頭は「本の読み方」で磨かれる: 見えてくるものが変わる70冊
著者:茂木 健一郎
★読書前のaffirmation!
[目的] これまでの僕の読み方との違いを確認する
[質問] 今まで知らなかった新しい「読み方」ありますか?
足場の「高さ(縦軸)」は、そのジャンルにおける積み重ねで、どのくらいの量を読んだかで決まります。当然、高さがあればあるほど、遠くまで見渡すことができます。足場が広ければ、世界をより広く自由に動き回って見ることができ、足場が高ければ、より遠くまでものを見ることができる―そうやって積み重ねるのが本だということです。(P.20) |
ちょうど先日聞いた、富士山の話にリンクします。富士山のあの美しさもしっかりしたすそ野の広さがあってからこそと。「本を読むと足場ができる」というのはまさにそういうことなのでしょう。
科学の特徴といわれる、「客観的にものごとを見る」能力、「自分を離れて徹底的に検証する」能力、結局「自分以外の人の気持ちになる」能力であり、決して非人間的な、冷たい能力ではないのです。科学に限らず、知性というのは「どれだkたくさんの人の立場で考えられるか」ということだと僕は思います。それは「読む」ことによって養われる力なのであり、知的活動の現場で、実際に重要視されているのが、積極的な読書なのです。(P/27) |
ぼく自身も、自分の日本語の力を維持するために、折に触れて夏目漱石の小説などを読み返し、スパーリングすることを心掛けています。とくに、時間を見て「古典」と呼ばれるようになった本は、文章表現の中でも最高峰だからです。・・・さまざまな表現を知ることは、当然、自己表現がうまくできるということに繋がります。言葉を知るということは自分を知るということとイコールで、自分をより良く表現できるようになることだからです。(P.34-35) |
自分に歯ごたえのありそうな一冊を読み通す努力をしてみてください。筋トレと同じように、少しずつでも毎日続けていると、力がついて、徐々に読める本の幅が広がっていきます。(P.36) |
何事も“他人事”ではなく“自分の課題”として考えたときに初めて、脳は本気になって潜在能力を発揮する―ここがポイントです。・・・自分には無理だと思っていたことができたとき、起こらないと思っていたことが起きたときに、もっともドーパミンが出ると言われています。(P.38-41) |
茂木先生がここで書かれている70冊については、それらをリストアップしているサイトが簡単に見つかりますので、検索してみてください。