仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方

仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方

仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方
著者:宇都出 雅巳

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] 人間は忘れる生き物なので、その前提に立たなければならず・・・・。
[目的・質問]
[分類] 141:普通心理学.心理各論

脳は思いのほか頼りになりません。その脳に対して知らず知らずに(悪)影響を与えているのがあなたの記憶であるということが、最近の脳科学、認知科学の研究で急速に明らかになってきました。こうした事実を知らないままだと、今後も記憶の仕業でミスを犯す危険があります。いくら記憶力や注意力、コミュニケーション力、判断力を鍛えようと思っても、脳のメカニズムを知らずに頑張っていたら、ほとんど効果はないのです。(p.5)

脳のメカニズム、これまでもこういった類のものは読んだことがありますが、改めて整理できる良い機会になりそうです。「記憶」と「ミス」という関連についての問題意識を持って読んでいくことで理解が深まるでしょう。では、読んでいきます。

 

本書は仕事のミスを以下の4つに分け、それぞれのミスが起こるメカニズムと、ミスを防ぐ基本対策を解説していきます。(p.6)

①メモリーミス(忘れた!)
②アテンションミス(見落とした!)
③コミュニケーションミス(伝わっていない!聞いていない!)
④ジャッジメントミス「判断を間違えた!)

なるほど、この4つに分けられるわけですね。あとしいて言えば、オペレーションミスというのもありますね。(操作を誤った!やり間違えた!)というような感じでしょうか。

 

「本を読み終えた瞬間は賢くなった気分になったのに、翌日にはほとんど忘れてしまった」といった経験をしたことがある人は多いでしょう。これはワーキング・メモリ容量や、忘却曲線を考えられば当然のことで、一回読んだくらいでは完璧に記憶できるわけがありません。だからこそ本から得た知識を血肉にしたいなら、それを何度も繰り返す必要があるのです。(p.49)
「超簡単な名前の覚え方」、それは意図的に相手の名前を会話の中で使うことです。やたらと名前で呼び合う欧米と違って、日本では相手の名前を呼ばなくても会話が成立してしまいます。文章にするとしつこいと感じるかもしれませんが、実際の会話で言われると別に違和感はないはずですし、名前を呼ばれて嫌な気分になる人はいません。はじめて出会ったときに、いかに繰り返し名前を呼べるかが覚えるポイントです。(p.66)
相手に強い印象を与えるために記憶しておきたいもう一つのジャンルが「数字」です。・・・キーとなる数字はそんなに多くないでしょうし、・・・大事な数字をメモしておいて、お客さんや上司との会話の中で積極的に使うようにするのです。そうやって実際に使うことで繰り返しとなり、記憶が強化されていきます。その第一歩となるのはキーナンバーの洗い出しです。「この数字を覚えておけばインパクトが大きい(または説得力が増す)」という数字をリスト化することから始めて、会話の中で積極的に使うようにしてみてください。(pp.67-69)

ここからは、「アテンションミス」に関してです。

人が注意を払える対象は限られています。あるものに注意を払うと、ほかのものが見えなくなるのです。

http://www.theinvisiblegorilla.com/videos.html

この動画、すごくおもしろいです。ハーバード大学の研究室が作成した動画による実験とのことです。

企業がわざわざコンサルタントを高いお金を払ってまでフレームワークを導入する目的は、自分たちの視野が狭まることを防ぎ、経営判断の精度を上げるためです。「他人の手助けを使わないで自分たちで意識的に俯瞰すればいいじゃないか」と思うかもしれません。ただ、企業には文化がありますから注意が偏ることはよくあることであり、そうした自分たちの弱点を知っているからこそあえて外部の視点を入れるのです。(p.85)

注意の無駄遣いを減らす方法として、次のような方法が書かれています。

『ゼロ秒思考』という本があります。元マッキンゼーのコンサルタントだった赤羽雄二さんの著書で、一瞬で答えが出るようになる方法を書いたものです。その方法というのが非常にシンプルなものでした。白紙のA4の紙(何かの裏紙がおすすめだそうです)を用意して、とにかく気になることを書き出す。基本はこれだけです。そしてたしかにこれは効果的なのです。なぜかというと、ワーキングメモリを支配している心配事や関心事を書き出すことで、注意という腕からそれらを手放すことができるからです。結果、ワーキングメモリに余裕を生み出し、情報の処理や思考が効率的にできるようになります。もちろん、書き出したからといって完全に頭から消え去るわけではありませんが、少なくとも負担は減らすことはできます。(p.89)

混沌としている頭の中を整理というと、なかなか堅苦しくて結局うまくできなくて終わることもありがちですが、整理はあとにして、とにかく書き出す。書き出せば余裕ができて、視座の上がった見方、考え方もできるということなのでしょう。

ゾーンに入る6つの方法(pp.105-106)
①ルーチンを決める
②集中しやすい環境を整える
③やる意義を明確にする
④やることを明確にする
⑤タスクの難易度を調整する
⑥似たタスクをまとめる

以下、コミュニケーションミス、ジャッジメントミスがあります。
きちんと身についていないと思うのですが・・・過去に読んだことが多く割愛いたします。

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