MBA式 面接プレゼン術

MBA式 面接プレゼン術

MBA式 面接プレゼン術
著者:シェル・リアン

内容紹介
★ 「面接プレゼン力」ですべてが決まる! ★
IBM、P&G、JPモルガン・チェース、アメリカン・エキスプレス、シスコシステムズ、インテル、ルーセント・テクノロジー、プライスウォーターハウスクーパース、
ゴールドマン・サックス、マッキンゼー、モルガン・スタンレー…フォーチュン100社をはじめとするトップ企業のリクルーター、ヘッドハンター、キャリア・カウンセラーが明かす、MBAホルダーが実践している“欲しい”と思わせる面接プレゼン術を一挙紹介。ビジネス分野はもちろん、非営利セクターや法曹界への転職者や、就職活動やインターンを希望する学生も活用できる一冊です。

PART1では、「トップMBAの面接プレゼン術」を紹介。

〈ぜったい会いたい!〉と思わせる「履歴書の書き方」、自分の 〈弱点〉 を 〈ウリ〉 に変える「説明法」、異分野への転職を可能にする「話し方」など、面接において「陥りやすい8つの失敗」を避けるために、やるべきこと、やってはいけないことを、トップ企業の幹部らの声を交えて紹介します。

また、職務・学歴・課外活動の各ワークシートは、
〈ぜったい会いたい!〉と思わせる履歴書を書く際に、
自らの経歴を整理するためにも、非常に役立ちます。

PART2は、「答えにくい質問への答え方―33の質問と答え」を掲載。

履歴書やキャリア上の目標、リーダーシップについてなど、定番の難問を、
「面接官が求めていること」「回答例」「回答例の分析」「避けるべきこと」
4つの切り口で紹介しています。

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] 面接で担当者としっかりと自分のパーソナリティを分かってもらうため。
[目的・質問] 限られた時間を有意義にな時間とするために・・・ある種のルールを学ぶ
[分類] 366.29 : 労働経済.労働問題

あなたがふさわしい人間であることをいかに上手く伝えるか、あなたが相手にとって素晴らしい選択肢であり、まさに適任者であることをうまく表現できるかどうかです。・・・質問の背景にある面接官の意図を理解し、きわめて説得力に富んだ表現で自分が適任者であることを伝える方法を理解して、読者の皆さんがむずかしい面接試験を軽々と突破していくことを期待しています。(pp.1-2)

まさに知りたかったのは、このことです。これをしっかり学んで、実践できるようになりたいと思います。

 

さて、著書が自分の経験、フォーチュン100社の採用担当者、ヘッドハンターなどとの会話から応募者が就職面でよく犯しがちな失敗が浮かび上がってきたとのこと。それが下記の8つです。(p.13)

●面接における失敗 ワースト8

  1. 良い第一印象を与えることができなかった
  2. 会社、業界、募集職、面接官について、十分な予習を怠った
  3. 履歴書が効果的でなかった
  4. 応募した職に適した人材であることを示せなかった
  5. 自由回答形式の質問に対して、うまく答えられなかった
  6. 明らかな弱点に対する面接官の懸念にうまく対処できなかった
  7. 自分の職務経験が募集職に活かせることを説明できなかった
  8. 面接終了後もつづく良い印象を残すことができなかった
いくつかの基本的なエチケットのルールを守ることも、良い第一印象を与えるのに役立ちます。面接を受けるうえで特に重要なルールを挙げてみましょう。(pp.21-23)

  1. 数分前に到着する
  2. プロっぽく見えるノートとペンを持参する
  3. 必要な資料を持参する
  4. 面接官と握手する
  5. 勧められるまでは席に腰掛けない

ノートを取り始める前には面接官の了承を得るのがよいようです。ノートを取る承諾を得ることで面接の始まりの雰囲気が良くなるとのこと。自分自身が面接官の時に、ノートを取る人のほうが好感を持てるので、ノートを取ったほうがよいと決めつけていましたが、確かに許諾を得たほうがいいですね。これは気づいていませんでした。握手は日本だとやりすぎかもしれませんね。

 

事前面接は、特に縛りのない形で上級幹部に会えるという、素晴らしい機会を提供してくれるものです。事前面接に対応するようにリクエストされた幹部社員たちは、ほとんどが気分良く思うものです。この機会を最大限活かすための手法、そして同時に避けるべきことには次のようなものがあります。(pp.23-25)

