タイトル:「人生100年時代のセルフマネジメントとは何か? 」
講師:石川 善樹(予防医学研究者、(株)Campus for H 共同創業者 )
日時:2018/5/8(火) 18:30~20:30
場所:慶應大阪シティキャンパス(サテライトLIVE放送)
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こちらが石川先生の最新の著作。いろいろとお書きになっているようです。
これまでと、人生100年時代の違いは何か?
まず最初に、retire(リタイヤ)=引退という訳されますが、「タイヤを付け直す」という意味で捉えるべきという問題提起がありました。
これには、「ハッ」とさせられました。なるほど、終わりなき走り続ける旅のなかで、タイヤを付け直して新たな道に向かっていく。単純に「引退」なんて捉えていたら、本当にそこで終わってしまいますが、そうじゃないんだと気づかされました。
そして、考え方自体も20年もたてば、全く変わっていることがあるということで、雑誌「Frau」の例を紹介してくださいました。
1991年10月に創刊された雑誌「Frau」なのですが、テーマは悪女なのだそうです。当時の悪女は、「仕事をバリバリして、夜は酒を飲んで、休みは海外旅行」という定義で捉えていたそうです。ですが、今を考えてみてください。それは普通になっていますと。これは30年近く経っていますが、もうずいぶん前から女性の社会進出は加速度的に進み、当時の悪女は早い段階でそうでなくっていたように思います。それくらい、常識は常識でなくなり、新しい定義に書き換えられていく時代になっています。
また10年後の自分に対するイメージについて、「ポジティブ」に思っているか、それとも「ネガティブ」に思っているか。それによって、なんと、前者の方が7.5年も寿命が長かったという調査結果があるそうです。これもビックリですね。
さて、時代の変遷で、寿命がどんどん伸びていっていますが、それによって考え方も変えていかなければなりません。
人生50年時代 | 人生70年時代 | 人生100年時代 |
戦後直後 | 昭和 | これから |
●働く | ●学ぶ ●働く ●休む |
●学ぶ ●働く ●3rd Age ●休む |
そして、この3rd Ageにむけて、どう生きるか?
何歳から本気を出すか?ということに対して、ノーベル賞受賞の根岸先生の話をされました。
・「10の7乗」理論
20 世紀100億人住んでいたとしてノーベル賞は700~800人が取っている。1000人とすると1千万人に1人がノーベル賞を取れることになる。確率は10の7乗分の1である。そのまま考えると宝くじと同じで、どうやっていいか判らなくなる。しかし、10人に1人のセレクションを7回通ると考えればたいしたことではない。学生諸君は少なくとも既に10の3乗分の1には達している。後は10の4乗分の1だ。頑張ればステップの向こうに必ずゴールが見えて来る。 ・”Nothing comes to nothing.”(無からは何も生じない。) |
http://utf.u-tokyo.ac.jp/2010/12/post-2894.html
いろいろと刺激を受けるセミナーでした。