差があることを実感するはずです。(pp.48-50) |
目標とは一般的に、
とされています。一方、目的とは、成し遂げたい状態を意味します。(pp.52-53) |
最近は何かと、ライフハックとなるノウハウや、ちょっとした裏技などで乗り切ろうとする風潮が強いですが、ビジネスの現場では、まだまだ平凡で月並みなやり方のほうがうまくいくことが多いのです。(p.234) |
この最後のところは、非常に大事なところです。改めて肝に銘じて基本は大切にしていきたいところです。