  1. 会話の内容を相手のことに集中する
  2. 面接相手の時間をムダにしない
  3. 相応しい服装をして早めに着く
  4. 予習をしておく
  5. 履歴書と職務経験を要約した添え状を持参する
  6. スマートに締めくくる

前もって準備するべき4つのポイントとして、「業界」「会社」「職」「面接の相手」が挙げられています。それぞれに対して理解しておくべき点と想定質問の例を下記に挙げます。

 

業界の基本的理解 役立つ想定質問の例
この業界の主な特徴は何か? なぜこの業界は自分に合っているのか?
この業界のどこに魅力を感じるのか?
現在この業界に影響を及ぼしている問題や変化は何か? 会社が業界の課題に対処するうえで、自分の能力をどのように役立てられるか?
この業界は長期的に見てどういう方向に進んでいるか? 業界の変化と方向性を踏まえ、5年後自分は何をしているか?
会社についての基本的な理解 役立つ想定質問の例
主力製品とサービスは何か? この会社に関心を持った理由は何ですか?
主な競合他社はどこか? なぜ競合他社ではなく当社を選んだのですか?
独自性は何か? 当社が一番良いと思う理由は何ですか?
会社は何をミッションとしているか? 当社のミッションにあなたの価値観は合っていますか?
収益性や成長性の観点から見て調子はどうか? あなたは当社の利益にどのように貢献できると思いますか?
どんな社風か? この職場になじめそうですか?
事業領域の転換を図っているか、製品やサービスを積極的に拡大展開しているか? 2年後には何をしていると思いますか?
応募する職についての基本的なことを理解する 役立つ想定質問の例
必要な学歴は何ですか? 学校で学んできたことはこの仕事にどのように活かせますか?
必要な職務経験は何ですか? 職務経験はこの仕事にどのように役立ちますか?
部下がいるとすると、何人ぐらいになりますか? 管理職としての経験を聞かせてください。
主要な職務と役割は何ですか? この仕事の主要な職務をやり遂げられると思う根拠を話してください。
誰の監督下になりますか? 上司とうまくやっていくためにはどうしますか?
個人業務ですか?チーム業務ですか? チームワークを良くするためには何が効果的だと思いますか?
特殊な技術や文章力が必要ですか? あなたの持っている専門的な能力などで、この仕事の成果を高められそうだと思うものがあれば聞かせてください。

 

面接官については、会社のウェブサイトを訪問して、面接する予定の相手の略歴が出てくればそれを見るだけです。・・・略歴を知っていると、ときには面接相手との個人的な関係を深めるのに役立つ話題を選ぶヒントが得られることもあります。(p.42)

次はどうすれば、あなたが魅力的な特性を持った応募者である、という心象を面接官に与えられるかで、そのために次にあげる特性を打ち出したいと言っています。(p.70)

目標達成意識が強い 良く働く ひたむきである
決意が高い ブレない 意欲的である
細部にこだわる 創造的である 革新的である
分析的である 整然としている エネルギッシュである
言語明晰である 倫理観が強い 頼りになる
協調性がある 責任感が強い 方針を持っている
問題はどの特性に焦点を合わせるかです。二つの方法を用います。
一つ目は、過去に自分が発揮した特性はどれかを考えてみることです。そうした特性が顕著にあらわれた事例を準備しておかなくてはなりません。
二つ目は、理想的な応募者のイメージや最も望ましい特性は、職務によって異なるのだと理解しておくことです。これを踏まえ理想的な応募者が持つべき特性について改めて確認しましょう。(p.71)
失敗の質問をされたら、失敗については概要をさらっと話すだけに留めるのです。「仕事の上での最も大きな失敗について話してください」という質問の場合には、失敗の具体t系な説明は回答のごく一部に留めておきます。あなたの経歴の弱点なわけですから、失敗ネタで長話をする必要などありません。むしろ、質問に答えるために失敗をさっさと認めたうえで、すばやく回答内容を、失敗を教訓にして学んだことや、その後いかにして数多くの成果を上げたかについての話題に移すのです。ほかにもどんな話題を詳しく話せばよいかを判断するためのガイドラインがあります。もし面接官が特に仕事上の失敗に限定しなかった場合は、応募する職で抜群であるべき能力や知識にほとんど関係しない、失敗以外の失敗経験を選びましょう。この方法なら、失敗の経験談によって、あなたの職業上の資質に疑問を抱くことはないでしょう。また、最近の失敗談よりも、かなり以前のものを選んだ方が有利なことが多いです。つまるところ、質問をすばやく方向展開して、失敗をして学んだ教訓を、いかにその後の成功に結びつけたかをきっちり話すことが目標です。(pp.92-93)

