世界のエリートが実践している 目のつけどころ ものの考え方
著者:相川秀希
内容紹介 竹中平蔵氏 推薦 「いわば、現代版『7つの習慣』とも言える成功哲学の良書。 きっと、これからの時代を生きる人にとって、希望の一冊となるはずです」 アップル、グーグル、スタンフォード…… 《目次》 内容(「BOOK」データベースより) |
★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯]
[目的・質問]
[分類] 159:人生訓. 教訓
グローバルに活用するエリートたちも、実はこの視点を持っているように思います。自分のイノベーションとは何か?自分の価値はどれくらいなのか?常にこの意識をもって行動しているように思えるのです。そして、重要な点ですが、誰もが、その値踏みを、他の人との比較で行っているわけではありません。自分にしかできないことは何か?自分だからこそできることは何か?それは人の役に立つことか?この問いかけを大前提として持っているからこそ、ブランドが形成されていっているように感じます。(p.25) |
その瞬間に決断するということは、リーダーとしての資質を問われるということですし、自分が責任をとる当事者になるということにもなります。「判断を先延ばしにしない」と心掛けてみたときに、自分のなかにどのような変化が起こるのかを見てみるだけでも、もしかすると、世界のエリートに一歩近づけるのではないでしょうか。ぜひ試してみてください。(p.37) |
世界で活躍するエリートたちの思いは世代を超えるのです。つまり、今がよければそれでよいという発想はなく、同世代のことに加えて、必ず子どもの世代のことを考え、さらには、孫の世代のことまで考えていることがほとんどです。(p.48) |
MITメディアラボが提唱したAI(After Internet)時代に求められる9つの基本原則の一つに「Compasses over Maps(地図よりもコンパスを持て)」というものがあります。複雑でスピードの速い世界では、すぐに書き換わってしまう地図を持つより、すぐれたコンパスを持つことが大切、という意味です。地図をつくるのに時間をかける前に、コンパスを持ってさっさと行動に移す。見極めていたら、先を越されるだけ。感じるままに、余計ないことは考えずすぐ動く。その習慣をみにつけてください。(p.77) |
「起承転結」という言葉がありますが、これからは「結転承起」で考える時代です。まず、「結論」から考える。「結」から逆算し、先回りして今ある自分のために準備しておくのです。・・・日常的にそのようなことを続けるうちに、だんだんと時間を自分で支配できる、という感覚も身についていくと思います。そして、自分で場の流れをつくることができるようになるのです。(pp.80-81) |
もし、パーティで発言を求められたら、躊躇せずに、「あっ、やっと私のところにきましたか」と大きな声で言ってみましょう。その場の流れは確実にあなたのものになります。「いや~、待ってましたよ。このときを」などと言って、その場を先取りしてしまうのです。そうなったらしめたものです。次は何を話してもいいのです。たとえどんなにつまらない話をしても大丈夫。なぜなら、最初の一言で、「お、この人、おもしろいな」と思わせ、相手の心をとらえているからです。(p.81) |
相手に何か仕掛けられないかとびくびくするくらいなら、先回りして自分から仕掛けてみる。「結論」は自分が変える。それだけで、面白いほど自分の思い通りに事が運ぶようになります。(p.82) |
スタンフォード大学のD.Schoolを創設したバーナード・ロス氏が「問題解決のためのデザイン思考には5つの大切なプロセスがあるんだ」と、直接教えてくれたことがあります。(pp.84-85)
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一度、マニュアルを捨て、何もない「無」の状態に立ち戻ってみましょう。メソッドを封じられたとき、「自分だったらどう解決していくか?」という問いかけこそが、今の時代において求められていることです。小手先だけの「ノウハウ」「マニュアル」に頼るのはやめましょう。言ってみれば、「常識を疑う」のです。そして、「なぜそうなのか?」「自分ならどうするか?」と自問自答するクセをつけるのです。そういう視点を持つだけでも、生き方は全然変わってきます。(p.99) |
日本人は「ひとつの道を究める」ことこそが美徳であるように考えるところがあります。けれど、これからの時代は「これだけはできる」ではなく、「これもできる」の生き方が求められるのではないでしょうか。幅広くいろいろなことに足を突っ込み、それなりに究めていく人のほうがうまくいくように思います。…資生堂の福原さんは、そういう人を「ハイフニスト」と呼んでいます。「ハイフニスト」とは、二つ以上の職業を持っていて、肩書きの間に「ハイフン(-)」が入っている人のこと。たとえば、高木ブーさんなら、「コメディアンーウクレレ奏者」です。ふたつのことをやっていくことには利点がいくつかあるといいます。ひとつは、たとえ片方の技能がスランプに陥ったとしても、もう一方が自分を支えてくれる、というもの。もうひとつは、それぞれの分野で異なるタイプの人脈ができるので、組合せによっては、さらに新しいことを生み出せるかもしれない、というものです。(pp.109-111) |