1からのアントレプレナーシップ
編著:山田幸三、江島由裕
内容紹介 出光、楽天、DeNA、ツイッター、イケア、サムスンなど、さまざまなジャンルのタイプの異なる企業家に焦点を当て、アントレプレナーシップにかかわる基礎知識を解説。<目次> 第I部 アントレプレナーシップとは 第II部 多彩なアントレプレナーシップ 第III部 ライフステージとアントレプレナーシップ 第IV部 地域とアントレプレナーシップ 内容(「BOOK」データベースより) |
★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯]
[目的・質問]
[分類] 335:企業、経営
ドラッカーは、『イノベーションと企業家精神』のなかで、既存の企業、公的機関、ベンチャーの3つの組織をイノベーションの担い手として焦点を合わせ、7つのイノベーションの機会を具体的に示した。それらは、信頼性と確実性の大きい順に、①予期せぬ成功と失敗の利用、②現実と望ましい姿とのギャップ、③限定されたニーズの発見、④産業構造の変化、⑤人口構造の変化、⑥認識の変化、⑦新しい知識の出現である。(p.8) |
第10・11章で、誕生・成長初期を経て、さらに企業を成長させていく時期のアントレプレナーシップについて書かれています。具体的には、外部資源の獲得や活用、特にM&Aについて書かれています。これはここ最近の私のテーマですので、少し書き抜いておきましょう。
【自前主義のメリット・デメリット】
●メリット
- 自社に適した資源を内部に蓄積することができる。
- 自社内の学習が促進され、能力やモチベーションの向上をもたらす
- 自社内で蓄積した資源をブラックボックス化し、競争優位の源泉とする。
●デメリット
- 自社内の資源を蓄積するためには、時間がかかり、投資も必要となる。
- 既存の資源に縛られ、新しい発想を生み出すことが難しく、大きな変化に対応することができない。
- 海外へ進出する場合は、現地情報の収集が難しい。
【M&Aのメリット・デメリット】
●メリット
・買い手
- 内部で資源を創造し、蓄積するための時間を買う。
- 自社の弱い部分や足りない資源を補強することができる。
- 外部の血を入れて、従来と異なる考え方、ものの見方を取り込む。
ー同業種 ①規模の経済 ②取引交渉力の増大
ー異業種 ①範囲の経済 ②リスクの分散
・売り手
- 業績不振の立て直しの期待
- 出口戦略としての売却利益の確保
●デメリット
・買い手
- M&Aを行う相手企業との統合や調整のためのコストがかかる。
- 必要としないしげんまでも獲得してしまう。
- 事前の資産評価やシナジー効果の想定などが外れる可能性がある。
・売り手
- 買い手企業に主導権を奪われる。
- 異なる組織文化や価値観に順応することに時間がかかる。
いろいろと伝えられるようにもっと勉強しなければ!