著者:西山 茂 …
いままでも事あるごと(資格の試験とか・・・)で会計、財務諸表は勉強しましたが、いままでつっかえていたものが取れたような気がします。「覚える」というより「感覚的に感じ取る」というような会計、私的にはそんなふうに思わせてくれた書物でした。(Inobe.Shion) |
内容紹介
数字に強くなる。ビジネスモデルがわかる人になる。そのための「会計の常識」を集大成。 [本書の目次] それぞれの章では、日本の優良企業を具体例として取り上げています。 本書で学べば、次のような質問にスラスラ答えられるようになるでしょう。 [質問2] 著者について |
戦略やビジネスモデルは、数字に落とし込んでいかなければ具体的にならない。また、たたの思いつきや絵に描いた餅になってしまう可能性もある。では、戦略ビジネスモデルを数字とつなげて考えていけるようになるためには、何が必要なのだろうか。その第一歩は、財務諸表などから読み取れる会計数字と企業活動のつながりを理解し、頭の中でシミュレーションができるようになることである。(p.1) |
ビジネスパーソンの目指すところは、企業価値を高めることである。そして企業価値は財務諸表に集計される数字に表れてくる。だから経営センスと会計センスは表裏一体であり、ビジネスを成功させるために、一定の会計思考の能力が必要なのである。(p.2) |
「経営センスと会計センスは表裏一体」、それぞれの数値はトレードオフなところも多く、その絶妙なバランスを感覚的に感じ取れるようになりたいものです。
会計の数字というのは、読み慣れてくると、ちょっと見ただけで、それが何を意味していてどこが重要なのか、見当がつくようになる。さまざまな指標の一般的な水準や業界別の傾向などが頭に入ってくると、財務諸表からいろいろなことが読み取れるようにある。また、会社の戦略やビジネスモデルの特徴が、会社指標のどこにどう表れているかを考えるコツがつかめてくる。(p.3) |
これができるようになっていかないといけません。目指すところだと考えます。
こういったことが77の常識という形で表されています。それらが10章で書かれています。
・デュポンシステム→ROEを3つの比率で分解
・無借金経営が良いとは限らない
・取るべきリスクは取っていく
・急激な成長は急激な衰退につながる
などは、いろいろと刺激を受けました。
この77の常識については、頭に染みつかせたい知識です。
知っていることも、これまで知っていることと違った切り口で語られていたりして大変勉強になりました。