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童話でわかるプロジェクトマネジメント

著者:飯田剛弘…

童話を使って、プロジェクトマネジメントを語るという挑戦的な著作です。さあ、どんなふうに語ってくれるのか楽しみです。(Inobe,Shion)

 

内容紹介
「プロジェクトマネジメントって、専門的で、難しそう」
「PMBOKの本を買ったものの、あまりの難解さに途中で挫折してしまった」
この本は、そんなあなたのためのプロジェクトマネジメント入門書です。
「3匹の子ブタ」「シンデレラ」などなど、子供の時から親しみのある童話を通じて、プロジェクトマネジメントの基本的な考え方がすっきり分かります。
童話は、プロジェクトマネジメントの「大切なこと」を教えてくれる理想な先生。童話自体が現実社会の学びのたとえ話であり、社会や組織でうまくやっていく方法を伝えてくれています。
プロジェクトマネジメントの目線から童話を読み解くことは、これからプロジェクトマネジメントを学んでいく「最初の一歩」として、大いに役立ちます。

プロジェクトマネジメントとは、要は「チームで成果を出す技術」です。
プロジェクトマネジメントを知ると、いろいろな人との仕事がうまくいきます。
ひとりぼっちにならず、チームで助け合いながら課題に取り組めます。
きちんと計画することで、トラブルを未然に防げます。
プロジェクトの状況を見える化することで、問題の発見と対策、改善を可能にします。
そして、最初に決めた目的を、きちんと達成することができます。

外資系企業のマーケティング責任者として、国境をまたいで様々なプロジェクトを動かしている著者が贈る、もっともユニークで、もっともわかりやすい入門書です。

内容(「BOOK」データベースより)
3匹の子ブタも、桃太郎も、みんな敏腕PMだった!?いっけん難解な用語や考え方が、童話を通してスラスラ理解できる異色の入門書。

まさに童話を通して、プロジェクトについて語ってくれています。まずは、『3匹のコブタ』。この章でのポイントとして次のようにまとめています。まさにプロジェクトとは、というところです。(p.98)

  • プロジェクトは日常業務とは違い、その都度、仕事の内容を決める必要があります。
  • 目標や計画を立てて、プロジェクト成功のシナリオを作りましょう。
  • 関係者とは常にコミュニケーションを図り、共通認識を持って、協力し合いましょう。
  • 多角的にプロジェクトを管理し、プロジェクトのグレーゾーンをなくしましょう。
  • キックオフミーティングでプロジェクトを始動しましょう。
  • プロジェクトの目標を具体的かつ明確にしましょう。
  • WBSをつくって、やるべきことを明確にしましょう。
  • 役割と責任をきちんと決めましょう
  • 困ったことを具体的にして、協力し合いましょう。
  • それぞれの作業が、カレンダー的に、いつ終わるのかはっきりさせましょう。
  • 作業の順序を意識して、後工程の人を待たせないようにしましょう。
  • クリティカル・パス上にある作業に集中しましょう。
  • スケジュールを立てて、目標達成のシミュレーションをしましょう。
  • 個人にかかる負荷をチームで減らしましょう。
  • チーム全員で積極的にリスク対策しましょう。
  • 納期を守るため、スケジュール短縮に挑戦しましょう。
  • チームで助け合って、プロジェクトを成功させましょう。

次は、『ウサギとカメ』の話で「ゴール設定術』を学びます。(p.138)

 

  • 自分たちで目標を設定し、「絶対、達成するぞ!」という意気込みで臨みましょう。
  • SMARTの法則に従って、明確な目標を設定し、みんなが同じ方向を向くようにしましょう。
  • 自分の持っている情報や知識、経験を評価し、必要な情報を収集し、実効性の高い計画を立てましょう。
  • 「やらないこと」を具体的に決めて、目標達成のために必要不可欠な「やるべきこと」に集中しましょう。
  • 前提条件を徹底的に洗い出すことと、制約条件やその根拠を把握することがリスク管理の第一歩です。
  • 会議を含めた、あらゆる作業に対して、「いつ終わるのか」を明確にしましょう。
  • 誰が、いつ、どのように情報を伝えるのかをハッキリさせておきましょう。
  • 「なぜ」と「何」の質問を繰り返し、本質的にやるべきことを明確にしましょう。
  • 失敗の道に向かわないためにも、まずは目的と目標の設定に全力で取り組みましょう。

そして、第3章で登場するのは、『桃太郎』です。ここでは、「仲間術」と題してチームビルディングについて書かれています。(p.199)

 

