0円で会社を買って、死ぬまで年収1000万円 個人でできる「事業買収」入門

0円で会社を買って、死ぬまで年収1000万円 個人でできる「事業買収」入門 (光文社新書)

著者:奥村聡  … 

以前、『300万で・・・』という著作があったかと思いますが、今度は0円。廃業するにもお金が必要ですから、実は引き取るのもそのコストを抱えるということでもあるんですね。(Inobe.Shion)

ファイル:TOYOTA CROWN ATHLETE ReBORN PINK TAXI 01.jpg

内容紹介

日本にある会社の99・7パーセントは中小企業である。
その多くが抱えている問題が「後継者不在」。社長は高齢化しているものの引き受け手のいない会社が、日本には127万社も存在する。
世はまさに「大廃業時代」を迎えているのだ。
会社という、人脈やノウハウ、ブランドを持つ「資源」をリサイクルし、未来へ繋ぐ。自らも安定した収入を得て、一国一城の主として自由を手に入れる。
個人が幸福なキャリアを追及することで勝手に社会課題の解決に繋がる、おいしい一石二鳥を叶えるのが「事業買収」だ。
0円~数百万円の個人でも用意できる金額で会社を買い、社長として成長させるための秘訣を「社長のおくりびと」の異名を持つ著者が伝授する。

◎目次◎

まえがき

第1章 「絶滅危惧社」を買ってみよう
127万のチャンスが待っている/会社だって「リサイクル」できる資源
中小企業というブルーオーシャン/ターゲットは「絶滅危惧社」
稼げていない会社が持つポテンシャル/「投資×実働」の両輪で勝負する
事業承継だから安定経営できる/「普通のサラリーマン」だからこそ社長は務まる
「人生100年時代」の最強キャリアスキル/世界はチャンスに満ちている
会社を売ってもらうことに罪悪感はいらない/副業発想はナンセンス
借金なんて怖くない?/会社を潰しても自宅で暮らせる?
自分に都合のよいかたちで引き継げる/社長だけに見えるセーフティーネット
「社会のために」なんていらない/コラム1 それ、省けないの?

第2章 「ダイヤの原石」を探してみよう
なんでも最初の仕入れが肝心/狙う会社のちょうどよいサイズ感は?
交渉力を磨けば「一本釣り」できる/ステイクホルダーから会社の姿をあぶりだす
オーナー社長の実態に迫る/小さな会社は数字に弱い
大企業コンプレックスと子供の学歴/事業承継が進んでこなかった背景
社長は傷ついているかもしれない/会社を買う鉄則1 借金は大きくてもいい、資産は小さいほうがいい
会社を買う鉄則2 今よりも未来の「稼ぐ力」に注目せよ/会社を買う鉄則3 「技術」と「設備」には警戒すべし
会社を買う鉄則4 既得権益ごと買ってしまえ/会社を買う鉄則5 地の利を活かした戦いをする
面倒くさそうな人間からは逃げること/結局は「好きになれること」が正解
コラム2 仕事の完コピ、必要なの?

第3章 「おいしい会社」を手に入れよう
「いい会社があったら……」ではチャンスはこない/ぶっちゃけ、いくら出せるの?
2つのアドバイザーのスタイル/M&A会社と継業スタートアップのミスマッチ
全国を網羅する事業引継ぎ支援センター/8割の後継ぎ希望者は「論外」
会社売買マッチングサイトの増加/M&Aポータルサイトで自分探し?
インサイダー取引のすすめ/お見合いよりナンパだ!
声をかけるなら堂々と、積極的に/あなたの「私設営業マン」を作れ
札束で本気度を見せつけろ/お金の使い方に現れる経営者と勤め人の差
会社を買うことは、長所を買うこと/コラム3 先代の言いつけを守れば成功する?

第4章 会社を買う値段を決めてみよう
金持ちには2タイプいる/社長が最も他人に見せたくない資料は?
現在の資産状況を知るための「貸借対照表」/1年間の業績を表す「損益計算書」
売買金額をざっくり計算する/決算書はウソばっかり?
利益は操作できてしまう/社長の給料は利益に加えるべきなのか?
ルーズな取引のすすめ/「誰も買わなきゃ価値はゼロ」だよ
会社買収の鍵を握る陰の存在/顧問税理士を懐柔せよ!
投資の回収スピードが肝/ボロい会社を育てるほどおいしい
「分割払い」で会社が買える?/コラム4 オシャレにデザインすればそれでいい?

第5章 分社手法で買える会社を増やそう
「分社」で突破口を拓く/フタを開けたら借金だらけでも……?
借金が残された会社と社長はどうなるのか/積極的な損切りは世の中への貢献
欲しいところだけ手に入るロジック/分社手法のプロはどこにいるのか
分社手法を使う際の留意点/コラム5 バカでも使いこなす?

