最高の結果を出すKPIマネジメント

最高の結果を出すKPIマネジメント

著者:中尾隆一郎 …  

KPIとは、Key Performance Indicatorのことですが、この本を読んで、何となくぼんやりと考えていたいろいろなことが明確になりました。(Inobe.Shion)

「KPI」の画像検索結果

内容紹介
「いままでいちばんわかりやすいKPI解説本! 」の
呼び声高く、3万部突破!ビジネス書グランプリ2019 マネジメント部門ノミネート!

熾烈なビジネスの現場で磨き込まれた
最強のKPIマネジメント手法が学べる1冊!

数字でビジネスを最大化し続け
売上げ2兆円企業となったリクルートグループ。
その土台を担ってきたのが「KPIマネジメント」だ。

本書は11年間にわたりリクルートのKPI社内講師を務め
自らも実践してきたKPIマネジメントのプロフェッショナルが
徹底した現場主義の使えるKPIマネジメント手法を公開!

単に数値を見ながら事業運営する「なんちゃってKPI」とは
明確に一線を画すパワフルなKPIの実践バイブルが誕生。

【本書の構成】
はじめに リクルートグループで10年以上教えてきた「KPI講座」

第1章 KPIの基礎知識
01 KPIって何ですか?
02 ダメダメKPIの作り方でありがちなこと
03 どうやってイケてるKPIを作ればよいのか?――KPIのステップ1・2
04 プロセスの確認・モデル化――KPIのステップ3
05 絞り込み(CSFの設定)――KPIのステップ4
06 目標の設定――KPIのステップ5
07 運用性の確認――KPIのステップ6
08 対策の事前検討とコンセンサス――KPIのステップ7・8
コラム 前からやるか、後ろから考えるか

第2章 KPIマネジメントを実践するコツ
01 ダメダメなKPIってどこで分かるの?
02 KPIは「信号」だから「1つ」
03 KPIは誰のものか?
04 分母が変数の場合は要注意!
05 越えなければいけない2つの壁
06 キーワードはPDDS
07 PDDSサイクルが1周する期間を把握していますか?
08 PDDSは組織を強くする
コラム リクルートのお家芸「TTPとTTPS」

第3章 KPIマネジメントを実践する前に知っておいてほしい3つのこと
01 会社の方向性を「構造」と「水準」でつかむ
02 ゴーイングコンサーンを実現させるKGI
03 利益を最大化させるための基本的な考え方

第4章 さまざまなケースから学ぶKPI事例集
01 事例1 特定の営業活動を強化することで業績向上を目指す
02 事例2 エリアにフォーカスすることで業績を拡大する
03 事例3 商品特性から特定ユーザ数をKPIに設定する
04 事例4 時代の変化を先取りして特定の商品にシフトする
05 事例5 従量課金モデルでは歩留まり向上から始める
06 事例6 採用活動におけるKPIの考え方
07 事例7 社外広報は目的を明確にしてKPIを設定する
08 事例8 社内スタッフ部門は従業員満足度をKPIにするのが基本
09 事例9 集客担当には集客単価を決めて自由に動いてもらう
10 事例10 仕事ができるようになるためのKPI
11 事例11 人生100年時代を健康に過ごすためのKPI

第5章 KPIを作ってみよう
01 KPIステップの復習
02 KPIマネジメントを始めるための事前準備
03 KGIを確認する
04 ギャップを確認する
05 プロセスを確認する
06 絞り込み(CSF)とKPI
07 運用性を確認する
08 対策を事前に検討しておく
09 コンセンサスを得て運用していく
10 継続的に改善を繰り返す
11 究極のKPIマネジメントとは?――すべての判断をKPIに紐づける
コラム 最強の振り返りは「リアルタイム」

おわりに

KPIとは「事業成功」の「鍵」を「数値目標」で表したもの。最大のポイントは、事業をただ「数字」で見るだけではなく、「事業成功」の「鍵」を「数値目標」としてみることです。(p.20)
つまり、「事業成功」が何なのかわかっていないとKPIマネジメントは始まらないのです。(p.22)
KPIについての全体像を説明しましょう。
①KGI(Key Goal Indicator)=最終的な目標数値
→最終的に期末に到達したい最も重要な数値目標
②CSF(Critical Success Factor)=最重要プロセス
③KPI(Key Performance Indivator)=最重要プロセスの目標数値
ゴールの認識がずれるのは2か所で起きがちです。
1つめは、そもそもゴールそのものがずれるケース。
例えば、最終ゴールは利益なのか、売り上げなのか、ユーザ数なのかが関係者間でずれているのです。
もう1つは、数値がずれるケースです。…特に最低限の目標数値と、可能であれば目指したい目標数値などがある場合は、要注意です。…2つのずれをなくすためには、関係者間で事前に確認することが必要です。(pp.24-25)
CSFは事業成功のポイントを表しています。…また、プロセスなので、現場がコントロールできるものである必要があります。現場の努力で変化するプロセスであることは必須です。そのプロセスの中で、最も重要なプロセスを1つ選択します。(p.26)
KPIは、2つ目の登場人物であるCSFを数値で表現したものです。つまり、最も重要なプロセスであるCSFをどの程度実施すれば、期末時点でKGIが達成できるのかを表す数値がKPIです。KPIはKGIの先行指標で、(現場がコントロールできる)プロセス指標で、CSF(事業成功の鍵)の数値目標です。(p.28)
KPIマネジメントは、できるだけ旬な、できれば現在、この瞬間の数値把握が重要です。入手できるのが遅い数値では、打ち手の改善にタイムラグが起きるのです。データが即時に入手できることも重要なポイントの1つです。(p.36)

●KPIマネジメントの正しいステップ(p.41)

 

ステップ 内容
1 KGIの確認
2 ギャップの確認
3 プロセスの確認
4 絞り込み
5 目標設定
6 運用性の確認
7 対策の事前検討
8 コンセンサス
9 運用
10 継続的に改善

KPIマネジメントをきちんと運用できるのかのポイントは次の3つ。(p.52)
①整合性
②安定性
③単純性

KPIを従業員みんなで共有するときの大事なポイント(p.77)
①CSFが分かりやすいこと
②覚えやすい数値であること

リクルートのお家芸(p.103)
TTP:「徹底的にパクる」
TTPS:「徹底的にパクって進化させる」

「構造」とは全体像、メカニズムがどうなっているのかを明らかにすることです。そして、「水準」とは、それがどの程度なのか、つまり数値で把握するということです。KPIを考える際にも、この考え方が有効です。KGIを確認し、現状とのギャップを確認し、そのギャップを克服するための最重要プロセスをであるCSFを見極め、それを定量目標にしたものがKPIです。(p.110)
「KGIの本質とは何か」…ゴーイングコンサーン、定義的な説明をすると「無期限に事業を継続し、廃業や事業整理などをしないことを前提にする考え方」となります。つまり、事業をずっと続くように運営しなさいということです。…ずっと、継続的に商品、サービスを改善し続ける責任があるのです。…つまり、KGIは究極的には利益なのです。それも継続的に利益を上げ続けることがKGIの本質です。継続的ということですので、短期も中期も利益を出さなければいけません。短期、つまり今期の利益を出しながら、中期の準備、投資をしなければいけないのです。そうでなければ、ゴーイングコンサーンは実現できません。(pp.113-115)

この本を読んで、何となくぼんやりと考えていたいろいろなことが明確になりました。

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