Harvard Business Review April 2016

ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2016年 04 月号 [雑誌] (デザイン思考の進化)

ハーバード・ビジネス・レビュー 2016年4月号
特集 デザイン思考の進化

★読書前のaffirmation!
[目的] デザイン思考・・・数年前からビジネスとの融合が言われていますが、改めて自分なりにそれを捉え直すことを読書目的とします。
[質問] ダイヤモンドがどんなふうに編集しているか、それは一つ興味深いポイントとしてウォッチしたいと思います。

特集:デザイン思考の進化
「デザイン思考」を超えるデザイン思考

ビジネスにおけるイノベーションには「シフト」(shift:変化)が必要であり、そこには満たすべき要件が3つある。
①見たこと・聞いたことがない。
②実行可能である。
③議論を生む(賛成/反対)・①は当然だが、皆が見たこと・聞いたことがあるものに革新性はない。②はビジネスにおいて重要であり、見落とされがちだ。そのうえで③が重要となるが、全員が賛成あるいは反対するものはイノベーションではない。そのアイデアが大好きな人と大嫌いな人が戦う中から絞り込まれるのが、イノベーティブなアイデアの特徴である。(P.30)
改善・改良ではなくイノベーションを起こしたい場合、どうすればよいのだろうか。この時は、既存の「デザイン思考」のプロトコルの正反対をたどればよい。「デザイン思考の使い分け」である。いま、改善・改良をもたらす既存の「デザイン思考」を「DTn」(Design Thinking driven by needs)として、一方で、その定義に忠実であるイノベーションを生み出す思考法を「DTf」(Design Thinking driven by frameworks)と呼ぼう。・・・DTnはユーザーを観察してニーズを見つけるユーザー中心のデザインだが、DTfはユーザーではなくつくり手を観察するため、クリエイター中心のデザインともいえる。(P.31-32)
DTnがユーザーニーズの本質をつかむことを最も重視するのに対し、DTfではクリエイター、すなわち業界のプロの企画者たちが陥るバイアス(先入観)を探すためのフレームワーク作成が肝心となる。まずアイデアのつくり手に着目し、彼らがいかにアイデアを生み出すかを考える。換言すれば、既成概念の構造化(フレームワーク化)である。次に、そのフレームワークからバイアスを見つけ、それを破壊するアイデアを生む。さらに、そのアイデアにニーズを付加する。最後に、そうして生まれた新規性も不確実性も高いアイデアに対して、実行の意思決定を行う。(P.32-33)
DTfがイノベーションを起こすうえで優れているのは、アイデアがイノベーティブとなることはもちろん、経営者やマネジャーを説得しやすいことも挙げられる。彼らが嫌うのは機会損失である。DTnの場合、アイデアを絞り込む段階のフレームワークが脆弱なために論性を担保できない。そのため、他にもっと面白いアイデアがあるのではという意思決定者からの疑いを解消できない。一方、DTfにはアイデアを生み出すためのフレームワークが最初からあるため、なぜそれを選択したのかを論理的に説明しやすい。(P.39)

ちょうど、JMOOCのgaccoでやってる、「デザインへのまなざし - 豊かに生きるための思考術」にも同じようなことを言ってました。
このあたりは、関わってくるところだと思います。
ストーリー・ウィーヴィングによる製品開発の新しいかたち

 

顧客の解約率を減らす正しい方法 (P.8-9)

顧客の離脱に事業者はどう対応すべきなのか。よりターゲットを絞ったマーケティングを推奨している。さまざまな要因に沿ってユーザーを分類し、それぞれのセグメントの過去の振る舞いをデータから分析することで、彼らはいくつかの「危険信号」を発見した。

 

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