著者:髙橋 威知郎 (著)
時系列データを上手く活用し、ビジネス成果を生み出す!! 時系列データを上手く調理することは、これらの問に何かしら解を与えることができます。特に予測モデルを上手く活用すると、過去を振り返り、未来を予測し、現在すべきことを導きだし、成果へと繋げることができます。いくら高精度な予測モデルを手にしても、どう活用すべきかわからないと成果は生まれません。そこで本書ではどのように扱うかを、実際のデータを用いて、使い方を重点的に解説していきます。時系列分析の多くの書籍は数式等を用いて解説していますが、実務的な運用には理論よりもPython等コードで実践していくことが重要です。 |
内容自体は、pythonのコードを説明しながらの展開でよくある感じでした。P.269に「ジョハリの窓」をデータ分析観点に適用したのがありまして、これはいろいろなところで使えそうな気がしました。
- 開放の窓(open self):現場の人が知っていて、データからも言えること
- 盲点の窓(blind self):現場の人は気が付いていないものの、データからは言えること
- 秘密の窓(hidden self):現場の人は知っているが、データではわからないこと
- 未知の窓(unknown self):現場の人が気づかず、データでもわからないこと
しかし、「盲点の窓」はデータ活用に対し懐疑的もしくは非協力的な場合、データから導き出された結果を信じてもらえません。多くの場合、「現場感と違う!」と一蹴されます。そのような場合、まずはデータを活用することに対する信頼を獲得する必要があります。(p.268) |
このあたりは、簡単そうに見えて実はかなり大変なところではあります。
ジョハリの窓(データ分析モード)は、良い気付きになりました。