第6章 オーナー社長を口説き落とそう
オーナー社長との交渉の流れ/単なる取り引きで、所詮は金の話に過ぎない
地域のしがらみで自由を失わないために/「最悪」を認識させる
グッドコップ&バッドコップ作戦/もったいぶる社長への対応は?
議題の取捨選択の基準/ライバルの出現を防げ!
事前リサーチはやれるだけやる/君、パソコンをいきなり開くことなかれ
先代をウザい存在にしないために/資料は先方と一緒に集める
資料ごとの重要度と優先順位/落とし穴を回避するためのチェックリスト

あとがき

◎著者プロフィール◎
奥村聡(おくむらさとし)
事業承継デザイナー・司法書士。1975年生まれ。
23歳で破綻目前の百貨店に入社。28歳で「ドラマのような」祖父の会社の倒産劇に直面。自宅も工場も金もあっさり消え去った結末に、人の居場所の儚さを知る。
その後、自らが立ち上げた地域最大の司法書士事務所を2009年に他者へ譲渡し、「社長のおわり」によりそうコンサルティング業務を開始。後継者不在や社長の死亡、財務状況の悪化など、存続の危機にある中小企業700社以上を支援してきた。
「社長のおくりびと」の異名を持つ。

内容(「BOOK」データベースより)

日本にある会社の99.7パーセントは中小企業である。その多くが抱えている問題が「後継者不在」。社長は高齢化しているものの引き受け手のいない会社が、日本には127万社も存在する。世はまさに「大廃業時代」を迎えているのだ。会社という、人脈やノウハウ、ブランドを持つ「資源」をリサイクルし、未来へ繋ぐ。自らも安定した収入を得て、一国一城の主として自由を手に入れる。個人が幸福なキャリアを追求することで勝手に社会課題の解決に繋がる、おいしい一石二鳥を叶えるのが「事業買収」だ。0円~数百万円の、個人でも用意できる金額で会社を買い、社長として成長させるための秘訣を「社長のおくりびと」の異名を持つ著者が伝授する。

小さな元手で帰る会社に投資をした後は、自らも会社の中に入り、その価値を高めることだってできます。投資してただ待つだけでなく、積極的に働きかけて、投資の成功を加速させることができるのです。これは純粋な投資家にはできません。しかも、会社の状況が悪ければ悪いほど、安値で仕入れられます。それを立て直せば、価値を高められた時に得られるメリットはもっと大きくなります。(p.34)

そこが勝負のしどころであり、見極めなのでしょうが・・・。

世の中には「動ける人」を探している投資家がたくさんいます。自分では動けない(または動きたくない)人が、代わりに動いてくれる人を探しています。(p.34)
長くなる仕事期間をどう埋めるかという問題に対し、雇用されるという範囲内で解決策を見つけることは、難しいかもしれません。長くなる仕事人生において、最後まで雇われ続けようと思ったら気が遠くなりそうです。(p.43)
リスクを負うことを嫌って会社にしがみつこうとしたら、どんな未来が待っているでしょうか?私が心配しているのは、会社に合わせて自己を最適化してしまい、外では通用しない人材になってしまうことです。今の立場にしがみつこうと、会社に自分を合わせようとすればするほど、自分の力が弱体化させられてしまうのはよくある話です。(p.44)

ここは非常に重要なポイントです。まだ若い人はこれを意識して社会人生活を送っていくことができますが、ある程度の年齢の人はすぐにでもマインドセットを変えないと大きなリスクを背負うことになってしまいます。

何かを生み出そうとするとき、新しいことをやろうとしたり、新しいものを付加しようとするケースが多いと思います。何かをプラスしていく思考です。しかし、会社にイノベーションを起こそうとする場合、より効果的なのは「マイナスしていく」ことです。(p.70)
会社を上手に仕入れるために大切なことはなんでしょうか。私は「目利き力」と「交渉力」だと考えています。目利き力では、どんな会社に投資するのがいいか(反対にどんな会社は避けたほうがいいか)や、値段のつけ方が問われます。そして交渉力は、狙いを定めた会社を手に入れるカギになります。いわば、オーナー社長を口説き落とす力です。(p.75)

これが難しいと思うのですが、その答えは書かれているでしょうか?

それが『第3章「おいしい会社」を手に入れよう』ですが、しっくりくるでしょうか。読み進めてみます。

①M&A会社
②事業引継ぎ支援センター
③会社売買マッチングサイト
④私設営業マン
⑤筆者への相談

ここはやはり厳しいところでしょう。①~③だとそれなりの価格の会社からなかなかないように思います。

タイトルの『0円で会社を買って、』というようなのはかなりハードルが高く、リップサービスなタイトルです。

ここ以外はいろいろと学ぶことや気づきはありますが、私が知りたかった会社を手に入れるノウハウというところについては、まだまだ問題が大きいように思います。

上記の②や③の仕組みが広がっていかないとクローズな世界のままでそのまま事業承継がうまくいかずに廃業となる会社がたくさん出てくるような気がしてなりません。

いずれにしても、このマッチングについては大きな課題があり、ビジネスチャンスがあるように思います。

 

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