ビジネスに効くスケッチ (ちくま新書)
著者:山田雅夫
内容紹介 本質を見抜くスケッチ眼、理解を深めるスケッチメモ、トレペ着想、スケッチをいかしたプレゼン術……。ビジュアル表現を身につけて、ビジネスの武器にする技術。内容(「BOOK」データベースより) 打ち合わせや、上司への報告、資格試験の勉強に。企画の提案や商品の開発、サービス開拓のアイデア出しに…。ビジュアル表現を武器にするには、どうすればいいでしょうか。洞察力が身につくスケッチ眼、スピード重視で徹底的に省略するシルエット表現、図解で理解しプレゼンテーションでも発揮できるスケッチ思考、発想が湧き出すトレペ着想、さらに基本的な線の引き方から使える文房具の考察まで。目からうろこの技術がぞくぞく。 |
★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯]
[目的・質問]
[分類] 080:叢書. 全集. 選集
スケッチをつかえば、イメージの提示方法や個別商品の描写方法によって、さまざまな創意工夫が盛り込めます。インプット、アウトプットの両方において、スケッチで重要なポイントを示すという領域は、スキルがある人とない人とでは、圧倒的な差がつく部分です。いいかえるなら、他の人との差をつけたい場合に、大いに役立つ技術です。(pp.20-21) |
その「差」をオリジナリティというところで出していきたいですね。
洞察力を高めたいと思ったら、簡単です。とにかく、対象物のスケッチをはじめればよろしい。逆に言えば、何枚か描くだけで、いままで見ていたはずの対象物が、まったく異なる鮮明な姿で見えてくるはずです。これは、スケッチの実力や表現の仕方という話ではありません。つまり、スケッチのチカラは、それくらい大きいと考えてください。(p.26) |
ここですね。ここに尽きると思います。要は、見ているようで見ていないということが、おそらく周りにものすごくあるのだと思います。だからスケッチをすることで細部まで見ようとする、スケッチが上手い下手でなく、その「細部まで観察する」ということ自体に意味があるということですね。
また、これにつながる話だと思いますが、「カラーバス効果」というのがあります。簡単に言うと、「自分が意識していることほど、それに関係する情報が自分のところにやってくる」という現象のことで、どこかで読んだ本だと、例えば、この車ほしいなぁ・・・って思っていると、その車によく出会うということなんです。実際は、普段も出会ってるのですが、その車のことが気になっているので、それまで気づかなかったところまで気づくということなんです。
意識的にするには、このカラーバス効果でいいのでしょうが、無意識から意識化させるのは、スケッチでこの部分は気にしなければいけないということを意識できると、今後はそこをずっと注視するようになりさらにさまざまな気づきに結び付けることができるような気がします。
そのあと、上手なスケッチの仕方のノウハウが書かれていますので、興味のある方はお読みください。私としては、このスケッチの持つ意味・・・そこを学べたのが非常に大きく、そのことだけ皆さんにいもお伝えできれば幸甚です。