新規事業がうまくいかない理由
著者:坂本 桂一
内容紹介 実際のビジネス立ち上げの現場に行きますと、非常に多くの人が困っています。むしろ、ほとんどの人が困っているといってもいいくらいです。 たとえば――、 新規ビジネスをはじめてみたが、まったく売上げが伸びない。 社長命令で新規事業を立ち上げようとしているが、どうしたらいいかまったくわからない。 社内公募制を敷いたが、全然アイデアが集まらない。 すぐれたアイデアを実現したいのに本社の役員に反対され、実行できない。 もう少し続ければ、必ず成功すると思われるのに、予算をカットされてしまった。 社長の肝いりではじめたビジネスなので、ダメとわかっていても誰もストップできない。 どうも、毎日無駄な動きをしているように思えて仕方がない。本当は何をやったらいいのか。 予算をもらって、社内アイデアをビジネス化してきたが、5年たってもいまだ鳴かず飛ばずで、この先どうしたらいいか皆目、見当がつかない。 もうやめたほうがいいと思っているビジネスなのに、誰もやめろといわない。どうしたらやめさせてくれるのか。 毎日が閉塞感で押しつぶされそうである。どうしたらいいかわからない。やれることはすべてやっているのだが。いったいどうしたら、脱出できるのか。 社内に営業できる人がいない、すぐれた技術はあるのだが。 マーケティングの経験がないので、どうしたらいいかわからない。 などなど。 じつは、新規事業立ち上げの現場では誰もが困っているのです。 そこで、誰もが陥りそうな罠を、なぜそれが罠になのかという理由の説明も合わせてまとめ、どうすれば新規事業を立ち上げられるのか、ということのエッセンスをまとめたのが本書です。 実務家が書いた本ですので、この方法で、現実にニュービジネスを立ち上げていますし、新規ビジネスを立ち上げる仕組みそのものもこのアドバイスに従って作られています。十分にヒントに満ちていて、志のある方が読んだなら、それだけですべて解決してしまうでしょう。――「序」より 内容(「BOOK」データベースより) |
★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯]
[目的・質問]
[分類] 336.1:経営政策.経営計画
●新規事業者の陥りがちな5つの罠
- 全方位にまんべんなく労力をかける
- 考えずに調べる
- すぐに閉塞感に襲われる
- 過去の経験のなかに課題解決の方法を探す
- リソースがないという嘘に縛られている
●会社側が陥りがちな7つの罠
- 成功が前提となっている
- 撤退の際のルールが明確になっていない
- 目的や意味が違う新規事業を一般化しようとする
- 意思決定に多くの人がかかわり過ぎる
- 既存事業のルールや評価基準を適用する
- メンバーに2軍を投入する
- はじめれば何とかなるだろうと思っている
いやぁ、この罠たち・・・・確かにそうなんでしょうけど当事者たちはなかなかそれに気づけないんですよね、きっと。
この罠たちの説明があって、そのあと、新規事業立ち上げに際して、何をしていくかを手順立てて説明してくれています。
新規事業を始めるにあたっては、まずこの書物を眺めてみるのは非常に役に立つことでしょう。
実際に百戦錬磨で新規事業に携わってこられた著者だけにそれぞれの言葉に重みがあります。