この立ち位置の本は確かに今までなかったですね。これだけビジネスが複雑化してくる中で、システム開発はベンダーの責任ではなく、ユーザー側がどらだけ要件定義にきっちり課題を出し切れるかだと思います。そしてベンダーと向き合って進められるか・・・、そこがポイントだと思いますので、この立ち位置の本、非常に興味深く読ませていただきました。 |
内容紹介 ★山本一郎氏激賞★ →「パッケージであれ逸品もの開発であれ買収先とのシステム統合であれ、行きつくところは 『どういうシステムに仕上げて、どういう効果を上げるのが目的の開発なのか』が きちんと発注者側がイメージできていないと死なのであります」(以上抜粋)◆70以上のトラブルプロジェクトから「失敗の本質と原因」を網羅し、 成功のポイントだけを抽出した7つのストーリー◆システム開発プロセスに潜む「地雷」を知り尽くしたトラブル解決請負人が、 成功率を「3割」から「9割」に上げたスキルと知識をギュッと凝縮!◆ビジネスモデルや業務プロセスのIT化が勝敗を分ける時代に、 会社を幸せにして、みんなに感謝され、評価される かつてない経営者・システム担当者・プロジェクトマネージャー・CIOの必携書! 知識ゼロからでもエッセンスを獲得できる、「発注者」に向けた空前の入門書です。 「このままじゃ納期に間に合わない! 」 企業や組織のシステム開発は、少し前まで「成功率3割」だったほど、 その最大の原因は、 「お客様 vs 受注者」 そういう対立した関係の「壁」を乗り越え、 本書は、大手ベンダーでのプロジェクトマネージャー、 本書を読み、あなたが「お客様」から「プロジェクトメンバー」になったとき、 【本書のおもな内容】 【すぐに役立つチェックリストやツールも満載】 本書の構成(※詳細はもくじページへ) 「自分が使うシステムなのに、なぜか社員が協力してくれない……」 そういう、システム担当者の悩みの声をたくさん聞きました。 「なぜ、これほどまでにシステム開発は失敗しやすいのか?」 そうしたことを3年間議論し尽くして完成した、 ホームページ、ECサイト、Webマーケティングシステム、 御社の経営発展と売上拡大を加速させる1冊として、 |
上は amazon のあらすじですが、詳しすぎるくらいに書かれてますので、私のほうでは書くことはないです。
冒頭の「はじめに」にありましたが、
「システムの開発は、発注者とベンダの協業である」 「システム開発プロジェクトは、発注者が構想し、リードする時代に入ったのです。」 |
第1章のまとめ(p.82)
要件定義のポイント
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第2章のまとめ(p.140)
発注者が最低限知っておくべきこと
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第3章のまとめ(p.180)
ベンダ選びのポイント
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第4章のまとめ(p.224)
社内の協力を得るためのポイント
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第5章のまとめ(p.270)
プロジェクトのリスクを的確に把握するポイント
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第6章のまとめ(p.309)
ベンダとのコミュニケーションの肝
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第7章(p.347)
セキュリティ被害を最小限に抑えるポイント
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というようなまとめです。このポイントをたまに眺めるだけで結構抑えるべきポイントのリストになるのではと思います。
さて、本文のほうは、この手の小説仕立てにお決まりの男性と女性が主人公で、ちょっとホロっとするようなところも含みつつ・・・というお決まりのパターンで最後まで読み手を引っ張るという感じになっております。