(著者:三谷宏治)
★読書前のaffirmation!
[目的] ビジネス基礎力の再確認
[質問] 何をハカる?
ハカる姿勢とは、重要な事柄にあたって、曖昧な表現を許さず、重要な要因を選び出し、それらがちゃんと因果関係になることを示すことです。(P.20) |
定量的メカニズムを見抜く、とは―、 ①定性的表現に留まらず、定量的もしくは具体的指標に落とし ②ダイジな要因(だけ)を見定め ③それらと目的との因果関係を確認する ことであり、それこそが「ハカる力」の根源なのです。(P.21) |
議論をきちんとぶつけ合おうとするとき(つまり明確な意思決定をしようとするとき)、そのベースとなるべきなのは、数字です。(P.23) |
当たり前のことですが、高い・低いなどではなく、○%とか○倍とか具体的に言及することは非常に大切です。そう言われてみれば、そうやって数字を使う人は賢く見えたりしますし・・・・、私自身も心掛けなくては。
ハカるための枠組みとして下のことが書かれています。
軸(何をハカるか)を決め、 目盛り(どんな塊でまとめるか)を刻み、 いくつかのデータを組み合わせる。(P.28) |
日常の仕事の中で、みなが常に意識して「ハカる」ようになるには、リーダーとしてどうすればいいのでしょうか。それは率先垂範し、トレーニングとともに、常に部下たちに「三現主義」の問いを投げかけ続けることでしょう。 「ファクト(事実)は何?」 「担当者やお客様と話して(試して)きた?」 「それであなたはどう思うの?」 繰り返し、繰り返し。あきらめず、何度でも。(P.178-179) |
※三現主義
本田宗一郎が行動指針として唱えたもの。「現場に行く」「現物(現状)を知る」「現実的であること」 トヨタの生産システムの一部としても取り上げられている。
ZARAは「流行を先読みする力」には、頼らないことにしました。今年の流行はこれでうしょという宣伝(情報発信ともいう)をして「流行を作り上げる」こともしません。代わりに新製品をどんどん出して、消費者の「本当の」好みを探って、それに合わせていきます。・・・良港を予測せず、忠実にかつ迅速に追いかける。そうすれば、売上も安定し、かつセール(たたき売り)の比率が下がって収益性も上がります。新商品を迅速につくって、流行をハカる。その仕組みが世界一のアパレル企業を生んだのです。(P.194-195) |