  • やっがことがないプロジェクトでは支援や協力を求めましょう。
  • 自分で目標を決め、絶対成功させるという信念で、プロジェクトにコミットしましょう。
  • 個人の価値観を満足させられるようにプロジェクトを進めていきましょう。
  • 影響力を発揮し、チームからの協力を引き出しましょう。
  • 責任者や権限を明確にし、役割分担することで、メンバー全員に当事者意識を持ってもらいましょう。
  • 強制的に情報共有する機会をつくり、チームの相互理解を深めましょう。
  • 具体的な行動の計画を立てるために、曖昧な表現は避けましょう。
  • コミュニケーションの構造を意識して、円滑に情報共有できるプランを立てましょう。
  • 意見の対立にきちんと向き合い、能動的に関係者の話を聞き、対立を解消しましょう。
  • チームで助け合うことで、一人ではできないことが達成できます。

第4章は『ヘンゼルとグレーテル』。ここでは、「リスク管理術」と題されています。(p.248)

 

  • ステークホルダー間で共通認識がないと、プロジェクトは失敗します。
  • できるだけ早い段階で、チームでリスクを洗い出し対策を練りましょう。
  • リスクを振りかえり、教訓を得ましょう。継続してリスクを再評価しましょう。
  • 計画や対応方法を変更する際は、適切な手続きを踏んで慎重にし進めましょう。
  • プロジェクトを俯瞰できるように、多角的な情報収集と、客観的な分析を行いましょう。
  • 「ということは」で繰り返し問いかけ、曖昧を排除し具体的にしていきましょう。
  • 「問題ないことが問題だ」という価値観をチームで共有しましょう。
  • 好機のリスクを有効的に活用しましょう。
  • チームメンバーの力をフルに活かすためにも、話し合い、助け合いましょう。

第5章は、『アリとキリギリス』。ここは「情報共有術」と書かれています。(p.291)

  • 相手の基準で考え、話を聞きましょう。
  • コミュニケーションにより、まずは相手の価値観や背景を理解しましょう。
  • 進捗状況を見える化し、チームで進捗を把握しましょう。
  • 具体的な行動につながる進捗会議をしましょう。
  • 進捗会議のたびに、前提や制約を検証し、問題を見つけましょう。
  • 具体的に何をやったのかの質問から本当の進捗が見えてきます。
  • すぐに手を打つべきか、みんなでチェックしましょう。
  • 当初の計画であるベースラインと実情の差異を基に、具体的な行動計画を立てるか判断しましょう。
  • 情報共有で、助け合いが促進されます。

つぎの第6章は「信頼構築術」と題して、『長靴を履いた猫』になります。(p.335)

 

  • 第一印象を良くして、良い評価をもらいましょう。
  • 聞き手が何を知っていて、何を知らないかを把握したうえで話しましょう。
  • 共通点を見つけ、相手に合わせることで関係を構築していきましょう。
  • 「ありえるかもしれない」と信じることで、多くの人と湯降り良い関係を構築しましょう。
  • 人間関係は与え続けることでうまくいきます。しかし、見返りを期待しないことが大前提です。
  • ミーティングや飲み会など、お互いを知る機会を増やし、何でも話せる場を作りましょう。
  • 相手の感情、立場や状況を分かろうと努力し、何をすればコミュニケーションの目的を達成できるのかを考えましょう。
  • メンバー一人ひとりに関心を持ち、個人の動機づけを行い、当事者意識を持ってもらいましょう。
  • 期待に応え、約束を守り、責任を果たすことで信頼関係を築きましょう。

第7章は「付き合い術」で、『シンデレラ』です。(p.378)

 

  • プロジェクトのステークホルダーを洗い出し、どう関わっていくかを検討しましょう。
  • 失敗の原因の捉え方次第で、「もう少し頑張ろう」と前向きになれます。
  • ステークホルダーと密にコミュニケーションし、一緒にプロジェクトの課題に取り組みましょう。
  • 不平不満がある場合は、問題の行為や行動について直接本人と話し合いましょう。
  • 自分たちで対応できない場合は、外部から支援をもらいましょう。
  • 合意したことを守りましょう。相手が守っていることの確認もしましょう。
  • ステークホルダーとうまく付き合い、プロジェクトを成功させましょう。

品質の話がありまして、そこで「QC7つ道具」が出てきます。ちょうど思い出せなくて、チェックしたいと思っていたところでした。

パレート図 問題の原因を、発生頻度の多い順位並べ、表示する。
特性要員図 原因と結果を系統的に表した図。根本原因の解析に利用。
グラフ(管理図を含む) 折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフなどで観測値を視覚化。
チェックシート チェックする項目の表。
ヒストグラム データの分布を棒グラフで表現。
散布図 二つのデータの関係を示す図。
層別 階層構造や分類を考慮して、データをまとめる。

「タックマンモデル」(p.411)

成立期 お互いのことを知らない。共通の目標も定まっていない。
動乱期 意見の食い違いや、作業の進め方ややり方について対立が生まれる。
安定期 メンバーがお互いの違いを認め合い、チーム内の関係性が安定する。
遂行期 チームで相互を助け合うようになり、チームの生産性が高い。
解散期 プロジェクトが終了し、チームは解散する。

童話を使って、おもしろくお話をまとめていました。
いろいろと参考になりました。

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