世界を動かすイノベーターの条件

世界を動かすイノベーターの条件 非常識に発想し、実現できるのはなぜか?

著者:メリッサ・A・シリング … 

普通の人でもイノベーターになれるのでしょうか?イノベーターのイノベーターらしい所を学ぶことでイノベーターに近づくことができるのかもしれません。(Inobe.Shion)

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内容紹介

並外れたイノベーターに共通する資質は何か? どうすればイノベーションのスイッチが入るのか? 私たちにもマネできるのか?。世界トップレベルの研究者がイノベーションの謎を解き明かす――。

偉大なイノベーターの生涯を詳しく調べてみると、彼らには特別な能力、性格、回復力、動機があり、時期や場所、人的ネットワークを巧みに利用していたことがわかる。
同時に、私たちが異端的な発想や創造力を育み、アイデアを実現するためにはどうすればいいのかもわかる。つまり、イノベーターがなぜ特別なのかを理解すると、私たちの内にある
イノベーションの可能性を育む方法がおのずと明らかになる。私たちにもできることはたくさんあるのだ。(本書より)

[イノベーションの可能性を育てるポイント]

・規範やパラダイムを疑問視する
・ひとりになる時間をつくる
・自己効力感(目標を必ず達成できるという自信)を高める
・壮大な夢を抱く
・フロー(プロセスを楽しめる仕事)を見つける
・知的・技術的資源にアクセスできる機会を増やす

「イノベーターが見ている景色を見せてくれた」(楠木 建 一橋ビジネススクール教授)

「科学の目をとおしてイノベーターの人物像を緻密に分析し、成功の法則を明らかにした」(『機械との競争』著者、エリック・ブリニョルフソンMIT教授)

内容(「BOOK」データベースより)

並外れたイノベーターに共通する資質は?私たちにもマネできる?イノベーション研究の碩学が謎に挑む―。

どのイノベーターも例外なく、とてつもない熱意で自分のプロジェクトを追求した。驚くほど長い時間働くことをも珍しくなく、個人的にも多大な犠牲を払った。ほとんどの者は理想主義に駆り立てられ、高度な目標に比べれば、生活の快適さや評判、家族などの重要度は低かった。(p.19)

 

理想主義がイノベーターを動かす唯一の原動力ではない。ほとんどの者が疲れを知らずに懸命に働くのは、その仕事が大きな実りを知っているからだ。何かを達成することに強い欲求(高い水準を設定してそこに達することや、困難な仕事を完遂することに常に強い関心を寄せる性格)をもつ者にすれば、業績を積み上げていくのは大きな喜びとなる。また多くの者が信じがたいほど懸命に働くことで、時間を忘れて何かに没頭する「フロー」状態を経験しているように見える。つまり、仕事は自己目的的で、それ自体が収穫なのだ。(pp.20-21)

著者は、イノベーターの要素を8つに切り出して説明しています。

  1. 孤立意識
  2. 並外れた自信
  3. 創造的な心
  4. 高遠な目的
  5. 仕事に駆り立てられて
  6. 時代がもたらす機会と障壁
  7. リソースへのアクセス
  8. 内にある可能性を育てる

これらの性向について詳しく解説されています。

解説は一橋大学の楠木先生が書かれていて、何度かセミナーでもお聞きしたことが書かれいます。

多くの人がイノベーションを誤解している。イノベーションの重要性が喧伝される今日では、ますますその誤解が大きくなっているように思う。イノベーションが何かをはっきりさせるためには、それが「何ではないか」を考えるのが近道だ。イノベーションとは単なる「変化」や「新しいことをやる」「新しいものを生み出す」ではない。イノベーションという現象を経済的な文脈ではじめて包括的に論じたジョセフ・シュンペーターが強調したように、イノベーションの本質は「非連続性」にある。非連続性とは何か。それは「パフォーマンスの次元そのものが変化すること」。これがピーター・ドラッカーによって与えられたイノベーションの定義である。これまた50年以上前の古い話だが、私見ではいまだにこれがもっとも正確で有意義なイノベーションの定義だと思う。つまり、イノベーションは「進歩」とははっきり異なる現象だということだ。(pp.328-329)

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