スタンフォードの心理学講義
― 人生がうまくいくシンプルなルール
著者:ケリー・マクゴニガル
内容紹介 ★60万部のベストセラー『スタンフォードの自分を変える教室』の著者による、待望の最新刊!★「やる気が出ない」「自信がない」 「人からどう思われるか気になる」 「変わりたいのに、変われない」 そんなふうに、感じたことはありませんか。 「私だけうまくいかないのは、なぜ?」 ★完璧にやらない、先延ばしにする、 「時間管理術」「目標設定の立て方」といったビジネススキルから、「雑談の効用」「謝り方」といった |
★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] ケリー先生の本はチェックするようにしていますので、、、、
[目的・質問] これまでの復習も兼ねて。実際読んだ時には響きまくっているのですが、行動としてなかなか定着していませんので、そういう意味でも再確認&行動として定着させることが目的です。
[分類] 159:人生訓. 教訓
スタンフォード大学の学生が成功する秘訣は何でしょう。それは、「失敗を厭わない姿勢」です。・・・別の言い方をするなら、スタンフォード大学は、「成長型マインドセット(拡張的知能観)」を学生に教えているとも言えます。・・・「成長型マインドセット」とは自分自身に挑戦することでしか潜在的な能力を発揮できないという考え方です。難題に直面した時は、成長する絶好のチャンスです。失敗したり、目標を達成できなかったとしても、それはあなたが無能で力不足なのではなく、振り返って反省し、成長へ向けて前進する必要があるということなのです。(pp.12-13) |
「失敗を厭わない」・・・周りもそれを理解してくれているような環境が整っていれば・・・そう、それは上司の役割なのでしょう。それを実現できるようにしたいものです。
メンターだった彼の反応は、まさに「成長型マインドセット」を行動で示すものでした。・・・「ミスは避けられないもので、重要なことはそれにどう対処するかだ」、と教えてくれました。(p.20) |
「ミスは避けられない」・・・それを安易に認めて許すことは良くないですが、最新の注意を払ったとしても「避けられない」ということを認識し、それを前提に話ができるかどうかは大きなポイントでしょう。
一番のポイントは、完璧にやらなくていいことです。それこそが、私が「すべてをこなす」ことに成功している本当の秘訣です。生産性を上げる一番のコツは、計画的になったり、時間管理をしたりすることではないのです。何かをやり遂げるために、「こうあらねばならない」といった杓子定規なやり方でやるのではなく、自分らしく仕事をすることを許してあげるのです。(p.27) |
確かにこれはプレッシャーをうまく回避してくれて良いことのような気がします。
やらなければいけないことを先延ばしにする癖を受け入れ、活用することも学びました。時間管理術を学ぶときは、通常、「やるべきことは、いったん放っておきないさい」と言われることはないでしょう。ですが私の場合、先延ばしすることをで最高の仕事ができています。私はkろえを「生産的先延ばし」と呼んでいます。この「生産的先延ばし」は、スタンフォード大学哲学科名誉教授のジョン・ペリー氏から教わりました。彼は「To Doリスト」の中に負担に感じる難題が一つあると、他の「やらなければならないこと」が輝いて見えることを発見しました。最も気がかりに感じていること以外のタスク(作業)を「休憩(ブレーク)」と位置付け、やるべきことを終わらせる”絶好のモチベーション”と考えればいいのです。(p.30) |
これこそ、AHA!体験です。「しなければならない」と分かっているのになぜか後回し・・・。とはいいながら、何もしてないわけではなく、優先順位が低いことをやってたりしているわけです。
以前は、「生産的先延ばし」に罪悪感を覚えていました。本当に成功する人は物事を先延ばしにしたり、時間を無駄にはしないと信じていたからです。成功する人は合理的で、きちんと練られた計画に従って淡々と事を終わらせるのだと。・・・先延ばしが私の効率を上げるのです。その時まさに取り組まなければならないことを先延ばししている最中に、最高のアイデアが出たり、素晴らしいプロジェクトが浮かんだりします。「生産的先延ばし」は、仕事のプロセスの重要な要素だと信じることを学びました。「生産的先延ばし」が私に合う理由は、「やるべきこと」が「やりたいこと」に変わるからです。“生産的に”先延ばしすれば、「不安な気持ち」を取り除こう、静めようと格闘するよりも、よっぼど時間を無駄にしません。(p.31) |
この考え方にはすごく共感できました。私はこのようなことを自然にこれまでやってきていました。それが間違っていなかったと言ってもらえたことは非常にスッキリしました。このあたりは、性格に合うかどうかというのはあるらしいですが、私の場合はフィットしそうです。
私は仕事とプライベートの境界線をはっきり引かないのが好きなタイプなので、仕事上のプロジェクトのためにプライベートの時間を費やしても構いません。・・・私たちは、皆それぞれ違います。あなたが自分に合った仕事の進め方に注意するようになれば、もしかしたら私が考えもしなかったような方法を見つけ出すかもしれません。いろいろと試してみてください。(p.33) |
私も同じように、仕事とプライベートの境界線、それほど気にしません。ケリーと同じように、「生産的先延ばし」の考え方はものすごくあってそうな気がします。
「言行を一致させる」ことは、目的・意図やレジリエンス(精神的回復力)の源であるだけでなく、組織内の人間関係を強化する方法でもあります。疲れていたり、注意散漫になっていたり、そんほうが都合がいい、といった理由から、自分の価値観とズレた行動をとってしまうことも時にはあるでしょう。理想通りに運ぶのが難しいときは、その理想を諦めてしまうのではなく、むしろ自分の価値観を再確認する機会として生かすことが大切です。(p.116) |
私は毎朝、自分の「コアバリュー(中心としている、大事にしている価値観)」について考えることからはじめて、その日の仕事で一番大事な価値観は何かを確認しています。・・・スタンフォード大学での私の授業やワークショップでは、「自分の価値観を思い出して」と書かれたシンプルなゴムのリストバンドを学生に配ります。日々思い出すようにとリストバンドを身につける学生もいれば、机の上や車のダッシュボードに置く学生もいます。こんなふうに、「言行が不一致だ」ということに気づくのを助け、「自分の理想にそむくような決断を下そうとしている」ことに気づくのを助けてくれる“モノ”を持つことをお勧めします。(p。117) |
いろいろと気づかされました。
何より、「生産的先延ばし」の考え方は衝撃的でした。うまく取り入れて、活かしていきたいと思います。