ダントツにすごい人になる 日本が生き残るための人材論

ダントツにすごい人になる 日本が生き残るための人材論

ダントツにすごい人になる 日本が生き残るための人材論
著者:森川亮

内容紹介
インターネットの時代になり、世界のビジネスのスピードは劇的に増した。にもかかわらず、日本の多くの企業は変わることができず、取り残されている。このままでは、日本は変化の大きい世界経済の中で生き残ることができない。それが著者が感じる偽らざる危機感だ。

そうした時代に求められるのは、いままでにない新しい価値や大きな概念を生み出すこのできる人です。すなわち、人材の質こそが日本の将来を決める重要な要素である。こうした人材を著者は「ダントツにすごい人」と呼んでいる。

では、どうしたらそのような人材を増やすことができるのか。自らもLINE株式会社社長の座を退き、日本を元気にするようなメディアをつくるため、新たにC Channelという会社を起こした経営者が語る、日本人のための人材論。

安宅和人氏(ヤフーCSO)、林要氏(元Pepper開発責任者)、石川善樹氏(予防医学研究者)との対談も収録!

内容(「BOOK」データベースより)
成功を捨てられるか否か。それが、超一流と一流の分かれ道。LINEとC CHANNELを生んだ経営者が語る「すごい人」の条件。

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯]
[目的・質問]
[分類] 159.4:人生訓.教訓

 

表紙の帯に次に用に書かれています。

これからの時代は、「すごい人」でないと生き残っていけません。さらに言うなら、「ダントツにすごい人」でなくてはならないのです。

僕が考える「ダントツですごい人」とは、次の3つの条件を満たす人です。

  1. 新しい価値を生み、結果を出し続ける
  2. 常に成長することをやめない
  3. 「偉い人」にはならない

さて、自分が「ダントツですごい人」になるためには何が足りないのか、どうしたらいいのかを探っていきたいと思います。

皆さんは今、どの段階にいるでしょうか?

  • 思考硬化度0:
    常に今の社会で求められていることを考えている。そこから自分のやるべきことを導き、会社でも積極的に提案している。たとえ会社が受け入れてくれなくても、自らがそれができるような場を作り出したり、起業の準備を進めたりしている。
  • 思考硬化度1:
    自分の興味のあること、やりたいことを常に考え、積極的に社会に提案している。ただ、会社が受け入れてくれいことも多く、悶々としている。
  • 思考硬化度2:
    新入社員のころはいろいろ提案していたが、周りに「前例がない」「うちの会社向きではない」と否定され続けて、提案するのを諦めてしまった。今では、言われた仕事だけきちんとやればいいと考えている。
  • 思考硬化度3:
    すべてのことについて、これまで通りにやればいいと考えている。部下や後輩からアイデアを提案されても、いろいろ理由をつけて現状を維持しようとしている。それどころか、「やめときなよ」と諭すこともある。

僕の考える「すごい人」、すなわちこれからの日本に必要とされている人材、思考硬化度0の人です。残念ながら、0に当てはまる人はそれほど多くはありません。持って生まれた才能もあると思いますが、それ以上に出る杭として叩かれるうちに0だった人が1になり、2になっていくのが、日本に多いパターンです。(pp.14-15)

定年まで自分の生活が保障されているのは、たしかに安心感があります。しかし、金銭的な満足さえ得られればいいのでしょうか。他の人と同じ人生を、同じように歩むだけでは自分の人生を生きているとは言えません。それより、だれにも真似できいないような人生を自分で作り上げるほうが、ずっと面白いはずです。(p.18)
生きるとは何かを考えてみると、究極的には「社会に貢献すること」になります。なぜなら、社会に貢献していない人は愛されないから。人間はどんなにお金があっても、愛されなければ不幸です。だから、幸せになりたいのなら、自分は社会に対して何ができるのかを考えなくてはならないのです。夢を持ち、そこから逆算していけば、今何をすべきなのかも見えてきます。仏教では、過去やみらいにとらわれず、今の一瞬を精一杯切るという「而今」という言葉があります。見えない将来を思うなら、まずは今自分がやるべきことは何かを考えたほうがいいでしょう。変化から目を背けたら、物事の本質を見逃してしまいます。変化が速い時こそ、本質を見極めてその流れに乗るか乗らないかを決めなければならないのです。(pp.19-20)

よく企業理念などでも「社会に貢献すること」というのがありますが、「人」も同じですね。それをどういった形で貢献するかは人それぞれでしょうが、本質として「社会に貢献する」という軸は常に持っていなければならないということを再認識しました。

また、「而今」、この言葉知りませんでした。この本には、「じこん」とふり仮名が書かれていますが、禅語としては「にこん」と読むようです。意味は、ここに書かれているように 、

「今という瞬間」は二度と戻ってはこない。 「過去」や「未来」をあれこれ思い悩むのではなく、今を一生懸命生きる。 

ということのようです。覚えておきたいと思います。「にこん」です。こちらでいろいろとご覧になるとよいかと思います。

おそらく、僕は自分の成長が止まることを恐れているのでしょう。僕の場合、限界に追い込んだ時に自分の能力が発揮されて、それを乗り越えたときに成長するのが分かっているので、そういう道を選んできたのです。5年前の自分と、今の自分と、5年後の自分が変わっているのかをいつも想像しながら生きています。(pp.31-32)

「成長が止まることを恐れている」・・・この気持ちは非常に大切ですね。この気持ちを何歳までも持ち続けていたいと思います。

 

