「後回し」にしない技術

著者:イ・ミンギュ

「すぐやる人」になる20の方法が書かれています。それらを紹介します。

スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが偉大なのは、彼らの知識やアイデアがずば抜けていたからではなく、彼らが実行したからには他ならない。99%の平凡な人たちよりも、数千通りの優れたアイデアを持っている。ところが、彼らは実行しない。一方、1%の特別な人たちは違う。彼らはアイデアを必ず実行に移す。(p.4)
 同じ能力を持ち、同じことを願っている人でも、結果が千差万別なのはどうしてだろうか。それは、成果が力量と実行力を掛け合わせた値で決まるからだ。つまり、「成果=力量×実行力」だ。力量とは才能、知識、創造的なアイデアと組織の企画力、革新的な戦略などを含む。だから、才能や知識、アイデアがいくら優れていても、実行力が0点なら成果もやはりゼロになってしまうのだ。(p.5)
実行力は「決心→実行→維持」という3段階からなる。実行力にあふれた人になりたければ、この3段階に応じた、効果的なてこを準備する必要がある。アイデアを成果に虫日つけるには、必ずこの3段階を踏まねばならない。(p.8)
 平凡な人と成功した人の違いは、知識ではなく実践にあり、成功した企業とそうでない企業の違いは、戦略ではなく実行力にある。個人であれ組織であれ、実行力こそが真の競争力なのだ。(p.9)

これまでも、開始するにあたっては、「はじめの一歩」の重要性。また、小さなことからコツコツとという意味では、「Baby Steps, Giant Strids」という言葉や複利効果は取り上げてきましたが、その集大成という感じでまとめられています。

また”維持する”のところもいくつかテクニックを学びましたがそれがなかなか維持できていないという・・・難しいですがやっていかないと成長できないですね。そのテクニックというのは日常生活に混ぜ込むというやつで、たとえば歯磨きのとき、お風呂のお湯を入れるとき・お風呂の時間、通勤など毎日する行動に混ぜ込むこと、そして習慣化すること、この積み重ねなんですよね。やり続けるということに関しては、下にもありますが、宣言することもそうですし、コミュニティに参加などもテクニックといえそうですね。

以下に、こちらで掲載されている20のポイントを引用します。

No ポイント 方法 one more
1 「成功のイメージ」に溶け込んではならない ゴールではなくプロセスを「見える化」する 行動に移さないアイデアはゴミだ
2 かゆくないほうの足をかいていないか 「本当の問題」を見つける 街灯の下でカギを探す理由
3 スケジュールは逆から立てなさい 「逆算スケジューリング」を取り入れよう 死後にどんな人間として記憶されたいか?
4 「プランB」があなたを救う どんなときも「代案」を用意する 成功を99%に高める方法
5 「ひそかな誓い」はかなわない 「公開宣言効果」を利用する 「一日不作、一日不食」の精神
6 変われないのは望んでいないからだ 切実な理由を探そう 誰も見ていない仕事に必死になる
7 ベストタイミングは常に「いま」だ どうせやるなら素早く処理する 「いますぐやりなさい」
8 最初の1%の行動に全力を注げ 小さなことから始めよう レインボーブリッジはどうやって架けられたか
9 「ふたつの締め切り」をつくりなさい 「開始デッドラインを設定しよう」 もし、あと5分しか生きられないとしたら
10 人生は「実験」の連続だ すべての行動は実験だと考えよう 2時間で60ドル稼いだホームレスの話
11 頼んだ人だけが助けてもらえる 「助けられ上手」になりなさい する親切よりも、される親切
12 見られていないと人は動かない 「観察の力」を利用する 運動量を把握するだけで効果がアップする
13 大事な仕事の前に雑用をやりたくなる理由 ウォーミングアップに時間をかけるな つまらない仕事は連鎖する
14 人はセルフイメージ通りの人間になる 理想の自分を描こう たった一言が人生のすべてを変えた
15 人の頼みを断れないのはなぜか 断る勇気の持ち方 不要な誘惑にだまされないために
16 掃除をしたければ、家に友達を呼ぼう 自分ではなく環境をコントロール セイレンの歌に打ち勝ったオデュッセウス
17 「効率」と「効果」の違いを知る 価値の高いし後藤をしよう 18年間の努力にふさわしい仕事
18 いかなるときも目標から目をそらさない ゴールについて考える時間を確保する 「ならば矢を射よ!」
19 雨が降るまで雨ごいをしよう 臨界点は必ずやってくる 960回目の挑戦で運転免許試験に合格
20 教えることは学ぶこと 積極的に教える機会を持とう 助けることで悩みを忘れることができた

エピローグでは「毎日1%だけ、昨日と違うことを実行しよう」という見出しで書かれています。

 「いまでなければいつ?」「ここでなければどこ?」という気持ちで、すぐに、この場で実行しよう。そして、これを習慣にしよう。点が集まって線になるように、すべての変化は小さな実践を繰り返す人に起こる。(pp.316-317)
 1%でも昨日とは違う、新しいことを、毎日ひとつずつでも実行していけば、じきにこんなふうに思えるようになることだろう。「~をしたら~もできる」と。(p.317)
 一日に何度でも、習慣的に焼ていることの手を止め(Stop)、毎日1分だけでも考える時間を持ち(Think)、次に1%だけ昨日と違い、1%だけ他人と違うことを実行しよう(Action)。そのような生き方を選んだら、どんなことが起こるだろうか?そしてそれは何につながるだろうか?(p.318)

さぁ、後回しにしないで、好ましくない習慣を打ち砕いて新しい習慣をインストールしていきたいと思います。

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