著者:平野 晋 …
ハリウッドのsci-fi作品を例にしながら、色々なロボットを紹介してくれながら、ロボットに関しての視点を提供してくれます。理論立てられた説明は非常にわかりやすく、読みごたえがあります。(Inobe.Shion) |
内容紹介
ロボットを人間社会に迎え入れるために、今から考えておくべきこと。 近年における人工知能(AI)技術の急速な発展に伴い、これまでSF作品の中だけの話だった「ロボットとの共生」が、現実味を帯びつつあります。しかし、私たちの社会はその準備ができているでしょうか。自律的に思考・判断し、行動するロボットが、事故を起こしたら? ヒトを傷つけたら? 「感情」を持ったら?――ロボットの登場は、法をはじめとする人間社会のルールを、大きく揺るがします。本書は、ロボットの〈制御不可能性〉と〈不透明性〉を軸に、映画など優れた文芸諸作品の教訓にも触れながら、様々な法的論点を整理・紹介。「ロボット法」を構想していくことの重要性を伝える、わが国第一人者による決定版です。 内容(「BOOK」データベースより) |
「ロボット工学3原則」から、ロボットの起源では、「ブレードランナー」、「ロボコップ」、「メトロポリス」、「マトリックス」、「エリジウム」、「ターミネーター」などなど、様々なタイプのロボットや存在の特徴について書かれており、納得感があります。
以前、未来を知るにはハリウッド映画を見るのが一番と誰かが言ってましたが、まさにハリウッド映画は「今そこにある未来」を絵にしてくれていて、勉強になります。
さて、そういった読みやすさもあるものの、全体的にはアカデミックにまとめられていて、本当に読み応えのある書物になっています。
ロボットがらみの裁判例も掲載されており、興味深い内容です。