これらについて、次のようにまとめてくれています。これは事前に準備をしておかないと墓穴を掘ってしまいそうです。(pp.94-95)

 

●「最大の失敗についての質問」で避けておきたい内容

  • ごく最近の失敗
  • 会社に大きな金銭的な損失を与えた失敗
  • 会社の顧客に迷惑をかけた失敗や会社の評判を落とした失敗
  • 現在の仕事をするうえで重大な失敗
  • 応募する職で高い成果をあげるのに必要な能力が足りないことを表す失敗
  • 教訓を明確に説明できない失敗
  • のちに同じような状況でうまくいった事例を挙げられない失敗

●「最大の失敗についての質問」への対応例

  • 失敗そのものの話は少しにしておく
  • 失敗から得た教訓について話す
  • あとの時間は失敗を教訓にしてうまく言った事例について話す

次に、異分野への転職に関してのアドバイスです。(p.115)

異分野の経歴を持つ応募者が、経営に活かせる経験をいかに身に付けたかを訴えるためには、ヘルスケア業界でもITコンサルティング企業でも使われそうな転用可能な能力を身につけられる、以下のような仕事の側面に目を向けましょう。(pp.114-115)

分析を行う 数値計算を行う
問題を解決する プレゼンテーションを行う
業務に優先順位をつける 高業績のチームの一員となる
チームを率いる 目標を定める
目標を伝える 業務を委任する
業務フローを管理する 明確な最終期限を決める
チーム・メンバーを指導育成する 効果的に上司と情報交換する
効果的に仲間と情報交換する 効果的にクライアントと情報交換する
ビジネスプランを作成する プロジェクトの調達活動を行う
プロジェクトを市場に出す 変革を推進する

 

最後に面接の締めくくりに、面接官から次の三つの質問を尋ねられることがよくあるとのことです。

「自分の経歴について他に話したいことがありますか?」
「何か聞いておきたいことがありますか?」
「当社で採用されなかったらどうしますか?」の3つです。

それぞれの対処する方法が紹介されています。

 

①経歴について話す最後のチャンス
・強みのポイントを繰り返す
→回答を通じて前向きな姿勢と自信を表現し、さらに自分のアピール
ポイントを繰り返せば、必ず面接官にプラスの印象を残せるでしょう。②面接官に何を質問するか
・避けるべき質問
 1) 給与水準に強い関心があるというような質問は避ける
 2)自分がその会社に合っていないと思われるような質問は避ける
 3) 個人的な質問は避ける
 4) 意見が対立する質問は避ける
 5) 下調べをしていないことが分かってしまうような質問は避ける・尋ねてよい質問 

  • 会社で仕事をされていて、何に一番やりがいを感じておられますか?
  • 御社の成長戦略はどういうものですか?
  • この部門の成長戦略はどういうものですか?
  • 御社の社風はどんなものだと思われますか?
  • 現在、この部門の最大の目標は何ですか?
  • 現在、会社の最大の目標は何ですか?
  • 御社の得意分野における競争結いの源泉は何ですか?
  • この部門の業務は全社的な目標とどういう関連性を持っていますか?
  • 御社のサービスや製品にとって、将来起こり得る最大の変化は何だと予想されますか?
  • この部門のリーダーの方たちを統括しているのはどなたですか?
  • 会社の雰囲気のどんなところが良いと思われますか?
  • 御社の5年後の姿について教えていただけますか?

③「採用されなかったらどうするか」という質問に答える
・言い換えると「ほかにどこを応募しているか」という質問
→誠実さはビジネスの世界で非常に重要ですから、どこの面接を受けて
いるかを正直に話さないなど、誠実さに疑問を持たれるようなことは
やめておいたほうがよいでしょう。

そして、この後にPART2として、答えにくい質問への答え方として33の質問と回答例が示されています。

少し今までの面接本とは違ったことが学べました。活かしていきたいと思います。

その他、参考となるサイトをご紹介いたします。ここに書かれていることと重複することも多いのですが・・・・

 

最終面接で聞かれる17個の質問とNGな逆質問の例文集〜社長・役員面接のケースや面接官がみているポイント大公開〜

 

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