これからの時代は、人間がライバルではなく、AIがライバルになる可能性もあります。AIができないような仕事をしないと、淘汰されてしまいます。そうならないてmには、1を一気に2や3にできる人、もっと理想を言えば0から1を生み出せる人になることです。今のように変化が速い時代に求められるのは、足し算ではなく、掛け算や累乗の生き方です。(p.44)
エンプティであるからこそ、いろいろなイマジネーションがそこに乗っかる。シンプルとエンプティって実は似ているようで全然違う。この違いを一番表しているのは、アップルと無印良品。アップルはシンプルの哲学でつくられていて、無印良品はエンプティです。・・・無印良品の製品をいくつもデザインしている深澤直人さんが、こう表現しています。驚く、すなわち「Wow」には2種類ある。それは「ファーストWow」と「レイターWow」で、アップルは、ファーストWowだから、商品を見て新しさにまず驚く。無印はレイターWowです。使っていくうちに、「おっ、こんな使い方もできるのか」と、発見して驚く。レイターWowが、まさにわびさびにつながるんです。(p.70)
適切な目標設定は、三つのCが大事だといわれています。それは、コミットメント、チャレンジ、コントロールです。(p.83)

日本人の場合は、コミットメントが一番重要とのことです。

仕事はどうしても日々の繰り返しが多くなってきて、飽きてしまいがちです。けれども一流の人ほど、毎日の作業を適度なチャレンジに変えていくということをしています。自分を飽きさせないようにしています。常に改善する。モチベーションのエンジンを作り続けるということです。(p.85)
実は、「なぜ?」というのは、あまりいい問いではないと言われています。というのもWhy?と問うても、あまり思考が進まないことが多いのです。「○○とは何か?」というのは、非常にうまい問いなんです。「○○とは何か?」はべつの言葉でいうと、再定義しているということです。何か物事を再定義できた瞬間に、とてつもないイノベーション(刷新)が生まれると言われていて、実はレゴ社が復活したのはこの問いがあったからです。・・・ちなみにレゴ社はイノベーションを三段階に分けて考えているそうです。「微修正」「再構成」、そして「再定義」です。微修正とは小さなアイデアを重ねる改善。再構成は、異質のものを組み合わせることです。レゴ社はこの「微修正・再構成・再定義」を7:2:1の割合でやるのがいいと判断をしているそうです。(pp.88-89)
新しい価値を生み出せるようになるにはどうすればいいのでしょうか。それには3つの心がけが必要です。

  1. 「当たり前」を疑う
    日々当たり前だと思っていることの中に、実はよくよく考えてみるとおかしなことはいくらでもあるはずです。それがビジネスのヒントにつながります。
  2. 「振れ幅」を広げる
    行動範囲を広げて、普段とは違う視点から物事を見てみるのです。
  3. 過去の成功例を研究する
    0から1を生み出すといっても、やみくもに思い付きや感覚だけで行動をしてもうまくいくものではありません。ビジネスとして成功するためには、歴史に学び、時流に乗るということも大切です。そのためには、過去の例から考えるという視点が必要になってきます。アイデアを具現化するために、過去の成功例を参考にするのです。

常にこうした3つの視点を持ち、思考する習慣を身に着ければ、新しい価値を生み出すことができるようになります。それを実現した時、ダントツにすごい人になれるのです。(pp.100-104)

ダントツにすごい人は、常に結果を出しています。それはただがむしゃらに頑張っているのではなく、質と量を両立させ、さらにその二つの要素で相乗効果を生んでいるからです。・・・プロの仕事は必ず締め切りがあり、時間との戦いになります。そこで、仕事の量ではなく、スピードに着目してみるとよいでしょう。まずは、質とスピードを両立させ、その結果として量が付いてくる感じです。(p.105)

これは確かにわかりやすくていいですね。まずは、「質×スピード」そしてその積み重ねにより、「量」をこなせるようになると。

なるべく競争が起こらない環境を作るか、競争が起こる前に突き抜けて独占するか。それがダントツにすごい人の成功パターンです。そうはいっても、誰もやっていないような事業にチャレンジすのは勇気がいります。それが本当に成功するかどうかは、やってみないとわからないでしょう。そもそも、ビジネスには正解などありません。正解がないのですから、正しいものを選ぶというよりは、その時々に応じてどういうゲームで勝ちに行くか、つまり「勝ちパターン」を知っている人が成功を収めるのです。(p.109)
どの市場がいい・悪いという話ではなく、ビジネスではどの市場でも勝負する場面ばできてくるものです。どの市場でも勝てるのは、やはり経験をたくさん積んでいる人です。勝ちパターンを知っている人は勝率も高い。それは、それだけ多くの勝負をしてきて、負ける経験もしているから、勝ちパターンを導き出せたのです。(p.110)
上司がダメだというのには、いくつか理由があるはずです。

  • 前例がない→前例をつくる
  • 他の仕事を先にやってもらいたい→他のやるべき仕事をすませる
  • 上層部にダメと言われる→上層部に迷惑が掛からないやり方を探す
  • 自分が嫌われいている→その上司の仕事を手伝い、機嫌のいい時に提案する
  • 上司が仕事ができない→移動して他の部署でアイデアを出す

このように、一個一個問題点をつぶしていけば、いずれ会社もOKを出すしかなくなります。たとえ100回だめだといわれても、それをすべて改善すれば、101回目にはYESをもらえるのです。(pp.121-122)

ダントツにすごい人は、絶えず次のようなことを心掛けているから、成長が止まらないのだと思います。(pp.126-130)

  • 心得①:仕事を高速でこなす
  • 心得②:高い目標を立てる
  • 心得③:余計なものを徹底的に捨てる

「ダントツにすごい人」にならなければいけないわけではないですが、自分なりの目標をもって、それに日々近づいていくよう志を持って生きていきたいと思いました。

 

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