著者:ひろゆき…
帯に「その生き方って、奴隷じゃね?」という衝撃的なフレーズ。いいですね。そんな感じの人・・・多い気がします。人それぞれ「自分の持ちたい時間」それは異なると思いますが・・・ちゃんと持ててますか?そういった問いを持ちながら読み進めていくとよさそうです。(Inobe.Shion) |
内容紹介 話題沸騰! 5万部を突破 ! !ひろゆき流「幸福論」が、この一冊に!◎著者は、2ちゃんねるやニコニコ動画を手掛けた、世界一の管理人・西村博之氏 ◎効率よく幸せに生きるための「コスパいい考え方」を紹介 ◎体系的かつ網羅的に思考法をまとめた、自身初のビジネス書です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「考え方」で人は、〝幸せ=無敵〟になれる! 世の中には、お金があれば幸せになれると思っている人がいます。 でも、これはかなりの部分が幻想であって、思考停止に近い。 いま、会社員が給料というものをもらって、ずっと言われたことをやり続けてイヤな思いを我慢したりしています。 とはいえ、ただ正論を並べただけではつまらないというかダメですからね。 内容(「BOOK」データベースより) |
高い食べ物が必ずしもおいしいわけではないし、広い部屋だとそれだけコストがかかって面倒だし・・・・、というように一つ一つの項目を考えてみたら、そんなにお金が必要じゃないという結論に達したのです。・・・お金があったって、なくたって、僕が自分の軸で幸せを感じることができているんです。(p.9) |
それはよくわかります。もうある程度、環境があると無理に新しいものに買い替える必要もないし、そう思うと・・・最低限の生活していくお金があれば、それ以上はいらないんでしょうね。逆にしっかりと自分の時間をとることのほうが精神的にも意味があるはずなんですよね。
平均的なアメリカ人が選択できることは1日に70個ぐらいだそうです。情報を入手して選択をするこというのは、かなりエネルギーがいることです。(p.24) |
最近、買い物が好きでないという人も増えているみたいです。確かに「選択」自体にパワーがいります。なので、あらかじめある程度に選択しておいてくれるのはありがたいことです。ネット販売もあれやこれやというレコメンはいいから、これだけ・・・というのをやってくれたらいいのにと思うこともあります。「選択」それだけで無駄な時間を過ごすこと・・・意外とあります。
なので著者は・・・
選択肢を無意識に減らす生活をしています。
・・・「いかに物事を決めないでルールに従って暮らすか」というのは、一見すると怠惰のススメに思えるかもしれませんが、迷わないためのルールを決めるとストレスの少ない生活ができます。(pp.25-26) |
アメリカは、「ルールが絶対」というところがあります。「ルールで決まった以上、それはルールです」ということです。・・・ルールに従わなかったら罰則があり、文句があればその都度ルールを変えるという、すごくわかりやすい仕組みになっています。(pp.28-29) |
だから僕は、「こういうときは、こうしておこう」というルールを先に決めます。それで実際に、「これ、違うな」と思ったら、その都度見直してルールを変えます。なんとなく生きていると、いろいろ迷ってストレスが溜まりますし、衝動的・感覚的に判断をしてしまって絶対に損します。だから、自分でルールを決めて、それにちゃんと従うという生き方は、これから話を進めるにあたって大前提になります。(p.30) |
僕の周りで成功している人に多いのが、「ホームレスになる覚悟がある」という考え方をする人です。・・・最悪の状況を考えておいて、「それでもちゃんと暮らせるよね」という想定ができていれば、リスクを取っておもしろいことにチャレンジできます。そのチャレンジがあるからこそ、今、成功しているという逆の見方もできますね。(pp.32-33) |
逆に、そういう想定ができない人で優秀な人を、僕は見たことがありません。成功している人は、たとえ楽観的に見えても、どんな些細なことでもシナリオを数パターン考えて、最悪のシナリオまで考え抜いて、そのシナリオの精度を上げるために情報を集めたり、人を動かしたりすることが当たり前にできているのです。つまり、「仮説を立てるクセがついている」ということです。(p.34) |
全然知らない人が10人集まったとします。そのときに何か全員でやらなきゃいけないことがあったとしたら、主導権を握る人は、「自信ありげにしゃべる人」です。学歴が高かったり、実は賢かったりしても、おどおどしゃべる人は主導権を握れないわけです。・・・なので、「根拠のない自信を持つ」というのは、楽しく暮らすうえですごく重要だというのが僕の中の結論です。まあ、たぶん、僕の中には「根拠」があるけど客観的に説明できないという言い方もできますけどね。(pp.53-54) |
相手が感情的であればあるほど、自分の手段が増えます。・・・そうやて自分のカードを増やしていきます。ただ、そこで大事なのが、相手が怒ることで自分が委縮してしまうと相手が有利になってしまうということです。だから、それに負けない練習をしておくと、人生で非常に有利になります。他にも、「このタイプは逆切れしたほうが勝てるな」と思ったら逆切れしますし、相手が怒鳴った後に、わざと物を蹴ったりもします。(p.58) |
消費者のままの人生から抜け出すためには、クリエーターになるという方法しかありません。モノづくりをする人は幸せを感じることができますからね。・・・「モノづくり」は、「お金をかけなくても幸せになれる手段」なので、それを持っていると、自分の時間さえあれば、その分だけ幸せになれます。つまり、時間があればあるほど幸せを感じられる。”無敵状態”になれるわけです。(p.63) |
「めちゃくちゃ優秀な人しか入れないから年収が高い」という会社と、「年収を高くしないと人が来ない」という会社には、働く上でかなり大きな差があります。それを考えずに、ただ年収を偏差値みたいな指標にして仕事選びをすると、幸せに働くことはできません。(p.101) |
一定の期間が経つと、ウソみたいに人は慣れます。そして文句を言う人もいなくなります。要するに、ユーザーインターフェースは、「使いやすさ」よりも「慣れ」のほうが重要なのです。(p.119) |
これって転職でも言えそうですね。時間が解決してくれるといいのですが・・・。でも慣れたくない自分もいますので、そこはそこで気張らずに自然体でいきたいと思っていますけどね。
経験や動機を知ることで、同じような事象に対して人間はどんな対応をするのか、という予測をするための材料にできることが、本当に役立つ知識じゃないかと思っているわけです。それを考えると、次の5つの条件を満たすのが良書だと思います。(pp.122-123)
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なるほど。私のように新刊をいろいろと読み漁っていくのは、よく考えるとナンセンスですね。ここにあるように良書をしっかり噛み締めていく読み方・・・これが時間を無駄にしない読み方なんでしょうね。
こんな感じで、言いたい放題なんですが、非常に爽快で気づかされることが多いですし、自分がサラリーパーソンになっていることで削がれてしまったところがよく見えました。無駄に尖がるつもりもありませんが、大事なところは尖がっていたいと思いました。
最後に「おわりに」があるのですが、衝撃の告白が載っています。これはこれで腰を抜かしました。