働き方の問題地図 ~「で、どこから変える?」旧態依然の職場の常識
著者:沢渡 あまね,奥山 睦 …
ものごとをシンプルに伝えるための、3つの法則は秀逸でした。これは初めて知りました。(Inobe.Shion) |
内容紹介
累計12万部『職場の問題地図』『仕事の問題地図』、『職場の問題かるた』に続く働き方改革のバイブル、シリーズ最新作! 「上司や部下が外国人」 そろそろ、実態に即した働き方を考えないとまずいんじゃないですか? 「残業を減らせばいいんでしょ」という考えだけでは対処できない問題とその対策を、業務プロセス/オフィスコミュニケーション改善士の沢渡あまね、 出版社からのコメント 内容(「BOOK」データベースより) 著者について ●奥山睦 株式会社ウイル代表取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科後期博士課程在籍中。法政大学大学院政策創造研究科前期博士課程修了(政策学修士)。武蔵野美術大学実技専修科油絵専攻卒業。静岡大学大学院総合科学技術研究科客員教授。日本女子大学家政経済学科非常勤講師。大田女性ネットワーク「TES」会長。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 奥山/睦 |
どんな仕事も、5つの要素から成り立っています。(p.44)
①目的 | その仕事は何のために、誰のために行うのか? |
②インプット | その仕事を進め、成果物を生むために、どんな情報・材料・ツール・スキルなどが必要か? |
③成果物 | 生み出すべき完成物あるいは完了状態は?期限は?提出先は? |
④関係者 | 巻き込むべき関係者・協力者は?インプットはだれ(どこ)から入手すべき?成果物は誰のため? |
⑤効率 | その仕事のスピードは?生産量は?コストは?人員は?歩留まり(不良率)は? |
自己紹介するときのポイントは?(p.50)
- どんな専門性があるのか?
- 何が得意なのか?
- どんな仕事で、どんな実績を残してきたのか?
- 今の仕事で、どう貢献したいのか?
- 意気込みやこだわりは?
- 今後、どうなっていきたいのか?
- 趣味や休日の過ごし方は?
ものごとをシンプルに伝えるための、3つの法則があります。
①CCFの法則(結論を最初に言う)
・Conclusion Comes First
②NLCの法則(ナンバリング)
・基本ルール
1) Numbering:論点がいくつあるのか数値で示す
2) Labeling:各論的にタイトル(ラベル)を付ける
3) Claiming:各論点の詳細を説明する
・メリットは4つ
1) 自分が論点を事前に整理できる(自分のため)
2) 相手が論点を理解しやすい(相手のため)
3) 相手が話の現在地(いま何を話しているか)を理解しやすい(相手のため)
4) 相手がメモや議事路と取りやすい
③AREAの法則(主張→理由→根拠→主張)
1) Assertion:主張
2) Reasoning:理由
3) Evidence / Example / Experience:証拠、具体例、体験談
4) Assertion:主張
正社員だけの組織があやうい5つの背景(pp.84-87)
①専門性の欠如
②高コスト化
③属人化
④マンネリ化
⑤ガバナンス・コンプライアンスのリスク
副業OKにすることで企業が得られる3つのメリット(pp.155-157)
①自律的な社員を育成できる
②社内イノベーションに期待できる
③生産性の高い人材を確保し、退社後もネットワークを活用できる
副業を実施する際の4つの注意点(pp.157-159)
①本業に支障をきたいてはいけない
②本業で得たノウハウや知識は外部へ提供してはいけない
③労働災害の原因を追究できない
④確定申告をする必要がある
キャリアプランを作成してみよう(pp.164-165)
①「今決められること」を考えて長期的なビジョンを立ててみる
②計画的に物事を進める方法を考える
③アクションプランを作る
キャリア権は、大きく3つの要素から構成されています。
第一の要素は、個人としての相互尊重(キャリアをめぐる幸福追求権)。個人個人が互いのキャリアを通して、幸福を追求していくのを尊重することです。
第二の要素は、学習の権利と義務(キャリアを支える生涯学習)。個人には生涯にわたり学習する権利がありますが、同時にそれは、個人として努力する義務があることも意味します。
第三の要素は、労働の権利と義務(キャリア展開の権利と義務)。労働の機会を持つことによって、個人のキャリアは展開していきます。(p.172)